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2022年9月25日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.38』に向け、バンタム級(61.0kg)で対戦する堀口恭司(アメリカントップチーム)と金太郎(パンクラス大阪稲垣組)がそれぞれ、自身のSNSで意気込みを語った。
堀口は、右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷の手術を経て、2020年の大晦日に朝倉海と再戦し、1R TKO勝ちでRIZIN王座を奪還。今回は、その朝倉戦以来、1年9カ月ぶりの日本での試合でBellator2連敗からの再起戦に臨む。
「やっと日本で試合が決まりました。対戦相手は金太郎選手になります」と冒頭で語った堀口は、RIZIN王者のままBellatorに参戦していた経緯について、「自分はRIZINのベルトも持っているけど、Bellatorの契約下にあって、いろいろとガチャガチャしますよね」と、日本での試合の調整に時間がかかったことを語っている。
対戦相手となった金太郎については、「結構ブンブン振って来るっていう感じですよね、1発当たれば倒す、みたいな。どちらかというと打撃系ですね」と強打を誇るパンチャーだと評する。
試合プランについては、「もう決まっている」と“マサカリ殺法”に対して、どう戦うかは見えているようだ。
1年9カ月ぶりの日本での試合が決まったことで、「すごい楽しみですよね。日本でほんとう、2年ぶりくらいだから、ファンの近くで試合を見せられるのはすごい嬉しいですよね。久しぶりの日本での試合ということで、自分もすごくモチベーションも高く、ファンの皆さんの前で試合ができることを嬉しく思います」と語ると、畏まって話したことを照れたのか、最後はガハハと大きな笑顔で包んだ。
堀口選手は寝技の方が強いんちゃうかな(金太郎)
一方、日本MMA史上最高傑作と言われる堀口恭司との対戦が急遽決まった、2連敗中(※井上直樹、元谷友貴に判定負け)の金太郎は、そのチャンスが巡ってきたことに率直な思いを語っている。
「ほかにも(堀口と)やる選手はナンボでもおるし、俺もGPに出て、負けてしまっているから、その権利はなかった。だから、これは誰か怪我したんかなとか、ほかの選手が出来ないのかなとかいろいろ考えとって、1週間前(8月第4週)に正式にオファーが来たとき、断る必要が無いというか。チャンスがあるなら出ようと決めるし、やりますと言った」と、カード決定の経緯を語る。
「格闘技を真剣にやってるから、俺からしたら“どれだけ強いんかな”という興味はある。練習もしたことも会ったこともないし、どんだけ強いのか、そこに興味があった。格闘技をやってきて、そういう選手と出来るというのはすごい貴重な経験。やるならしっかり勝負しに行こうと思っているし、“がっかりしたわ”“金太郎だから負けるやろう”とみんな思っておいてほしいわ、逆に。それでいい。結果はどうなるか分からないけど、勝負やから何が起こるか分からんし、プラス、ビビってないし、自信があるから」と、堀口の強さを体感できる「貴重な経験」としながらも、そこに気後れすることは無いという。
MMAの試合で“何が起こるか分からない”というのは両者に共通する感情だ。
堀口は「試合ということで、何が起こるか分からないので、しっかりと倒しに行きたいなと思っています」と、実績には差があるものの、油断することなく戦うと語る。
金太郎は、元ダブル王者を相手に、「俺には作戦がある、向こうはトータル的に強いし、打撃だけが武器じゃない。何やったら寝技の方が強いんちゃうかなと俺は思ったりしているし、そこもちゃんと頭に入っているから、全体的に勝負しようと思っている」と、ストライカーのイメージが強い堀口のグラップリングを警戒し、全局面で戦うなかで「作戦がある」とした。