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【UFC】全試合フィニッシュ決着! ヒルがサントスを4R TKO、佐藤天が右ハイKO負け、ニールがルーケを衝撃KO、TUF30ヘビー級でカマル・ウスマン弟モハメドが優勝、女子フライ級はミラーが制す

2022/08/07 08:08
2022年8月6日(日本時間7日)に米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて「UFC Fight Night: Santos vs. Hill」が開催された。 「UFC Fight Night: Santos vs. Hill」速報 2022年8月6日(日本時間7日)UFC APEX ▼ライトヘビー級 5分5R〇ジャマール・ヒル(米国)11勝1敗(UFC5勝1敗)205lbs/92.99kg[4R 2分31秒 TKO]×チアゴ・サントス(ブラジル)22勝11敗(UFC14勝10敗)206lbs/93.44kg  ライトヘビー級5分5R。6位のサントスと、10位のヒルのメインイベント。  サントスは、ジョン・ジョーンズ、グローバー・テイシェイラ、アレキサンドル・ラキッチ相手に3連敗後、ジョニー・ウォーカーに判定勝ちしたものの、2022年3月の前戦ではマゴメド・アンカラエフに判定負けしている。  対するヒルは、2019年のコンテンダーシリーズまで6戦無敗でUFCと契約。UFC1勝1NC後、オヴァンス・サン・プレーに2R KO勝ちしランキング入り。2021年6月のポール・クレイグ戦では腕十字で負傷負けも、12月にジム・クルートを1R KO、2022年2月の前戦ジョニー・ウォーカー戦でも1R KO勝ちを収めている。  1R、サウスポー構えのヒルに、オーソドックス構えのサントスは左ローを当て足を触りに行くが、切るヒル。  右ハイを見せるヒル。かわすサントスを追うヒル。サントスはスイッチしてダブルレッグへ。左で差して崩すが残すヒル。なおもサントスはシングルレッグを力を使い持ち上げるが、崩させないヒルは金網背に左ヒザを打つがローブローに。  再開。ヒルの左ハイをかわすサントスは右ロー、左も、ヒルは右を合わせに。詰めるヒルにサントスは右後ろ廻し蹴りを見せる。サントスのラウンドに。  2R、左インローを3連打で当てるヒル。さらに左ハイと上下に散らす。これはブロックしたサントスは左フックから強い右ミドル! すぐさまダブルレッグテイクダウン! しかしすぐに立つヒルは四つに。サントスはシングルレッグも、切るヒルは右から左ハイ。サントスは距離を詰めてクリンチ。  離れるヒルは右から左ボディストレート。しかしサントスも大きな右を振る。しかしスタミナ使ったか。手数が減る。ヒルは右ジャブの刺し合いでサントスをグラつかせると前へ。ワンツーを当てたところでブザー。ヒルが取り戻したラウンドか。  3R、左インローを当てるヒルは左ミドルも。その打ち終え有にダブルレッグテイクダウンはサントス。しかし頭を押してすぐに立ち上がるヒルに、シングルレッグを引き出して回してテイクダウンはサントス! ヒルの立ち上がりに背中に乗ろうとするが、前に落とすヒルががぶり、サントスの足首を掴もうとする。なおもシングルレッグからダブルレッグテイクダウンはサントス!  尻餅を着くヒルにバックテイクを狙うサントスに立ちながら正対するヒル。サントスは足を手繰りテイクダウン奪うと、再びバツクへ! 足をかけさせず正対したヒル。シングルレッグのサントスは中央に引き出すが、押さえ込めず。離れるヒルをすぐに詰めてしつこくダブルレッグに入るサントスのラウンドか。  4R、オーソから左ロー右ミドルのサントスに、圧力をかけるヒルはワンツーで押し込むが、打ち合いでサントスも右を返す。金網まで詰めてワンツーの左はヒル! さらに詰めるヒルが打ち合いから右! 崩れたサントスにパウンドを連打し、金網まで這うサントスを詰めてヒジを連打! ついにサントスが動けなくなり、レフェリーが間に入った。  試合後、ヒルは「僕はとにかく止まらない。コーチやチームたちから学んだのはそういうことだし、頑張っていくだけ。タイトルマッチに挑戦するタイミングなんじゃないかと思う。チャンピオンの2倍は自分の方がフィニッシュ勝利している。