K-1フェザー級王者としてトーナメントを制覇した軍司(C)KPKB/渡邉大希
2022年8月11日(木)福岡国際センターで『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』が開催された。
「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」は、現K-1 WORLD GPフェザー級王者の軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)が、1回戦でファク・スアレス(アルゼンチン)に判定勝ち、準決勝で玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)に初回KO勝ち、そして決勝で斗麗(WIZARDキックボクシングジム)に初回KO勝ちで制覇。
改めてK-1フェザー級最強であることを証明した軍司が、試合後インタビューに答えてトーナメントを振り返った。
初心に戻って基礎からやるってことが凄く大事だった
「準決勝・決勝は1RでKO出来たんですけれど、1回戦は判定になってしまったのでそこが悔しいなっていうのが感想ですね」
――対戦相手の戦ってみての感想は?
「1回戦のファク・スアレス選手は出足からいいのをもらっちゃって。そこからけっこう狂っちゃって凄いパンチがあって凄い強い選手だったなって思いますね。準決勝の玖村選手とは55kgでやっているんですが、その時にボディでダウンを取って判定勝ちだったので倒したいなって思っていました。57.5kgでやるのは初めてだったので、そこで1Rで倒せてよかったと思っています。最後の決勝は僕の中でも予想していて、斗麗選手が上がって来るかなと予想はしていたんですけれど、4月の試合で微妙な延長判定になっちゃって。勝ったんですけれど、僕の中では王者としてあれは勝ちではないなと思っていたので。凄い悔しくてこういった機会で当たるとすれば決勝だったので、上がって来てくれることを願ってずっと練習はしていたので。その中で弱点とかも4月の試合で分かっていたので、速攻行こうかなと思っていて。結果的に1RでKO出来たって感じですね」
――準決勝・決勝の相手が過去に対戦した相手だったことも有利に働いた?
「そうですね。1回やったことあるので有利は有利ですけれど、玖村選手に関しては何年も前の話だったので。最近の試合を見ていても強かったので。その中で1回戦はやったことがないからというわけではなく、僕、最近スロースターターになってしまっていて。準決勝・決勝は自分のペースで戦えたかなと思っているので、そこを次からスロースターターを直したいと思います」
――準決勝・決勝は今までにも増して勢いと回転がよかったと思うんですけれど、それは練習の成果?
「そうですね。4月の試合が終わってからずっと基礎をメインに練習してきて、僕の武器っていえばやっぱりパンチなので、ボクシングトレーナーにも見てもらってそこから凄い上達してきて。1回戦はダメで判定だったんですけれど、準決勝・決勝は倒せたのでその成果は出ているかなと思いますね」
――このトーナメントはK-1 NEXTというテーマがあり、軍司選手は武尊選手とのエキシビションの後ということもあって、次のK-1を引っ張るということはどう思っている?
「K-1 NEXTが出始めたのは今回の大会からだと思うんですけれど、その中でメインになって来るのはこの階級のトーナメントだと思っていたので、そこで圧倒的に勝ってみんなに次期エースと認めてもらえたらなと思って今日は試合をしました」
――トーナメント全体の中で山場はどこだった?
「昔だったら多分、このトーナメントは優勝できなかったと思うんですけれど、どんどん集中力がやっていくごとに高まってKOにつながったかなと思っています。集中は大事かなと思いますね」
――決勝の最初の左フックは離れ際だった。そこはキャリアの差が出た?
「そうですね。4月の試合をやってから距離をとるのが上手い選手だったので、そういった中で離れ際や打ち終わりを狙ってくると思ったので、逆に僕がそこで打ち終わりや離れた時に狙うのを練習していたので、それが出てよかったなって感じですね」
――以前はパンチをまとめて倒しきれなかったが、今日は倒しきれた。どこが進化したと思っている?
「4月の試合が終わってから基礎をメインにやって来たので。どんどん強い選手が出てくる中で、初心に戻って基礎からやるってことが凄く大事だったかなって今回の試合で思いましたね」
――K-1を背負う人間として、武尊選手はいろいろなメイディアに出たりチャレンジしてK-1を広めた。今後やってみたことや活動していきたいことはあるか?
「まだ考えてはないですけれど、武尊選手がいなくなった後のことを考えて、武尊選手のようにいろいろなメディアだったりに今後どんどん出ていきたいなって思っています」
――ファンへメッセージを。
「今回のトーナメントに勝って本物の王者になれたと僕は思っているので、これからも応援よろしくお願いします」