2022年8月21日(日)東京・GENスポーツパレスにて『K-1甲子園2022~高校生日本一決定トーナメント~』が開催された。
K-1実行委員会主催のもと、8年目を迎えたK-1甲子園は、これまで数々の名勝負を生み、多くの実力者を輩出してきた。今年のK-1甲子園も東日本・西日本で予選トーナメントが行われ、上位進出者によるワンデートーナメントで高校生日本一の座が争われた。
応援サポーターにタレント・モデルの“れあぱぴ”こと権隨玲(ごんずい・れあ)、PR大使にはK-1甲子園出場経験がある第7代Krushバンタム級王者・壬生狼一輝が就任し、大会を盛り上げた。またK-1甲子園2016-55kg王者で、現K-1フェザー級王者の軍司泰斗もプレゼンターとして表彰式に参加し、大会に華を添えた。
全16選手がエントリーし、1回戦からハイレベルな試合が続出した-55kg。決勝には松葉斗哉と大鹿統毅が勝ち進んだ。松葉は準決勝で優勝候補と目されていたK-1アマチュア全日本王者&西日本予選王者の松本海翔を撃破。大鹿はすでにプロで5戦5勝のキャリアを持ち、順当に決勝まで勝ち上がった。決勝もスピーディな展開のなか、大鹿が判定2-1で接戦を制して優勝を果たした。
-60kgは双子ファイターの橋本雷汰と近藤拳成&魁成の歴代K-1甲子園王者と同門の早田吏喜が決勝で対戦した。試合は橋本が上手く距離を取って左ストレートを的確に当て、判定3-0で優勝をものにした。
-65kg決勝は西日本予選王者・上田咲也と東日本予選王者・田澤瑠唯が対戦。序盤から激しい打ち合いが続くなか、上田が鮮やかなヒザ蹴りでKO勝ちし、優勝を果たした。各階級の優勝者コメントは以下の通り。
K-1甲子園2022-55kg王者大鹿統毅(神奈川県立西浜高校3年)「K-1甲子園のベルトが重かったのと、今日はグダグダな試合ばっかりだったので、いい思い出がないです(苦笑)。後手後手になったり、そこを直していきたいと思いました。(今後の目標は?)軍司泰斗選手です。同じジムでもあり、すごくパンチとかも上手いので目標にしています。9月のKrushで初代フライ級王者が決まると思うんですけど、その選手とタイトルマッチをやりたいです」
K-1甲子園2022-60kg王者橋本雷汰(三重県立松坂工業高校2年)「双子の兄(楓汰)と決勝をやりたかったんですけど、兄が準決勝で負けてしまって。自分が絶対に優勝すると思って戦って、優勝できてよかったです。決勝は西日本予選でやった相手なんですけど、思った以上にカーフキックを効かされて焦りました。(決勝の兄弟対決について)実現できなくてむちゃくちゃ悔しかったです。兄弟で出たトーナメントはほとんど僕が負けていて、K-1甲子園でリベンジしたかったので、それが出来なかったことも悔しいです。いつか兄弟対決を実現させて、兄にリベンジしたいです。(目標の選手は?)壬生狼一輝選手です。実力もあって、ファンを盛り上げるので、それを超えたいです。PR動画もむっちゃ意識していて、LINE LIVEで(壬生狼に)『もっと頑張った方がいい』と言われたのが悔しかったです(笑)。(今後の目標は?)K-1の世界チャンピオンになることで、12月のK-1大阪大会に出て勝ちたいです!」
K-1甲子園2022-65kg王者上田咲也(大阪府立茨木西高校3年)「小学生の頃から目標にしていたので、優勝できてめちゃくちゃうれしいです。決勝戦は体力もきつかったんですけどKOできてよかったです。(KOしたヒザ蹴りは?)やっているときに当たるなと思って出したら当たりました。(目標の選手は?)セコンドにもついてもらって、いつも教えてもらっている川﨑真一朗選手です。勝っても負けても面白い試合をして、会場を沸かせているので、僕もああいう選手になりたいです。(今後の目標は?)プロになるつもりなんですけど、このままやと厳しいと思うので、もっと練習してプロでも勝っていけるように頑張りたいです」