もしタイトルマッチでないなら、ヤン・ブラホビッチとやれたらいいね。上にいけるようにやっていきたい」と語った。  3連勝のヒルはMMA11勝1敗に。このメインのフィニッシュで、近代UFC史上2度目の全試合フィニッシュ決着大会となった。今回は10試合10フィニッシュ決着。前回は2014年11月の「UFC Fight Night: ロックホールド vs. ビスピン」での11試合全フィニッシュ決着だった。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ジェフ・ニール(米国)15勝4敗(UFC7勝2敗)171lbs/77.56kg[3R 2分01秒 KO]×ヴィセンテ・ルーケ(ブラジル)21勝9敗(UFC14勝5敗)170.5lbs/77.34kg  ウェルター級6位のルケと、13位のニールのコメインイベント。  UFC14勝中13のフィニッシュを誇るルーケ。2017年3月にレオン・エドワーズに判定負けから2019年11月のスティーブン・トンプソン戦の判定負けまで7連勝。トンプソン戦後も、ニコ・プライス、ランディ・ブラウン、タイロン・ウッドリー、マイケル・キエーサ相手に4連勝したが、2022年4月の前戦でベラル・ムハマドに判定負けでリヴェンジを許し、今回が再起戦となる。プレリム出場の佐藤天と同じキルクリフFC所属。  対するニールは、精緻な打撃を武器にUFCデビューから5連勝・4フィニッシュ。ルーケ同様に、2020年12月にスティーブン・トンプソンに判定負け後、ニール・マグニーにも判定負け。2021年12月の前戦でサンチアゴ・ポンジニッビオにスプリット判定勝ちで再起を遂げている。  1R、サウスポー構えのニール。オーソドックス構えのルーケは右ミドルから。ニールも鋭い踏み込みで左の蹴りからストレートを突く。  ルーケの右ハイに左の蹴り、ストレートはニール。ルーケのワンツーに左ストレートを合わせたニール! 後退するルーケに左右も持ち直すルーケが押し返す。  左ジャブのダブルで突くニール。出血したルーケに右ボディ、左フックと対角に突く。またもルーケの入りに左ストレートを当てるニール! ルーケの足が揃ったところに左でダウンを奪うと、立ち上がったルーケになおも真っ直ぐの左を打ち込むと、ルーケは後退もブザー。  2R、右インローを突くルーケ。さらに右ミドルハイ・ブロッキングのニールに右インローも突くルーケ。左の前蹴り連打で距離を取るニール。右のミドルを当てるルーケは右ストレートも当てて前に。右回りのニールの右ジャブに右を合わせに行く。  右縦ヒジも狙うルーケは右ミドルを当てると、その打ち終わりに蹴り足を掴み金網まで押し込むニール。右ヒジを打ち込む。  ワンツーの2連発のニールに、右を返すルーケは右ミドルを腹に突く。前に出るのはルーケ。左右の蹴りでペースを取り戻す。  3R、ルーケの右インローに左を狙うニール。しかしルーケは右ミドルを軸に攻める。ワンツーの左を打ち込むニール。ワンツーでルーケは後退! 金網に詰めて左アッパーを6連打! さらにワンツーの左を打ち抜くと、ルーケが前のめりに崩れ落ちた。  6位のルーケを下したニールは、「ルーケ相手に厳しい展開は予想していた。2Rは押し戻されたけど、自分のリズムで戦えた。タフな相手ほど、より多くのものを得ることができる。そしてルーケは自分の中の猛獣を引き出してくれた。上位ランカーとやらせてほしい。正直、ギルバート・バーンズを見ている。次は彼がいい」と語った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R(TUF30 ヘビー級トーナメント決勝)〇モハメド・ウスマン(ナイジェリア)8勝2敗(UFC1勝0敗)236.5lbs/107.27kg[2R 0分36秒 TKO]×ザック・パウガ(米国)5勝1敗(UFC0勝1敗)239lbs/108.41kg※ウスマンがヘビー級トーナメント優勝  TUF30ヘビー級トーナメント決勝戦は、チーム・ペーニャ同士の決勝戦となった。  現UFC世界ウェルター級王者の兄カマル・ウスマンがコーナーマンにつく弟モハメド・ウスマン。カレッジフットボールからMMAへ。2018年4月に「Victory FC 60」で、現UFCファイターのドンテイル・メイエスに判定負け、2021年5月のPFLでブランドン・セイルズに2R リアネイキドチョークで一本負け。