2022年9月23日(金・祝)東京・大田区総合体育館で開催されるムエタイのビッグマッチ『Shimizu presents BOM OUROBOROS 2022』の第一弾対戦カードが発表された。
メインイベントでは、イッセイ・ウォーワンチャイこと石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)が、遂にWBCムエタイ王座獲りに挑む。
石井はジュニアキック出身で、アマチュアでは14冠王を達成。タイを主戦場に6連続KO勝利を飾り、2017年2月にはTrue4Uフライ級タイトルを高校生で獲得。2017年6月からは『KNOCK OUT』に参戦し、2018年12月、トーナメントを制してKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座に就いた。WPMF世界フライ級王座、IBFムエタイ世界フライ級王座、BOMスーパーフライ級王座も保持し、那須川天心に対して“西の神童”と呼ばれている。
2021年2月の『NO KICK NO LIFE』では麗也を判定3-0で破り、4月の『BOM』ではサンチャイを三日月蹴りでKO。そのキャリアのほとんどをムエタイルールで戦ってきたが、7月に『RISE』参戦。「DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に出場したが、1回戦で大崎一貴に敗れた。11月のBOMでは小嶋・Nor Nakusinを判定に破り再起を果たしたが、今年1月の『NO KICK NO LIFE』で花岡竜にまさかの敗北を喫した。8月には『K-1』に初参戦を果たし、藤田和希をKOして初陣を飾っている。戦績は35勝(18KO)12敗2分。
ムエタイとK-1の“二刀流”で行く石井が今回WBCムエタイ世界スーパーフライ級(52.16kg)王座決定戦で対戦するのは、なんとラジャダムナンスタジアムで現在スーパーフライ級1位にランクされているデットペット・ウォーサンプラッパイ(タイ)。
石井は2019年8月、ルンピニースタジアムで今回と同じくWBC世界スーパーフライ級王座に挑戦したものの、当時チャンピオンだったペットタイランド・ヨードムエポンラットに惜しくも判定負けを喫しており、3年ぶりに巡ってきたビッグチャンスを前に燃えているという。
その石井の後輩でWMCインターコンチネンタル&WPMFインターナショナルライト級王者のレンタ・ウォーワンチャイ(=松井蓮汰/ウォーワンチャイプロモーション)は日本ライト級トップの一角、健太(E.S.G)との対戦が決定。
レンタは福田海斗や石井一成が所属するウォーワンチャイプロモーション所属で、ムエタイの本場ラジャダムナンスタジアムにも上がっている和製ムエタイの注目株。アマチュアで約70戦を経験し、20219月にWMCインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦で晃希に初回KO勝ちして王座に就くと、12月にはリク・シッソーに判定勝ちでWPMFインターナショナル・ライト級(61.23kg)王者決定戦を制した。
健太は2005年にプロデビューすると、2008年5月にNJKFウェルター級王座を獲得。その後、NJKFスーパーウェルター級王座、初代Krush -70kg王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。NJKFを代表する選手として『ONE Championship』など世界を舞台に戦ってきた。2021年9月にホームリングNJKFでの試合で100戦目に到達、その試合を勝利で飾っている。11月のBOMではキヨソンセンにダウンを奪われて敗れ、2022年1月には森井洋介、2月には永澤サムエル聖光、6月には琢磨にも判定で敗れ連敗中。新鋭を相手に連敗脱出したいところだ。
WMC45.00kg契約2分5Rでは、キットペット・ロングレインキラカラット(タイ)とコウシ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)が対戦。
コウシはアマチュアで250戦以上のキャリアがあり、ジュニア50冠という前人未到の記録を持つ14歳のジュニアファイター。今年3月のBOM大分大会にてプロデビュー戦でいきなりダオサイアム・ソーデッチャパン(タイ)との国際戦に臨み判定勝ちした。2戦目もタイ人ムエタイ戦士を迎え撃つ。
また、4月の大分大会にてオープンフィンガーグローブマッチに臨み、天馬をKOしたイオリ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)が、悠斗(東京町田金子ジム)とWMC日本ライトフライ級王者決定戦(49.00kg)3分5Rを争うほか、元・新日本キックボクシング協会フライ級王者、元ジャパンキック同級王者、スックワンキントーン認定スーパーフライ級王者の三冠王である石川直樹(team LIT)が、新鋭のタクト・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)とWMC日本55.00kg契約3分3R延長2Rで対戦する。