2022年8月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.140』の一夜明け会見が、28日(日)都内にて行われた。
セミファイナル(第8試合)のKrushフェザー級3分3R延長1Rで、岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を2R2分20秒、KOした稲垣澪(K-1ジム大宮チームレオン)が出席。前夜の試合を振り返った。
「連敗しなかったことにホッとしています。それに尽きます」
KO決着できた要因は何かと聞かれると「しっかり練習してきたところと、前回の負けから反省点をカバーしながら自分の強みをしっかり伸ばせたのが要因です」と答える。
KOで勝てたことで持ち前のテクニックにさらに自信が付いたかとの質問には「前回の試合では全くセコンドの声が聞こえてなく、セコンドの声が今回はしっかり聞けて、すぐ行動に移せるだけの練習も出来ていました。パンチを避けられると思った瞬間に無意識にストレートまでつなげられるような動きが出来ました。それが日頃の積み重ね、反復練習の成果が試合に出たのだと思っています」と、練習の成果だとする。
前回の寺田戦での敗戦はセコンドの声が聞こえないほど冷静ではなかったからなのか。稲垣は「それが全てではないですが、敗因があって負けたのは事実です。今回はしっかり落ち着いて岡嶋選手とのリング上での戦い、勝つことに徹することが出来たと思っています」とした。
今後については「一戦ずつしっかり勝って、勝ち方にもこだわって。今回KO勝ち出来たので良かったと思っていますし、KO勝ちがベストだと思うので一戦一戦積み上げていきたいと思います。Krushもそうだし、K-1の強い選手たちとどんどんやっていきたい」と意気込んだ。
また、同席した中村拓己K-1プロデューサーより、変わったミット打ちをしているそうだがと聞かれると「ボクシングのトレーナーに1年前から入っていただいて、追い込みの練習にはなるんですが試合前にそれを必ずやっていて。基本スタミナの練習になります。それをやり切ったから3R最後まで乱打戦になっても勝ち抜ける身体の強さや自信、やりきることにつながっていると思っています。ボクシングトレーナーが来てくれる日は今日休もうかなと毎回思うくらいですが、ジムに行った後はやり切ったなと。それが試合の時のメンタル面の強さにつながっていると思います」と明かした。
稲垣は最後に「しっかりKOで勝って稲垣は進化したんじゃないかと見てもらえたと思います。反省点は持ちろんありますが、一歩ずつ前へ前進していけるように頑張っていきます」と会見を締めくくった。