TUFではチーム・ペーニャにヘビー級のドラフト1位で指名され、2試合連続判定勝ちで決勝に進出した。  対するパウガは、MMA5戦全勝。エレベーション・ファイトチームではカーティス・ブレイズが練習仲間となる。TUFでは初戦判定勝ち、準決勝は2R KO勝ち。ウスマンとも練習経験を持つ。  1R、ともにオーソドックス構え。いきなり前蹴りのパウガ。かわすウスマンはその入りに右を狙う。カーフキックを打つパウガ。左ハイを放つが、掴んで倒したウスマン。すぐに立ち上がるパウガ。ウスマンは大きな右が空を斬る。  右から左の前蹴りはパウガ。かわすウスマンはパウガの右の打ち終わりに左前手のフックを狙う。右オーバーハンドの飛び込みはかわすパウガは左ハイ、ミドル。スーパーマンパンチの右で飛び込むが、そこにウスマンはもカウンターを狙う。右ローを当てるパウガ。ウスマンの入りに右を当てるがブザー。  2R、左ジャブで入るパウガ。それをかわし、右ジャブを当ててダウンを奪うウスマン! 続く鉄槌1発にすぐにレフェリーが間に入った。ウスマンは勝利のドラミングで咆哮。その後はコーナーとの会話に涙した。  ダナ・ホワイト代表からUFCとの契約を告げられ、TUF優勝のトロフィーを受け取ったモハメド・ウスマンは「コーチ、仲間、皆をスペクトしている。俺たちが勝ったんだ。ここぞというところで決められて良かった」と感極まった表情。  8月20日の「UFC 278: Usman vs. Edwards 2」でタイトルマッチを行う兄カマル・ウスマンは「TUFで史上初の兄弟王者が誕生した。最高に嬉しいよ」と語った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R(TUF30 女子フライ級トーナメント決勝)〇ジュリアナ・ミラー(米国)3勝1敗(UFC1勝0敗)125lbs/56.70kg[3R 3分57秒 TKO]×ブローガン・ウォーカー(米国)7勝3敗(UFC0勝1敗)125.5lbs/56.93kg※ミラーが女子フライ級トーナメント優勝  TUF30女子女子フライ級トーナメント決勝戦。柔術黒帯のウォーカーは、グァムのPXCでデビュー後、Invicta FCでミランダ・マーヴェリックに判定勝ちなど3勝2敗。TUFではチーム・ヌネスのドラフト2位で、2戦とも判定勝ちしている。  ミラーは、10th PLANETサンディエゴ、サンディエゴ・コンバット・アカデミーでトレーニングし、“キラー”の異名を持つ。Invicta FCでは1勝1敗、グラップリングの「Medusa 1」ではビア・メスキータに、「Submission Underground 28」ではタラ・ラローサに、いずれもオーバータイムで勝利している。TUFではチーム・ペーニャのドラフト2位で、初戦を判定勝ち、2戦目は2Rにキムラで一本勝ちしている。  1R、ミラーはワンツー。四つからボディロック&小外がけでテイクダウン! ハーフガードのウォーカーに、左で脇差し、右で枕に巻きパウンド。パス狙いにフルガードに戻すウォーカー。  インサイドから鉄槌のミラー。中腰からヒジを打ち込むと、ウォーカーは腰を切り腕十字狙い。足をかけさせないミラーは中央にステイ。  2R、左ロー、左前手のフックはミラー。ウォーカーは右前蹴りから左を当てて前に。しかし四つ組みからまたもボディロック&小外がけテイクダウンはミラー。下から足関節狙いでバックを狙うウォーカーに、足を抜き、際で上になりバックを奪うミラー。リアネイキドチョークを狙うが、アゴを引くウォーカーに、ミラーが腕を解いた瞬間に正対に上を取ろうとするウォーカー。  ともに立ち上がり、詰めるウォーカーに体を入れ替え、左で差して組むミラーがまたも小外がけテイクダウン! インサイドガードから鉄槌を落とす。  3R、右フックのウォーカーに、左ジャブを返すミラー。ミラーは顔を後ろに左を伸ばして当てる。左オーバーハンドを振って差して崩そうとするウォーカーだが、崩れないミラーが左で差してまたもボディロック、足技を組み合わせてテイクダウン!  ウォーカーの立ち際をまたぎマウントを奪うとヒジ打ち連打! サブミッションではなくパウンド・鉄槌&ヒジで圧倒。レフェリーが間に入った。  