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レポート

【ONE】SARAMIが一本勝ち&長田拓也がTKO勝利! 前HEATバンタム級王者ミョンギュが敗れる=ONE Warrior Series 6

2019/06/22 08:06
ONE Championshipの人材発掘&育成大会「ONE Warrior Series」(WS)が6月20日、シンガポールで開催され、日本から長田拓也とSARAMIが参戦。長田がTKO勝ち、SARAMIが一本勝ちでともに勝利し、ONE WS初陣を白星で飾った。 また、フェザー級(※70.3kg)では、日本で赤尾セイジ、春日井たけしにリアネイキドチョークで一本勝ちしているHEAT総合ルールバンタム級王者のキム・ミョンギュ(韓国)がHEAT王座を返上して参戦。 フィリピン、チームラカイ所属のジェリー・オルシムと対戦し、得意の組み技の展開に持ち込みながらもスクランブルするオルシムに組み負け、判定3-0で敗れた。ミョンギュはTFC 19での24秒TKO負けに続き連敗。オルシムはONE Warrior Seriesで4連勝を決めている。 ▼女子アトム級(※52.2kg)5分3R○SARAMI(日本/パンクラスイズム横浜)[2R 2分56秒 腕十字]×ミシェリ・フェヘイラ(ブラジル) SARAMIこと高野聡美は柔道をバックボーンに、富山で柔術、MMAを学び、現在はパンクラスイズム横浜に所属。2016年3月のPXC出場以来の海外での試合に臨む。PXCでは現Invicta FCファイターのテッサ・シンプソンを相手にオモプラッタから三角に固められてのアメリカーナで一本負けを喫したが、あれから3年3カ月。DEEP JEWELSで現アトム級王者の前澤智に連勝するなど強豪を相手にキャリアを重ねてきた。2018年は3月に黒部三奈に判定負け、8月にかつてRIZINで浅倉カンナに勝利しているアリーシャ・ガルシアを相手に2R TKO負けで連敗となったが、12月の前戦ではグラップリング巧者の齋藤裕子を寄せ付けず判定勝利している。 対するミシェリ・フェヘイラは3勝無敗。前戦2月のウォリアー・シリーズでは急遽出場もナイリーン・クローリーに45秒TKO勝利するなど、全試合を一本・TKOでフィニッシュしている。1R、ともにオーソドックス構え。SARAMIは開始早々に中央を取るとジャブから飛び込み、右で差して組み付くが、回すフェヘイラはSARAMIに片手を着かせる。すぐに体勢を立て直すSARAMIは左で差し返して左ヒザ! しかしフェヘイラも左で差して頭をSARAMIのアゴ下につけてコーナーに押し込み、左右のヒザを突いていく。 体を入れ替えたSARAMIも左で差して首相撲からヒザ蹴り! フェレイラはそこにクリンチボクシングで対抗も、左は差したまま右で首をつかみ腰に乗せたSARAMIは払い腰テイクダウン! フェレイラは下からクローズドガード。頭を胸につけるSARAMIに左右の拳を当てる。 上体を立てたSARAMIは中腰から鉄槌。フェレイラの下からの腕十字はしっかり防いで両足を担いでパスガード! 上四方になるが足をからめるフェレイラにセコンドの北岡からの「ハーフでいい」の声に、右足は抜けたハーフから右腕で枕に巻き、肩でアゴを押してフェレイラを寝かせると、左脇差しパスガードでサイド、フェレイラの左手を右足でピンして殺してマウントを狙う。 エビを打つフェレイラにサイドからしっかり寝かせてマウントを奪ったSARAMIは、フェレイラの激しいブリッジにもバランスを保ち、パウンド! 右の強いエルボーも当てるとフェレイラの顔がロープ間からはみ出てしまうが、SARAMIはなおも鉄槌。 ストップ・ブレークし、中央から再開。SARAMIはマウントからフェレイラの左脇を開けさせ腕十字を狙うが、そこで上体を起こしたフェレイラは亀から上に。下になるSARAMIだが、左腕は放さず。腕十字へ! すぐにフェレイラもまたいで腕を抜いて頭を挟むと、下のSARAMIも頭を抜いてダブル、シングルレッグへ。そこにヒザ蹴りを狙うフェレイラ。 しかし、SARAMIはシングルレッグからフェレイラを前方へ煽って潜り、片足を持ったままうつ伏せ、ヒザ立ちで正対しスイープ! 