先制のダウンを奪われ、脚に深刻なダメージがありながら逆転KOに成功した鈴木(C)K-1
2022年8月11日(木)福岡国際センターで開催された『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』の一夜明け会見が、12日(金)福岡市内で行われた。
第16試合のK-1スーパー・ライト級3分3R延長1Rで近藤魁成(TEAM3K)に延長戦1分9秒でKO勝ちした、鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日で20戦目だったんですけれど、20戦やってきた中で一番しんどい試合でした。でも今ここに座れてほっとしています」
2Rにダウンを奪われた時は「ダメージはめちゃくちゃありましたね。フラフラして足元もフラついていました」と言うが、驚異的な追い上げを見せて本戦ドローに持ち込んだ。
(C)KPKB/渡邉大希
「本戦が終わった後にフラフラの状態で立てないくらいだったんですけれど、セコンドに『絶対延長だから』って言われて何が何でも行けってめちゃくちゃ激励されて、それで復活しましたね。延長行けば絶対に勝てると思っていたので、最後は気合いで行きました」
前回の林健太戦でもピンチに追い込まれながらの逆転KO勝ち。その粘り強さはどこから来るのかと聞かれると「何なんですかね…分からないですけれど自分で言うのもアレですが、気持ちには自信があるので。今まで気持ちで負けたことはないので。何でしょう、分からないですね。気持ちが一番の武器だと思っているので、これは自分には必要な武器だと思いますね」と、気持ちの強さだと答えた。
(C)KPKB/渡邉大希
セコンドに就いていた同門の松岡力が大喜びしていたことを指摘されると、「作戦は全然なかったんですけれど、松岡はめちゃくちゃ喜んでいましたね。本人の試合より喜んでいたと思うので、それを見て…3Rが終わった時に力が激励してくれて。本当に心が折れそうになっていたんですが、力の言葉に助けられましたね」と、延長戦で最後の力をふり絞れたのは松岡の存在も大きかったという。
そして「今後の目標はもちろんベルトを狙っていて、昨日もリングの上で言わせてもらったんですけれど、負けてしまっている選手がいるのでその選手にもやり返していかないといけないと思っているので、与えられたチャンスを一個一個クリアして必ず65kgのベルトを巻きます」と、王座を目指してひとつひとつ階段を登って行きたいと語った。