(C)D-SPIRAL×GRACHAN
2022年8月28日、北海道札幌のグローヴウィズアクアスタイルにて『D-SPIRAL27×GRACHAN56.5』が開催された。
1部のメインイベントでは、グラップリングルールで、伊藤空也(BRAVE)と阿仁鬼(MARS GYM)が対戦。両者は、2017年にMMAで対戦し、伊藤が勝利しているが、グラップリングでの再戦は地元の阿仁鬼が粘りを見せて伊藤に極めさせず。伊藤も北海道のファンに元気な姿を見せた。
また2部のメインイベントでは「GRACHAN 無差別級トーナメント1回戦」が行われ、ハシモト・ブランドン(JAWS WEST)がズール(BIF)に2R TKO勝ち。12月4日の「GRACHAN58」での「無差別級トーナメント準決勝」進出を決めている。
▼第12試合 メインイベントGRACHAN提供試合 GRACHAN グラップリングルール69kg以下契約 5分1R
△阿仁鬼(MARS GYM)
[ドロー] ※判定無し
△伊藤空也(BRAVE)
2017年5月以来の顔合わせは、阿仁鬼の地元・北海道でのグラップリングマッチとなった。
伊藤は、第6代GRACHANバンタム級王者。2020年9月にGRACHANバンタム級王座決定戦で獅庵と対戦。判定勝利で王者に輝いた。2021年6月のRIZINバンタム級ジャパンGP一回戦で金太郎に判定負け後、2021年12月の『GRACHAN 52』で手塚基伸に腕十字で一本負けと連敗も、2022年3月の魚井フルスイングで判定勝ち、再起を遂げている。
ベテランの阿仁鬼はGRACHANを主戦場に、2022年6月にはプロ修斗北海道大会にも出場するなど、54歳ながら精力的に試合に臨んでいる。
リングでのグラップリングマッチ。試合は、詰める伊藤が左で差して押し込むも阿仁鬼は離れる。阿仁鬼の腕をツーオンで手繰りスタンドバックに回る伊藤は、背後から崩してテイクダウン。すぐさま両足をかける。
トラックポジションから阿仁鬼の左足を4の字で組み、右足をすくってクラッチして股裂きを狙う伊藤。外して上になる伊藤は、阿仁鬼の立ち際にギロチンチョーク狙い。さらにノーアームギロチン。外した伊藤は左で差して投げ。ハーフガードの阿仁鬼の首を抱えで絞る。首を抜く阿仁鬼に、パスして首を再び極めてノーアームギロチンを狙う伊藤。
首を抜き立ち上がる阿仁鬼に伊藤はダブルレッグ狙いから引き込み。両足を抱く阿仁鬼はパス狙いも立つ伊藤は、コーナーに押し込み、ゴング。
判定無しのため、試合はドロー。
伊藤は「阿仁鬼さんと試合をしたのは5年前で、そのときは結構殴り合いをして自分が勝ったんですけど、今回を試合を受けたのは阿仁鬼さんとなら、という思いで受けたのはあって、それでも力強くてやられちゃって、意地を感じました。またやりたいです。ありがとうございました」と挨拶。
阿仁鬼は、「受けてもらってありがとうございます。殴り合いで負けてワンチャン、グラップリングだったらやれるかなと思ったけど、出来なかったです」と苦笑しながら挨拶した。