ダナ・ホワイト代表からTUF優勝のトロフィーを受け取ったチーム・ペーニャのミラーは「ここにいるチャンスを得られて嬉しい。サンディエゴの地元のみんなに感謝したい。10th PLANETにも感謝を」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇セルゲイ・スピバック(モルドバ)15勝3敗(UFC6勝3敗)249.5lbs/113.17kg[2R 3分42秒 TKO]×アウグスト・サカイ(ブラジル)15勝5敗(UFC4勝4敗)260lbs/117.93kg  ヘビー級14位のサカイと現在はランキングから落ちているスピバックの一戦。  元Bellatorのサカイは、コンテンダーシリーズブラジルで勝利してUFCと契約。ブラゴイ・イワノフに判定勝ちするなど4連勝でランキング入りも、その後アリスター・オーフレイム、ジャルジーニョ・ホーゼンストライク、タイ・ツイバサ相手に3連続KO負け。ATTの寮では出稽古寮のクレベル・コイケと同部屋だった。  対するスピバックはUFC5勝3敗。UFC3連勝から、トム・アスピナルに1R TKO負けも、2022年3月の前戦でグレッグ・ハーディに1R TKO勝ちで再起を遂げている。  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフキックを当てるサカイに、押し返すスピバックは小外がけでテイクダウン! すぐに立つサカイにギロチン狙いから首を抜いたところで右で差して足技でまたもテイクダウン!  ニーシールドのサカイに右脇差してパスを狙うが、その際で亀になり立ち上がりを狙うサカイ。そこに右足をかけにいくスピバック。立ち上がり正対を狙う。  そこでスタンドバックにつくスピバック。正対し四つに戻すサカイだが、スピバックは大外刈でテイクダウン。アームロック狙いから亀のサカイにサイドバックからパウンド。さらにバックに引き込むが、サカイも立ち上がり、リアネイキドチョークの際で正対する。右を突くスピバックが押し込みブザー。  2R、左ジャブを当てるスピバック。さらにワンツーから組みに行くか、ここは切るサカイ。しかしジャブを被弾する。なおもジャブからサカイを下がらせ、シングルレッグからハイクロッチで持ち上げテイクダウン! サカイは下からシングルレッグで足を手繰り立ち上がるが、ここもスピバックは右で小手に巻いて払い腰!  下になるサカイはハーフガード。スピバックは鉄槌を打ち込み、亀から立とうとするサカイにバックマウントで背後からパウンド連打。両足をかけてのパウンドにレフェリーが間に入った。  ランカーを撃破したスピバックは、「UFCで9試合を戦ってきた、デカい試合をさせてほしい」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級→キャッチウェイト 5分3Rアリアネ・リプスキ(ブラジル)14勝7敗(UFC3勝4敗)128.5lbs/58.29kgプリシラ・カショエイラ(ブラジル)11勝4敗(UFC3勝4敗)125.5lbs/56.93kg※リプスキが体重超過。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のカショエイラに報奨金の20%を支払う→リプスキがメディカルチェックをクリアできず、翌週の『UFC on ESPN 41: Vera vs. Cruz』に延期に。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇テランス・マッキニー(米国)13勝4敗(UFC3勝1敗)155.5lbs/70.53kg[1R 2分17秒 リアネイキドチョーク]×エリック・ゴンザレス(米国)14勝7敗(UFC0勝2敗)155lbs/70.31kg  ライト級戦。勝っても負けても1R決着が多いマッキニー。LFAからUFCデビューすると、2連続1Rフィニッシュ勝利。2022年3月の前戦は緊急参戦でドリュー・ドーバーに1R、逆転のTKO負けを喫している。ゴンザレスは2021年10月にUFCデビューし、ジム・ミラーにこちらも逆転KO負け。  1R、サウスポー構えから前に詰めるマッキニーは左右から左ハイも。バランスを崩したゴンザレスもすぐに立ち上がり右ハイも、マッキニーの首相撲ヒジを受ける。  