2022年6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~RING OF VENUS~』。
メインイベントで行われたK-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、スーリ・マンフレディ(フランス)を3R1分28秒、左ハイキックでKOして初防衛に成功したKANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の密着動画が、K-1公式YouTubeチャンネルにて公開された。
両選手が会場入りするところから、控室での様子やリングチェック、入場前から試合まで余すところなくカメラが両選手を追う。印象的なのは、セミファイナルのK-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦でパヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ/Ayothaya Fight Gym)に敗れ、王座戴冠を逃した後輩・菅原美優が引き揚げてきた場面。
ガウンのフードを被って入場を待つKANAの近くで、号泣する菅原。その泣き声を背中で聞き、それさえもパワーに変えたというKANA。
試合映像、そして試合後の両者の控室でのインタビューがあり、KANAが勝利して引き揚げてくると城戸康裕が「よく出た、最後のハイキック。すげえわ。ステキって思ったもん。これ(右オーバーハンド)もよく練習してたじゃん」と興奮気味に話しかける。さらに、「ダウンの取り方のキレ、あれ女子にはほぼないじゃないですか。すげえわ。もう男子の倒し方だもん、全部」と男子選手の倒し方に匹敵すると絶賛した。
そして最後は、後輩・菅原に「また頑張ろうね。この経験があったから絶対に良かったと思える日が絶対に来るから、それまでは全然思わなくていいから今日は思い切り泣いて、思い切り悔しがって、それでいい。すぐに復活しなくていいから」と話しかけ、顔を腫らせた菅原は「いつか絶対に横に並ぶ。これからもよろしくお願いします」と声を振り絞る。それにKANAは「待ってるから、マジで」と答えた。