(C)ゴング格闘技
2022年7月31日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN.37』の記者会見が7日、都内にて行われ、RIZIN榊原信行CEOが会見後の取材で、好カードが並ぶ同大会のメインイベントが、女子スーパーアトム級ワールドGPになることを語った。
同大会では、女子スーパーアトム級の8人世界トーナメントの1回戦が行われ、日本からは、現RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花(フリー)、前王者の浜崎朱加(AACC)、2017年同級WGP覇者の浅倉カンナ(パラエストラ松戸)、シュートボクシング王者のRENA(シーザージム)の4選手が参戦。海外4選手を迎え撃つことが決定した。
既報カードでは、バンタム級の井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)vs,瀧澤謙太(フリー)、元谷友貴(フリー)vs.太田忍(パラエストラ柏)などの実力者対決も並ぶなか、榊原CEOは、「7月31日のメインは女子GPで行くことになると思います。伊澤選手がチャンピオンですから、伊澤とララ選手の試合がメイン候補です」と、女子スーパーアトム級王者の伊澤星花に、メインを託したいとした。
「7月2日(沖縄大会)とは真逆で、どこを切っても面白味や話題性のあるカードが並び、興行的なことと、我々が一番見せたいGPがあるなかで、女子格闘技にもう一度しっかりスポットライトを当てる。女子MMAの選手がそういう気概を持って男子の試合を凌駕するくらいのパフォーマンスを見せる、そういう覚悟を持てるかどうか。そこまでのものを背負って行ってもらう方がいい。メインはあなたたちに任せたよという、我々もそれくらいの覚悟を見せることで、女子選手たちに責任感や覚悟も植え付けられるんじゃないかなと思っています。プロモーターとしてはそういう意味で彼女たちに託したいと思います」と、あらためて女子MMAにスポットライトを当てるためにも、メインカードに抜擢したいと語った。
とはいえ、メインを託す伊澤の相手ラーラ・フォントーラ(ブラジル)は、現PAWCストロー級&COFフライ級王者で、プロ7戦全勝と負け知らず。ハニ・ヤヒーラらを輩出したアタイジ・ジュニオールの女子唯一の茶帯だという。
「ラーラ選手は『まだ見ぬ強豪』ではなく本当の強豪。来日していないだけで、とてつもなく強い。伊澤はこれまであっけらかんととんでもないことを成し遂げてきたけど、ここまで本当の意味での世界の強豪と相対することがなかった。1回戦が終わったら日本勢が4連敗、外国勢4人が勝ち上がることも充分ある。アンパイはないです。女子にもう一度熱を集めたい。真価が問われる」
5年ぶり開催となるRIZIN女子スーパーアトム級ワールドGP。2017年の大晦日の前回決勝では、浅倉カンナがRENAに一本勝ちし、女子MMAの時代を推し進め、新たなファイターたちがMMAに参入している。
「賞金総額は1,000万円。優勝が700万円、準優勝が300万円、副賞も含めて準備していきたい」(榊原CEO)という女子ワールドGP、果たして今回はどの選手がGP王者に輝くか。