ムエタイとの対戦経験は豊富な大﨑が初回KO宣言、サンチャイは「パンチだけ気を付けていればいい」と余裕
2022年8月21日(日)エディオンアリーナ大阪で開催される『RISE WORLD SERIES 2022 OSAKA』の対戦カード発表記者会見が、7月11日(月)都内にて行われた。
SuperFight!のスーパーフライ級3分3R延長1Rで、大﨑一貴(OISHI GYM)vs.サンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEAM TEPPEN)が決定。
大﨑はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」で準優勝。RISEには2020年2月に初参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2021年7月に開幕した「RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では1回戦で石井一成を破って優勝が期待されるも、右足関節外果骨折で準決勝を欠場した。2022年3月に復帰戦で田渕神太に判定勝ち。戦績は34勝(17KO)5敗2分1無効試合。
サンチャイは現在、那須川天心らが練習するTEPPEN GYMでトレーナーを務め、戦績は99勝(34KO)29敗3分。ラジャダムナンスタジアム認定ミニマム級王座のほかにS-1チャンピオンシップ102ポンド(46.26kg)王座にも就いたことがある。2019年4月の『REBELS』で老沼隆斗に判定2-0、2020年12月の『BOM』では大崎孔稀に判定2-1でそれぞれ惜敗。2021年4月の『BOM』では石井一成にKO負けしたが、9月に当時のKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者・白幡裕星から判定勝ち。10月には現シュートボクシング日本バンタム級王者・佐藤執斗にも判定勝ちしている。
大﨑は「THE MATCHに出られなくて悔しい思いをしたので1Rで倒します」と、6月の『THE MATCH 2022』に出場できなかった鬱憤をこの試合にぶつけるという。対するサンチャイは終始にこやかな余裕の表情で「今回RISEに参加できて嬉しいです。他団体の試合でキックボクシング、シュートボクシング、ムエタイの日本王者を倒してきたので今回の相手も絶対に倒します」と、RISE王者にも勝利すると豪語。
互いの印象を聞くと、サンチャイは「近くで見てもそれほどでもないね。別に印象はない」と言い放ち、大﨑は「ムエタイの王者でテクニックもある選手。弟の孔稀も試合をしていて勝っているので、孔稀と対策をして倒します」とすでにサンチャイと対戦している大﨑孔稀と対策を練って万全の状態で臨むという。
タイ人ムエタイ選手との試合は、2020年1月の『野良犬祭』でコンイサーンに初回TKO勝ちして以来になるという大﨑。前述のようにタイでの試合経験も豊富であり「サンチャイ選手はラジャの王者になっている選手なので強いと思いますが、今は王者ではないのでトップ選手と戦った僕なら勝てる相手だと思います」と攻略に自信をのぞかせる。
一方のサンチャイは「大﨑の試合は見たことがない。知っているのはチョークディー(=ムエタイの激闘王と呼ばれた選手で大﨑とは2019年2月に対戦、チョークディーがダウンを奪って判定勝ちしている)との試合だけです。僕は日本人とたくさん戦っているので、大﨑もスタイルは他の日本人と変わらない。パンチだけ気を付けていればいいと思っている」と笑顔。
どういう試合にしたいかを聞かれると、サンチャイは「今回大阪に呼んでくれてありがとう。ファンの皆さんにいい結果を残していきたい」とし、大﨑は「今大会はオープンフィンガーグローブマッチがあったりするし、倒したりとかの方が盛り上がってくれると思うので今回はすぐに倒します」と改めて1RでのKOを宣言した。
両選手の練習状況については、「TEPPENの他の選手とよくマススパーリングをやっています。あとミット打ちなど自分のトレーニングもやっています」とサンチャイ。大﨑は「最近は走り込みが多くなってきていて、足腰強化と体力強化を増やしてやっています」と答えた。
「今回の試合はTHE MATCHに出られなかった悔しさを全部ぶつけるので必ず倒します」と意気込む大﨑は「防衛戦をしていないので、そろそろ防衛戦があると思っています」と来るべきタイトル防衛戦へ向けても弾みをつけたいと語った。