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【RIZIN】堀口恭司「日本のファンの近くで試合を見せられるのはすごく嬉しい」×金太郎「『どっちが倒れるか?』っていうシバキあいの試合をしたい」

2022/09/05 18:09
 2022年9月25日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.38』に向け、バンタム級(61.0kg)で対戦する堀口恭司(アメリカントップチーム)と金太郎(パンクラス大阪稲垣組)がそれぞれ、自身のSNSで意気込みを語った。  堀口は、右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷の手術を経て、2020年の大晦日に朝倉海と再戦し、1R TKO勝ちでRIZIN王座を奪還。今回は、その朝倉戦以来、1年9カ月ぶりの日本での試合でBellator2連敗からの再起戦に臨む。 「やっと日本で試合が決まりました。対戦相手は金太郎選手になります」と冒頭で語った堀口は、RIZIN王者のままBellatorに参戦していた経緯について、「自分はRIZINのベルトも持っているけど、Bellatorの契約下にあって、いろいろとガチャガチャしますよね」と、日本での試合の調整に時間がかかったことを語っている。  対戦相手となった金太郎については、「結構ブンブン振って来るっていう感じですよね、1発当たれば倒す、みたいな。どちらかというと打撃系ですね」と強打を誇るパンチャーだと評する。  試合プランについては、「もう決まっている」と“マサカリ殺法”に対して、どう戦うかは見えているようだ。  1年9カ月ぶりの日本での試合が決まったことで、「すごい楽しみですよね。日本でほんとう、2年ぶりくらいだから、ファンの近くで試合を見せられるのはすごい嬉しいですよね。久しぶりの日本での試合ということで、自分もすごくモチベーションも高く、ファンの皆さんの前で試合ができることを嬉しく思います」と語ると、畏まって話したことを照れたのか、最後はガハハと大きな笑顔で包んだ。 堀口選手は寝技の方が強いんちゃうかな(金太郎)  一方、日本MMA史上最高傑作と言われる堀口恭司との対戦が急遽決まった、2連敗中(※井上直樹、元谷友貴に判定負け)の金太郎は、そのチャンスが巡ってきたことに率直な思いを語っている。 「ほかにも(堀口と)やる選手はナンボでもおるし、俺もGPに出て、負けてしまっているから、その権利はなかった。だから、これは誰か怪我したんかなとか、ほかの選手が出来ないのかなとかいろいろ考えとって、1週間前(8月第4週)に正式にオファーが来たとき、断る必要が無いというか。チャンスがあるなら出ようと決めるし、やりますと言った」と、カード決定の経緯を語る。 「格闘技を真剣にやってるから、俺からしたら“どれだけ強いんかな”という興味はある。練習もしたことも会ったこともないし、どんだけ強いのか、そこに興味があった。格闘技をやってきて、そういう選手と出来るというのはすごい貴重な経験。やるならしっかり勝負しに行こうと思っているし、“がっかりしたわ”“金太郎だから負けるやろう”とみんな思っておいてほしいわ、逆に。それでいい。結果はどうなるか分からないけど、勝負やから何が起こるか分からんし、プラス、ビビってないし、自信があるから」と、堀口の強さを体感できる「貴重な経験」としながらも、そこに気後れすることは無いという。  MMAの試合で“何が起こるか分からない”というのは両者に共通する感情だ。  堀口は「試合ということで、何が起こるか分からないので、しっかりと倒しに行きたいなと思っています」と、実績には差があるものの、油断することなく戦うと語る。  金太郎は、元ダブル王者を相手に、「俺には作戦がある、向こうはトータル的に強いし、打撃だけが武器じゃない。何やったら寝技の方が強いんちゃうかなと俺は思ったりしているし、そこもちゃんと頭に入っているから、全体的に勝負しようと思っている」と、ストライカーのイメージが強い堀口のグラップリングを警戒し、全局面で戦うなかで「作戦がある」とした。 [nextpage] もう腹は決めている。1Rから真っ向勝負するんで  その作戦があるなかでも、望むのは「ドツキ合い」だ。 「間違いなく盛り上げる、プロとしてどうやって盛り上げようとかいろいろ考えているけど、俺は『1RからKO、お互いどっちが倒れるか』っていう試合をしたいし、周りが見て盛り上がる試合をしたい。俺の持ち味を最大限発揮したいし楽しんでほしい。みんな望んでいるのはそこやと思うし、1Rでも速く勝負を決めたい、どっちが倒れるか」  北米の最前線で戦う堀口にとって、“何でもあり”のMMAを戦うことが「しっかり倒す」ことになるだろう。  金太郎は、それを承知の上で、「堀口選手が乗ってくれるか。堀口選手はプロやから、セルジオ(ペティス)戦とかもブーイングが起こったときに、わざわざ立たせたりとかしてプロやなと思うし、そこをどういう風に俺と戦うのか、俺も楽しみにしている」と、ファイター堀口の負けん気の強さが立ち会いでの勝負の可能性を高くするとし、「楽しみ」と打撃勝負を呼びかけた。  PANCRASE王者ハファエル・シウバと対したときのように、物怖じせずに戦えるのが金太郎の強みだ。 「俺の気持ちは勝負したい。でもまあ、向こうも作戦はあるやろうから、いろいろあると思うけど、俺は打ち合ってほしいですね。(1Rからどっちかが倒れる?)そのゲームが出来るなら、俺はめっちゃ楽しみやな。シバキあいしたいな。どんだけ強いやろうな。堀口選手が強いから、周りからはいろいろ言われるけど、自分はそう思ってなくて……普通に勝とうと決めているから。“勝ったらラッキー”とは別に思ってなくて、わざわざ勝ちに徹するとかではなくて、しっかり勝とうと思っているから」 「普通に勝とうと決めている」という金太郎だが、勝敗度外視で「開き直っているわけじゃない」という。トータルとしての強みを得たいまの自身の力で、その持ち味を活かす展開にいかに持っていくか。 「1Rでドツキ合いしたいなと思っているだけで、向こうがそうしてくるかは分からんから。それでも対応できるようにしっかり作るし、楽しみにしていてほしい。いろいろ考えている、ちゃんと勝負しようと。開き直っているわけじゃない。いざ試合が決まったら、いつもとあまり気持ちも変わらない。ビビっていないから、もう腹は決めているんで。1Rから真っ向勝負するんで、堀口選手、よろしくお願いします」  対する堀口も、「しっかりね。どんな相手でも(フィニッシュを)決めにいく試合を見せたいと思っているので、楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします」と、MMAを積み上げた上で、フィニッシュ決着を宣言している。  Bellatorでセルジオ・ペティス、パトリック・ミックスといった強豪相手に、キャリア史上初の連敗を喫した堀口は、日本帰還試合で何を掴み、何を見せるか。対する金太郎は、ビッグネームとの対戦のチャンスをモノにして、新四天王へと出世するか。
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