2022年8月30日(日本時間31日)に米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2022 第6週(DWCS 2022:Week6)」に出場する木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組)の試合が、同大会のメインイベントで行われることが発表された。
「コンテンダーシリーズ」は、UFCのダナ・ホワイト代表が新たな選手をスカウトすることを目的とした大会で、ESPN+で放送されている。このシーズン6の第6週のウェルター級戦に木下は出場。ブラジルのジョゼ・エンヒッキと対戦する。
木下は、今回のメインイベント出場決定に「俺メインか! ぶちかまそうか」と気合のコメントをSNSに記している。
「8月30日ラスベガスで行われるUFCコンテンダーシリーズで試合します。相手はJoséHenrique"Canela"。格闘技始める頃に夢見た舞台。この試合で結果を残せばいける。俺はやるよ」「こんな早くUFCに行くチャンスが回ってくるとは思ってなかった。こういうチャンスをモノにするのが俺。人生賭けて戦う、見とけよ」「世界に衝撃を」と意気込む木下は、すでに米国ラスベガスシンジケートMMAでの出げいこも敢行済みで、準備万端のようだ。
“令和のワンダーボーイ”木下は、6歳から16歳まで習った空手をベースに15歳からMMAを開始。JMMAFで経験を積み、無敗のまま2020年11月のDEEP&PANCRASE大阪大会で網藤雄太相手にプロデビュー。1Rでリアネイキッドチョークで一本勝ちすると、2021年4月の嶋田伊吹戦でも1R TKO勝ち。
7月にはPANCRASEでベテランの中村勇太をサウスポー構えからの左ストレートで1R KO。9月に高木健太を左でダウンさせてのギロチンで一本勝ち。4戦連続で1Rフィニッシュをマーク。
2021年11月の「RIZIN Trigger 1st」で、DEEP王者の住村竜市朗と対戦すると、打撃で上回りながらもケージ掴みのフットスタンプにより2R、反則負けを喫したが、2022年4月29日の「PANCRASE 327」で、元王者の村山暁洋を1R、左跳びヒザでTKO。現王者の菊入正行への挑戦をアピールしていた。
その間、「ROAD TO UFC」が開催されるも当初予定されていたウェルター級でのトーナメントは組まれなかったため、米国にマネージメントを持つ木下はコンテンダーシリーズへの出場が決定。キャリア7戦目で事実上のUFCトライアウトに挑むこととなった。
木下が対するノヴァウニオンのエンヒッキは、修斗ブラジル、LFA等で5戦無敗。身長195cm、リーチ199cmの体躯を活かしたムエタイ&柔術をベースとする。LFAでは、オーソドックス構えからモーションが少ない右ストレートでATTのベドロ・オリヴェイラからダウンを奪う判定勝ちも収めている。近い距離でのヒジ打ち、飛び込んでのヒザ蹴りにも注意が必要だ。
日本人で初めてラスベガスでのDWCSに参戦する木下は、UFC行きの切符を掴むことが出来るか。