GLORY世界王者ペットパノムルン(左)とRISE世界王座を争った原口だが延長戦の判定で敗れた
2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪・第1競技場にて開催された『Cygame presents RISE WORLD SERIES OSAKA 2022』のメインイベントでペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)に延長戦の末、判定3-0で敗れた原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)が、試合後インタビューでレフェリー・ジャッジに対する不満を述べた件で、伊藤隆RISE代表が現時点での見解を示した。
伊藤代表は「原口が(世界タイトルを)獲れなかったのは残念ですけれども、僕としては原口健飛に求めるのは理想は凄く高くて、あの状況で倒せるファイターになって欲しい。たらればはいろいろあると思うんですけれど、RISEの世界王者はそこではないので。あの状況におかれても倒せる、と。勝てる選手、それが那須川天心だったわけですね。そういう選手にならないといけないと思っています。厳しいようですけれど愛のムチだと思っていただければと思いますし、まだまだ僕は原口健飛に期待していますし、まだまだ強くなると思っています。ただ客観的に見て圧倒的な差をつけるべきだったと。本当に僅差でほとんど差はなかったと思うんですけれども、ダメージを取るのか試合の流れもいろいろあったと思うので、そこは細かくレフェリー陣にヒアリングしたいと思います」と、2018年6月にRISE世界フェザー級王座決定戦でロッタン・ジットムアンノン(タイ)に厳しい試合展開を強いられながらも延長戦で勝利した那須川天心のようになって欲しいとの期待をかけた。
(写真)原口が主張する「首を絞められた」と思われるシーン
原口が試合後インタビューで、レフェリーの反則見逃しがあった、判定に納得いかないとの意見があったことには「この状況では何とも言えません。とりあえず審議してその結果を受けて判断したいですね。しっかり映像を見て、その結果を受けて主催者としてどう判断するかを決めたいと思います。レフェリー・ジャッジ全てにヒアリングして映像確認をします」と、審議の結果を受けてどうするかを決めたいとする。
その結果、原口の主張が認められた場合にはノーコンテストなどの判定が覆る可能性もあるのか、との質問には「それは否定できません。しっかりした判断が出た場合は、僕はレフェリー・ジャッジ陣に委任している部分があるので、我々も見て総合的な判断をしてそうなった場合は否定できないと思います」と、審議の結果次第では判定が覆る可能性もあるとした。
22日(月)13:00から行われる一夜明け会見にて、何らかの見解は発表されるのか。
なお、原口は試合からしばらく経ってからの自身のSNSにて「アドレナリンも出て、納得してない部分もあったので各メディアにあのような事を言ってしまいました。すみません。結果が全てだと思います。自分が強ければ良かった話です。少し考えてまた頑張ります」と冷静さを失っていた部分もあったと綴っている。