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【RISE】念願のイ・ソンヒョン戦が決まった緑川創「自分の魂を見せて必ず勝って最強で終わりたい」=2023年2月11日に引退

2022/08/06 16:08
【RISE】念願のイ・ソンヒョン戦が決まった緑川創「自分の魂を見せて必ず勝って最強で終わりたい」=2023年2月11日に引退

緑川(左)の念願がかない、イ・ソンヒョンとの激突が決定

 2022年8月28日(日)東京・後楽園ホール『RISE 161』にて、第4代RISEミドル級王者イ・ソンヒョン(韓国/RAON GYM)vs.同級5位・緑川創(RIKIX)のSuperFight! ミドル級(-70kg)3分3R延長1Rでの対戦が決まった。


“コリアンモンスター“ソンヒョンは日本ではRISEで活躍、世界を股にかけて試合をするトップファイターで、戦績は66勝(16KO)9敗1分。ブアカーオ・バンチャメーク、佐藤嘉洋とも対戦経験があり、RISE三階級制覇の裕樹、シュートボクシング世界王者の鈴木博昭、HOOST CUP王者の麻原将平など国内トップファイターを次々と撃破。2019年7月には松倉信太郎と第4代RISEミドル級王座決定戦を争いベルトを奪取。同年9月にはシュートボクシングに参戦し、海人と接戦の末に判定負け。昨年11月には北アイルランドで試合を行いWKN世界ウェルター級王座を獲得している。今回は海人との試合以来、約3年ぶりの参戦。


 緑川は2005年デビューのベテランで、新日本キックボクシング協会でミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得。K-1 MAX世界王者アンディ・サワーにも勝利した実績を持ち、国内ミドル級最強の一角として長く君臨している。2020年7月よりRISEに参戦し、ウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノアから2度ダウンを奪い強さを見せつけるも、その後は海人、憂也に連敗。2021年2月に『NO KICK NO LIFE』で高木覚清に判定勝ちすると、6月の『RISE』で宮城寛克に判定勝ち、7月の『NO KICK NO LIFE』では憂也と引き分け、8月はモトヤスックに判定勝ち、9月の『BOM』では柿沼慶にKO勝ちと34歳にして4カ月連続試合に臨み、3勝1分の戦績を収めた。

 しかし、12月のRISEで新鋭のRYOTAROにまさかのダウンを奪われて判定負け。今年は1月にプライチュンポンに勝利したが、4月のムエタイスーパーファイトで小原俊之にTKO負け。5月のNKNLではT-98と9年ぶりに再戦して勝利を収め、2023年2月11日に引退することを表明。引退するまでに「海人選手とイ・ソンヒョンと戦いたい」と希望しており、今回その願いが叶う形となった。戦績は55勝(25KO)15敗8分2無効試合。


 緑川は「RISEになぜ僕が上がったかという理由なんですが、イ・ソンヒョンです。松倉信太郎と戦った時の試合を見て、前から強い選手だとは思っていたんですけれど、あの試合を見て僕も殴り合いみたいなのが好きなので打ち合って勝ちたいなって思いました。自分自身、心からやりたいと思わされた選手だったんです。どういう状況になるか分かりませんが、辞める前にイ・ソンヒョンと思い切りぶつかり合いたいです。チャンスがあればやりたいと思っています」と、対戦を熱望していた理由を語っている。

 7月大会では両者がリングに上がり、緑川は「まずこの試合を組んで下さり、そして受けて下さり本当にありがとうございます。僕がRISEに上がった理由の一番の、戦いたかった選手です。ただ戦って満足するだけではなく、自分の魂を見せて必ず勝って最強で終わりたいと思っています。応援よろしくお願いします。いや、応援はしなくてもいいです。ぜひ見に来てください」、ソンヒョンは「日本には3年ぶりに来たんですけれども、日本に来れることも嬉しく思うし、RISEに帰ってこれたことも凄く嬉しく思っています。28日に試合がありますが強い選手と戦うことが出来て凄く嬉しく思っています」と、それぞれ意気込みを語った。


 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1Rでは、同級2位・政所仁(魁塾)vs.同級3位・花岡竜(橋本道場)の実力者対決が決定。

 政所はKNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。2019年5月にRISEスーパーフライ級王座に挑戦するが判定で敗れる。11月には大崎孔稀からダウンを奪い、殊勲の勝利を収めたが、2020年7月大会で大崎一貴とのスーパーフライ級王座挑戦者決定戦では敗れる。2021年の「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では準決勝に進出するも風音に敗れた。今年3月のRIZINでは佐藤執斗とノーコンテストに。戦績は15勝(4KO)9敗1無効試合。

 花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月の『INNOVATION』でフライ級王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた。2021年9月にはトーナメントで空龍と濱田巧を破り初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座を獲得。今年1月の『NO KICK NO LIFE』では石井一成を圧倒しての判定勝ちで周囲をあっと言わせ、3月には岡山で開催されたオープンフィンガーグローブ着用トーナメントも制した。4月にはペットソンチャイ・ソンニンタイ(タイ)にも初回KO勝ち。6月にRISE初参戦を果たすと滉大に判定勝ちした。戦績は16勝(6KO)1敗1分。“平成最後の怪物”と呼ばれている。

 スーパー・フライ級で王者・大﨑一貴、トーナメント王者の風音に続く“第3の男”政所が花岡の進撃をストップするか、それとも花岡がRISEスーパー・フライ級の勢力図を塗り替えるのか。


 そして、ミドル級(-70kg)3分3R延長1Rで同級10位・ねぎ魔神(ネイバーズキックボクシングジム)vs.鈴木清照(ドージョー☆シャカリキ)も決定。

 PRINCE REVOLUTION-70kg王者となったねぎ魔神がRISEに凱旋。ねぎ魔神は2021年3月に福岡で開催された『RISE WEST』に突如現れ、2R1分44秒、左右フックでダウンを奪った後の相手のカットでTKO勝ち。続く6月の同大会でも判定2-0で連勝し、8月に発表されたランキングでミドル級9位に。9月大会で関東に“初出荷”され、“ブラックパンサー”ベイノアを相手に判定で敗れるも奮戦してインパクトを残した。11月の大阪大会でも憂也に敗れるも驚異的な打たれ強さで判定まで粘り、そのガッツで観客の心を鷲掴みに。子供たちにもウケるキャラクターだ。戦績は9勝(3KO)5敗。得意技はねぎストレート。

 鈴木は新空手出身で、184cmの長身を武器に12戦5勝7敗(4KO)の戦績を持つ28歳。RISE初参戦は昨年8月28日の『RISE EVOL.9』で今回ちょうど1年ぶりのRISE参戦となる。

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