2022年10月8日(日本時間9日)オランダ・ヘルダーラント州アーネムのヘルレドームにて「GLORY: COLLISION 4」の開催が決定。バダ・ハリ(オランダ/モロッコ・37歳)vs.アリスター・オーフレイム(オランダ・42歳)のヘビー級戦が発表された。
両者の対戦は今回が3度目で、これまで1勝1敗。
最初の対戦は、2008年大みそかの「Dynamite!!」でオーフレイムがカウンターの左フックで1R KO勝ち。2度目の対戦は、2009年12月の「K-1 WORLD GP準決勝」でバダ・ハリがカウンターの右ストレートでダウンを奪い、最後は左右ラッシュから左ハイキックで1R KO勝ちしている。
13年ごし3度目の正直で決着をつけるのは、バダ・ハリかオーフレイムか。
初代IT'S SHOWTIME世界ヘビー級王者&初代K-1ヘビー級王者のバダ・ハリは、2015年8月のイスマエル・ロント戦での3R TKO勝ち後白星を掴んでおらず、以降6戦で4敗2ノーコンテスト。ヘスディ・ゲルゲス戦でのノーコンテストは両者のドーピング検査失格によるもので、2022年3月の前戦アーカディウス・ウルソーセック戦では、ファンの乱闘騒ぎでノーコンテストになっている。
ウルソーセックとの初戦、2021年9月の『GLORY 78』では、1Rにバダ・ハリがボディ打ちで2度のダウンを奪うなど攻勢に立ったが、2Rにウルソーセックの左ハイキックを浴び、失神KO負け。“GLORY史上最大の逆転KO劇”と呼ばれる因縁の1戦となっていた。
2戦目は、1Rを支配したバダ・ハリだが、2Rにカウンターの跳びヒザ蹴りでダウン。立ち上がったものの、最終3Rは厳しい展開が予想されていたが、会場の観客同士の乱闘で試合続行不可能となっている。バダ・ハリは不名誉な記録続きを払拭できるか。
一方、元UFCで、元Strikeforce世界ヘビー級王者&元DREAMヘビー級暫定王者&K-1 WORLD GP 2010王者のオーフレイムは、2021年2月にアレキサンダー・ヴォルコフに2R TKO負けでUFCをリリース。
その後、GLORYと契約し、2021年10月の『GLORY: Collision 3』ヘルレドーム大会でリコ・ヴァーホーベンが持つヘビー級王座に挑戦予定だったが、負傷欠場している(※代わりにジャマル・ベン・サディックがヴァーホーベンに挑戦し、4R TKOでヴァーホーベンが王座防衛)。
キックボクシングでは、2010年12月のK-1 WORLD GP決勝でピーター・アーツに1R KO勝ちして以来、実に12年ぶりのスタンディングバウトとなる。
GLORYデビュー戦を控えるオーフレイムは、6月4日にも英国ノッティンガムで新興プロレス団体であるWrestling Entertainment Serieのメインイベントでアダム・シェル(元WWEのブラウン・ストローマン)とのプロレスデビュー戦も決定しており、2022年後半にいよいよ再始動となる。
今回のラバーマッチの決定に、GLORYの副会長であるスコット・ルドマンは、「我々は、このスポーツの最大の舞台で、この特別な試合をお届けできることを誇りに思います。オーフレイムとハリは、この3部作でそれぞれの伝説を背負っており、歴史的な夜になることは間違いないでしょう」とのコメントを発表している。
また、同大会では、ヘビー級1位のアントニオ・プラチバット(クロアチア)と同級4位のレヴィ・リガース(オランダ)の試合も決定している。全対戦カードやチケット販売などの詳細は、近日中に発表される予定だ。