左を返すゴンザレスに今度はマッキニーがグラつくが、ダブルレッグテイクダウン! ゴンザレスの蹴り上げをさばくと背中を見せて立ったゴンザレスの背中に乗り、アゴ上からリアネイキドチョークを食い込ませると、ゴンザレスがマッキニーを背負ったままタップした。  12回目の1R勝利を決めたマッキニーは「いい試合だっただろ? これがこの仕事さ。10月のアブダビか12月のニューヨークで戦いたい」と語った。 [nextpage] 【プレリミナリー】 ▼ミドル級 5分3R〇ミハル・オレクシェイチュク(ポーランド)17勝5敗(UFC5勝3敗)185.5lbs/84.14kg[1R 1分56秒 TKO]×サム・アルヴィー(米国)33勝18敗(UFC10勝13敗)186lbs/84.37kg “スマイリン”アルヴィーはライトヘビー級に上げて4連敗からドロー後、ミドル級に戻して3連敗。8戦勝ち星なし。2022年2月の前戦ではブレンダン・アレンに2R 一本負け。今回の試合に家族をオクタゴンに呼んでいる。  対するオレクシェイチュクはUFC4勝3敗1NC。2022年3月の前戦でダスティン・ジャコビーに判定負け。この試合からミドル級に落としてきた。  1R、ともにサウスポー構え。先に前に出るオレクシェイチュクはワンツーの左。金網背にサークリングするアルヴィーに、オレクシェイチュクは左オーバーハンド!  ダウンしたアルヴィーにパウンド連打! アルヴィーは亀になりパウンドを受けながらも立ち上がりダブルレッグに入るも、切ったオレクシェイチュクが、左ボディを突く。下がりながら右を出したアルヴィーに、今度は左ストレート! 後方にダウンしたアルヴィーに、ハーブ・ディーンレフェリーがストップした。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ブライアン・バトル(米国)8勝1敗(UFC3勝0敗)171lbs/77.56kg[1R 0分44秒 KO] ※右ハイキック×佐藤 天(日本)15勝6敗(UFC2勝4敗)170.5lbs/77.34kg  プレリミナリーのウェルター級では、米国フロリダのキルクリフFCを拠点とする佐藤天(日本)が170.5ポンド(77.34kg)でパス。対するブライアン・バトル(米国)も171ポンド(77.56kg)でパスしている。  UFC2勝3敗、オクタゴン6戦目に臨む佐藤は、2022年3月の前戦で沖縄剛柔流空手&柔術をバックボーンに持つ強豪グンナー・ネルソンと緊急対戦。打撃と見分けがつきにくいテイクダウンからバックを取られ、判定負け。2020年11月のミゲール・バエザ戦の一本負けに続き、UFC2連敗となっている。  背水の陣に向け、SNSで「決戦は明日! チームメイトのヴィセンテと共に勝ちます! 今日はひたすら穏やかに過ごす。戦前。人事を尽くして天命を待つ」と、コメインに出場する同級の練習仲間とともに勝利を誓っている。  対するバトル(ハヤスタンMMAシャーロッテ)は、27歳でプロMMA7勝1敗。2021年5月の「The Ultimate Fighter Season 28」ミドル級戦で、現在UFCで3連勝中のアンドレ・ペトロスキをニンジャチョークで極めて、UFC入り。TUF2試合を含めると8連勝中のファイターだ。  アマチュア経験が豊富で8勝2敗。プロでも5つの一本勝ちをマークしており、UFC本戦では、2021年8月のTUFフィナーレでギルバート・ウルビナをリアネイキドチョークで降すと、2022年2月にはトレーシアン・ゴアに判定勝ちでオクタゴン2連勝を飾っている。  オーソドックス構えで左右の蹴りを多用し、テイクダウンやテイクダウンディフェンスが際立って強いわけではないが、アルビナのバックフィストをかわしてのダブルレッグテイクダウンからのバックテイクの速さなど、極めどころを逃さない強さを持つ。  ミドル級からウェルター級に下げて来るバトルに対し、MMAキャリアで勝る佐藤は、新鋭相手にその実力を示したいところ。  1R、サウスポー構えの佐藤、オーソドックス構えのバトルはリーチで10cm長い。先に中央を取る佐藤。右ジャブを伸ばす。左前手を返すバトルは右前蹴りで牽制。さらに右ローも。佐藤の右にバトルは、右手を佐藤の目の前に伸ばしたまま視界を一瞬遮り、右ハイキック! 後方にダウンした佐藤は目を閉じたまま。