頭を抱えこんでくるフェレイラに、SARAMIは上からハーフガードでヴォンフルーチョークも狙う。ヒザ蹴り、パスガードを狙いながらゴング。 2R、細かくステップするSARAMIは、フェレイラの左ジャブに右前蹴りを合わせて尻餅をつかせると、その立ち際を詰めて左前蹴り。これをつかんだフェレイラは、片足を抜くSARAMIを追って左右を振る。コーナーに詰まりながもカウンターのダブルレッグはSARAMI。そこにジャンピングクローズドガードに入れてギロチンチョークを狙うフェレイラにSARAMIは、中腰のまますぐに頭を抜くと右で鉄槌。 足をさばきながらいったんガードの中に入ると、クローズドの中から頭を胸につけて左右のパウンド。下のフェレイラも左のパンチを振るとSARAMIは上体を立てて鉄槌。中腰になりクローズドガードを割ると、右で左足を担ぎながら、腰を切り左にパスガード! サイドを奪い上四方に移動し、フェレイラの頭を潰して腕十字へ! 左腕をキャッチするとフェレイラは上体を起こすが、SARAMIはいったん下になりながらも腕は放さず、再びフェレイラを寝かせると、いったんはうつ伏せになりながら、最後はみたびフェレイラを仰向けにさせて左腕を伸ばすと、フェレイラがタップした。 ▼ライト級(※77.1kg)5分3R○長田拓也(日本/BLOWS)[1R 終了時 TKO] ×キーラン・ジョブリン(ニュージーランド) 修斗を主戦場としてきた24歳の長田はBLOWS所属。MMA7勝2敗1分で、黒星は2017年3月にABに一本負け、2018年6月に田中有にKO負けしているが、2019年1月にはウエタユウに判定勝利し、復活を遂げている。 対戦相手のキーラン・ジョブリンは23勝11敗、30歳のベテラン。2016年6月から11月まで4連勝後、2017年7月にPANCRASEで徳留一樹に判定負け。以降、XFC、ACB、NZマットを経て、2019年4月にWarrior Seriesに参戦。2018年10月に江藤公洋に肩固めで敗れたJDハードウイックを相手に、パウンドでTKO勝ちを収めている。 1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入る長田は、さらに回って右ロー! ジョブリンは大きな右を振ってコーナーに詰めて組み付くとそれをいなして右に回る長田。左ジャブのジョブリンに、右ローを突く長田だが、そこにジョブリンもワンツーを返しに行く。左に回りジョブリンの右を外側にかわして回ると右ロー! カーフキック気味にローを効かす。追うジョブリンは右のバックキック。その正対際に長田は右ローをさらに打つ。回り右ローを打って離れる長田。ジョブリンは右の見せパンチから突っ込むが、かわした長田。 左ミドルで追うジョブリンにさらに長田は右ロー。しかし続く右ローに右フックを合わせて当てるジョブリン! しかし額で受ける長田は右回り。ジョブリンの右ミドルからのワンツーをかいくぐり、左で差して組む長田は、すぐに体を入れ替え、右も差してボディロックからジョブリンの左足の下に右足を入れて小外気味に後方に投げ! そのままテイクダウン&マウント。 抱き着き離し際に立とうとするジョブリンに対し、両足を束ねきれなかった長田は自ら体を離し立つ。背中をつけたままのジョブリンの足に右ローキックを連打する。 ストップ。スタンド再開。右ローを当てる長田。ついにジョブリンは前足を右に変えたサウスポー構えに。ダブルレッグから押し込み組み付き両脇を差すとバックを狙う。左で小手に巻く長田だが、引き出しテイクダウンしたジョブリンは長田に両手を着かせるとその際でバックへ。 すぐに立ちあがる長田。バックから右足をかけるフェレイラは一瞬、のどもとに腕を入れかけるが、剥がした長田は正対! 下になったジョブリンのガードの中に入る。上体を立て片ヒザ立ちになると、右で差して左のヒザをスライスしてハーフガードに。左で枕に巻いて背中を着かせると、左上腕をアゴにあて、パウンド! フェレイラの頭をマットにバウンドさせる。さらに細かいパンチをフェレイラの頭に入れる。ゴング。 コーナーに戻るフェレイラだが、左肩が外れたか。勝利のゴングに長田は「ウォー!」と雄たけびをあげた。
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