▼RISE FIGHT CLUB提供試合 オープンフィンガーグローブマッチ -59㎏契約 3分3R
〇愛翔(Kickboxing Academy Sapporo)
判定3-0 ※30-26、29-27、29-28
×杉本 祥(TARGET SHIBUYA/第3代PRINCE REVOLUTION-58㎏王者)
セミファイナルではRISE FIGHT CLUB提供試合として北海道初のオープンフィンガーグローブマッチが組まれた。
通常のボクシンググローブより遥かに小さなオープンフィンガーグローブを装着した愛翔と杉本祥がリングインしただけで場内には緊張感が漂う。
愛翔には地元の応援団の歓声が飛ぶが対する杉本も宮城大樹会長、YA-MAN、常陸飛雄馬がセコンドに付く必勝体制だ。
1R、杉本が左を放つと、愛翔はそれ以上に強い左を打ち返す。杉本が右ボディフックを放つと、愛翔は左フックから右ミドル。さらには地元の温かい声援を背にバックスピンキックも狙っていく。
ダイナミックな大技を狙う愛翔に対して、杉本はオーソドックスに左ミドルの連打を放ち試合の流れをたぐり寄せようとする。
そうした最中、愛翔のバックハンドがヒット。その後畳みかけるように愛翔がパンチの連打を放つと、杉本はグラついてスリップダウンを許してしまう。
2R、杉本が起死回生の右クロスをヒットさせると、ファイターズハイの状態の愛翔は口から血を滲ませながら思わずニヤリ。飛びヒザ蹴りは空振りに終わったものの、左ハイを打ち込む。そして続けざまにバックスピンを相手のボディにタイミングよく打ち込むと、杉本は吹っ飛んだ。
逆転を狙う杉本が左フックをヒットさせると、愛翔は再び不気味な笑みを浮かべた。そして痛烈な左をヒットさせ、先制のダウンを奪う。
組んでからのヒザ蹴りで反撃を試みる杉本に対して、愛翔は離れるとノーガードで受けて立つ。ラウンド終了のゴングが鳴ると、舌を出しながら相手を睨み付けた。
こうなると、試合は完全に愛翔のペース。3R、左フックで再びグラつかせると、右フックの連打で追い打ちをかけ、杉本を防戦一方に追い込む。その後蘇生した杉本はヒザ蹴りやミドルキックに活路を見出そうとするが、愛翔は回りながら冷静に対処。逆にワンツーを打ちながらラウンド終了のゴングを聞いた。判定は3-0で愛翔。北海道初のOFGマッチは新たな興奮とスリルを持ち込んだ。試合後、マイクを握った愛翔は「今日は自分の20歳の誕生日」と明かす。「僕の憧れはYA-MAN。僕も成り上がってYA-MANと同じリングに立てるように頑張る」と締めくくった。