すぐにレフェリーが間に入った。  ウェルター転向初戦をKO勝ちしたバトルはMMA8勝1敗、UFC3勝0敗に。佐藤は厳しいオクタゴン3連敗となった。  勝ち名乗りを受けたのはバトルのみ。佐藤も立ち上がり、その姿を見つめる。試合後、バトルは「クレイジーだ。昨日、カジノで勝ったツキがそのまま続いている感じ。コーチから『ヘッドキックを活かしていけ』といわれていた。こんなに早く勝てて最高だ。(次は?)スペルが紛らわしいブライアン・バーバリーナとイアン・ギャリー」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3Rジェイソン・ウイット(米国)19勝8敗(UFC2勝3敗)170lbs/77.11kgジュシュ・クインラン(米国)5勝0敗(UFC0勝0敗)169lbs/76.66kg※8月13日にカリフォルニア州サンディエゴで開催する『UFC on ESPN 41: Vera vs. Cruz』に延期。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇コーリー・マッケンナ(英国)7勝2敗(UFC2勝1敗)115.5lbs/52.39kg[2R 1分03秒 ヴォンフルーチョーク]×ミランダ・グレンガー(米国)7勝3敗(UFC1勝3敗)115.5lbs/52.39kg  女子ストロー級。英国出身でグラップラーのマッケンナはMMA6勝2敗でUFC1勝1敗。チーム・アルファメールのユライア・フェイバーがコーナーマンとしてつく。  対するグレンジャーはキックがベースでMMA7勝2敗。6戦全勝・全フィニッシュでUFCと契約したが、UFCでは1勝2敗で、ハンナ・ゴールディに判定勝ち後、2019年12月にアマンダ・ラモスにリアネイキドチョークで一本負け。2020年11月の前戦でアシュレイ・ヨーダーに判定負けで2連敗中。  1R、前に出て左右の出入りのマッケンナ。グレンジャーは右ロー。マッケンナは右を振って組むと両差し。シングルレッグからダブルレッグに移行し、テイクダウン。  尻餅を着いたグレンジャーの立ち上がりに、マッケンナは尻下でクラッチを組んで再び中央に向けてテイクダウン! サイドから肩固めを狙いつつ、マウント。逆サイドに回り絞めるがが残り時間少なくブザー。  2R、グレンジャーの右の蹴りを掴んで金網まで押し込むマッケンナ。ギロチン狙いのグレンジャーの尻下でクラッチし、肩固めへ。左腕を首に巻いたままのグレンジャーに対し、左サイドにステイし、ヴォンフルーチョークを極めた。  UFC女子ファイターとして初のnヴォンフルーチョークでの勝利者となったマッケンナは、「うまくテイクダウンに持ち込めて、いい位置にいるからヴォンフルーチョークを極められると思った。またすぐに試合をしたい」と語った。 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)9勝2敗(UFC4勝2敗)135.5lbs/61.46kg[1R 1分17秒 腕十字]×ステファニー・エッガー(スイス)7勝3敗(UFC2勝2敗)134.5lbs/61.01kg  女子バンタム級。シウバはフライ級から前戦からバンタムに転向。ウー・ヤナンに判定勝ち。対する柔道黒帯のエッガーは、2019年7月にRIZINでKINGレイナに判定勝ち。初戦は判定負けしたものの、2戦目はシェイナ・ヤングに2R、投げからパウンドでKO勝ち。2022年2月の前戦もジェシカ・ローズ・クラークに腕十字で1R一本勝ち。  1R、シウバから圧力をかけ、右カーフキック。前蹴り。エッガーは右フックを振る。シウバの組みにエッガーは引き手を掴み、払い腰へ。投げ切れず、バックを奪おうとするシウバが下に。  しかし下から右腕をとらえたシウバが腕十字へ。深くヒジが入るとタップしたのかシウバは腕を放す。しかし、ジャッジは角度的にタップを確認できず。エッガーは抗議はしないものの不満気な表情。裁定は、シウバの一本勝ちに。  腕十字を得意とするエッガー相手に、得意の下からの極めでフィニッシュしたシウバは、試合後、泣きながら「神は見ている。このチームがすべてを支えてくれた」
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