まだ25歳、スダリオは世界に通用するヘビー級日本人ファイターになることが出来るか
2022年7月31日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された『RIZIN.37』の第8試合120kg契約5分3Rで、関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)に1R53秒でTKO勝ちしたスダリオ剛(フリー)が試合後インタビューに答えた。
スダリオは今後について「外国人とやりたいので、日本人は卒業して海外勢と面白いカードを組んでもらえたらいいなと思っています」と外国人選手との戦いを希望。
「自分が何を言っても早いとか勘違いしているとか言われるんですけれど」と苦笑しながら「本当にあわよくば引退近いヒョードル選手とやらせてもらえたいと思いますよ。PRIDEで凄かった選手ですし、この大会で世代交代と言ったんですけれど、まだまだ名前があって引退していない海外の選手はいっぱいいるので、そういった意味で世代交代で僕がどんどん引退に追い込めたらいいなと思っています」と、ヘビー級のレジェンドファイターたちを軒並み倒して引退に追い込み、世代交代を果たしたいとコメントした。
榊原信行RIZIN CEOは「ヘビー級の選手たち、スダリオもそうだし、シビサイもそうだし、貴賢神もそうだと思いますし、世界に通用する若くて可能性のある選手が日本には実はヘビー級に出て来ていると思うんですよね」と、ヘビー級日本人ファイターたちが揃いつつあると指摘。
「そういう選手たちはキャリアや実績が足りなかったり、身体の大きな選手が普段トレーニングする環境がなかなか日本にはないので、そういうものも僕らがバックアップしながら、いずれにしても外国勢と渡り合えるヘビー級日本人選手たちを作り出したいというのがひとつのテーマでもある」と、外国勢と渡り合えるヘビー級日本人ファイターたちを育てていくのがRIZINのテーマのひとつだという。
その中でスダリオが今回のインパクトある勝ち方をしたことで、「ヒョードルというのではないのだと思いますけれど」と前置きしながらも「シュレック選手にああいう形で一方的に勝ってもう少し見たかったなって皆さんも思っているだろうし、彼がレベルアップした実力はどこまでいっているんだろうなっていうところを見てみたいなっていうふうに思われると思うので、そういう可能性がしっかり検証してもらえるような相手を早ければ9月の大会で外国勢でマッチアップしていきたいと思っています。非常に高く評価もしています」と、早ければ9月25日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.38』か海外配信向け『SUPER RIZIN』(仮)のいずれかで、スダリオの現在の実力が測れるような外国人選手を用意したいと語った。
次ページはインタビュースペースでの一問一答。
シリル・ガーヌが目標
「やっと試合ができていい結果で追われてほっとしています」
――試合後、笑顔だったのは?
「たくさんの人たちが応援に来てくれたので、その人たちが目に入ったので」
「もう左が入って一発右入れて上向いた瞬間、目がとんでいて無抵抗だったので、もうこれ以上行ったらヤバいなと思って止まりました」
「想定通りで。あれも全部自分の中で想定していた動きだったので。シュレック選手がいろいろ工夫している、やって来るのは分かっていたんですけれど、それをさせない戦い方を自分ができる自信があったので、何も心配なかったですし、イメージ通りの展開でした」
――今後は?
「外国人とやりたいので日本人は卒業して海外勢と面白いカードを組んでもらえたらいいなと思っています」
――スタンドの構えが、サウスポーで手を下した伝統派空手のような構えだった理由は?
「僕は(左右)両方できるようにしようと思っていて、試合でどんどん使って行こうと思っていましたし、あと関根選手だからあの戦い方にしたというのもありますね。僕が目標にしているのがガヌーとこの前(UFCで)タイトルマッチをやったゲイン…日本語だとガーンか(シリル・ガーヌまたはシリル・ガーン)。僕はその選手を目標としているので、今回の試合ではゲインのスタイルが戦いやすいなというのがあったので練習から取り入れて。けっこうああいう戦い方が好きなので」
――外国人で具体的に戦いたい相手は?
「自分が何を言っても早いとか勘違いしているとか言われるんですけれど、本当にあわよくば引退近いヒョードル選手とやらせてもらえたいと思いますよ。PRIDEで凄かった選手ですし、この大会で世代交代と言ったんですけれど、まだまだ名前があって引退していない海外の選手はいっぱいいるので、そういった意味で世代交代で僕がどんどん引退に追い込めたらいいなと思っています」