病に苦しむ子供を援助「チャンピオンになって分かったことは、自分のためじゃなくて、周囲の人のためにもなるんだということ」
7月28日には、自身のSNSでも呼びかけたチャリティオークションで集まった寄付金を振込む動画をアップした。
13歳で肝臓癌と診断され、社会保険適用外の肝臓移植が必要なパトリック・リューキ・サカモト君の手術代の援助のため、サトシは『RIZIN.35』で使用した道衣をオークションにかけ、さらにボンサイ柔術の仲間から集まった寄付金等も合わせ、総額50万円を妻のユリとともに「リューキ君を救う会」に振り込んだ。
「このことはポルトガル語でも話すのが難しい。ある磐田に住む若い子供のブラジル人が健康に問題を抱え手術が必要でした。子供の健康の問題には感傷的になります。なぜなら私たちは父であり子供もいます。ジムにも多くの子供たちがいます。もし自分が同じ状況になったときのことを考えたら、そのために出来るだけ努力をしたいと思いました」
道衣の落札者は、「最近、家族を失った悲しみがありリューキ君の手術に協力したい」と、オークションに参加したという。
サトシは、その道衣に「悲しみを抱えないでください。いまあなたは一人の子供の命を助けました」と言葉を添えて送ったという。
「私が優しいとか言われるけど、リューキくんの命を救うことができるのは、みんなのおかげです。RIZINに加わったときの一番の目標がチャンピオンになることでした。いま実際にチャンピオンになって分かったことは、自分のためじゃなくて、周囲の人のためにもなるんだということです」と感謝の言葉を述べたサトシ。
自身の手術も行い、活発化するライト級戦線のなかでRIZINのみならず、世界との戦いに挑むつもりだ。
「ムサエフは試合前に私が予想した通り勝ったね。私も練習に戻り、RIZIN王者の私が、世界のトップを相手にどこまで出来るかを証明したい」。