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【RISE】『THE MATCH 2022』で知名度向上した山田洸誓「僕には一発当たれば倒せる武器がある。今回倒したらまた認めてくれると思うので倒したいですね」

2022/08/09 15:08
 2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪『RISE WORLD SERIES 2022 OSAKA』にて、65kg契約3分3R延長1RでGLORY推薦選手のヤン・カッファ(オランダ)と対戦するRISEスーパーライト級王者・山田洸誓(正道会館KCIEL)が、9日(火)大阪・正道会館総本部で公開練習を行った。  シャドーのあと、ビッグミットを3分行った山田。ラッシュとインターバルを20秒ずつ繰り返すもので、「毎日くらいラッシュをやっていて、自分的にも疲労は溜まってるけれど抜けてきたらいい感じで動けると感じています」と話す。  実は「いじめられましたね(笑)。(ビッグミットは)やる予定じゃなかったけれど、やらなあかんという雰囲気になりました。シャドーをやって先生に普通のミットをやってもらおうと思っていたら全然違っていました。押忍」と、予定とは違ったという。  ラッシュは「スタミナと体力面を落としてはいけないと思うので。そこは基本的な部分であって」ということで「今回のテーマは、倒すのは自分の中で常にありますが今回は打たせずにズルく戦うのがテーマです」とした。それはスタイルを変えるということなのかと聞かれると「今回だけかなと。カッファは好戦的系でアグレッシブなので、相手の嫌なところを突いていこうという作戦です」と答えた。 オランダ人選手との試合は「空手時代も含めて初めて」であり、正道会館の先輩たちはK-1でオランダ人選手たちと数々の激闘を繰り広げてきた。「裏話もいっぱい聞いていますが、武蔵さんを始め日本人ヘビー級が海外トップ選手と戦っていた時代のことを聞いているので、自分も照らし合わせるという意味でもワクワクします」と胸が高鳴っているようだ。  正道会館総本部には、トレーナー&セコンドとして選手たちとオランダ人選手と戦ってきた湊谷コーチがいる。「自分に合ったスタイルで的確なアドバイスをもらっています。一口にオランダ人選手と言っても個々のスタイルがあるので、カッファにはカッファのスタイルがあるのでそれに合った相手を攻略できるスタイルで攻略しようと考えています」と、豊富な経験からアドバイスをもらっている。  カッファについては「凄くアグレッシブで下がらないファイター。重戦車という感じです。身体もいいし。相性はいいと思います。打ち合ってくれる選手とか、ファイターの選手が大好きなので。その中でも違った一面を見せられたらと思います」と評した。  外国人特有のフィジカルの強さに関しては「空手の軽量級では187cm、72kgくらいの相手とやったことがあるし、無差別級では90kg近くの相手とやったこともあります。空手とキックボクシングは顔面があるだけでも違うと思うので、そこは気をつけながら戦いたいですが、フィジカルは僕は小さいけれどめっちゃヤバいなって感じたことはないですね」と、自身のフィジカルの強さに自信を持つ。  山田といえば6月19日の『THE MATCH 2022』でK-1の安保瑠輝也と対戦し、判定3-0で敗れた。「僕は集中力がないんですが、あの試合では3R通して集中力が切れなかったのはいい点でした。直したい部分はあるけれど、もう少し打ち合いがしたかったですね」と、収穫もあったという。  また、最近はKOが少なくなっていることに関しては「でも前々回の直樹戦もそうだし、僕には一発当たれば倒せる武器があるので、そこに持っていけるスタイルをもっと完成系に近づけたいというのがあります。相手のレベルが上がっているし、これからもっと上がるけれど、今回倒したらまた認めてくれると思うので倒したいですね」と、一撃の威力を秘める武器が活かせるスタイルを完成させたいとした。 「何でも出来ると言ったらおかしいかもしれないけれど、いろいろなことが自分は出来ると思うので、これを嫌がったと思ったらそれで倒したいし、それで嫌がらせておいて違う技で倒すというのも出来ます。ある程度の作戦はありますけれど、そこは試合の中で見極めたいと思いますね」  山田は空手時代、世界大会や国際大会の出場経験はないという。今回が“俺の世界大会”というような気持ちがあるかと聞かれると「それくらいの気持ちでやらんと勝てんと思うし、見てくれる人も多くなったと思うので、気持ちではそれくらいの感じで臨みます」とした。  最近では“ブラックパンサー”ベイノアが「押忍」を自分のもののように私物化している傾向があるが、山田にとって「押忍」とは何かと聞くと「忍耐とか我慢だと思いますね。だからベイノア君に何を言われても“押忍”と我慢しています」と笑った。
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