2022年8月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.140』の対戦カード第一弾発表の記者会見が、7月7日(木)都内にて行われた。
スーパーフェザー級3分3R延長1Rで、MOMOTARO(OGUNI-GYM)と提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が対戦する。
MOMOTAROは2010年10月にNJKFでプロデビューし、2014年11月にNJKFフェザー級王座に就く。2015年9月には10連勝でWBCムエタイ日本統一王者になると、2016年4月にはWBCムエタイ米国フェザー級王者にも完勝。タイ、中国でも試合を重ね、2017年6月にはWBCムエタイ・インターナショナル王座を獲得。2019年には『ONE Championship』と契約し、3勝2敗の戦績を残して2021年3月にK-1参戦を発表。しかし、5月の第一戦では西元也史にKO負けを喫し、9月の朝久裕貴戦でもKO負けと連敗を喫した。戦績は32勝(8KO)13敗1分。
提髪はK-1カレッジ2018 -60kg優勝の実績を持ち、プロデビューは2019年6月。戦績は5勝(2KO)3敗で、前戦は2021年6月に安川侑己に敗れている。その試合で拳を負傷し、約1年2カ月ぶりの復帰戦となった。
会見で提髪は「復帰戦で相手もいい選手なので楽しみにしています」と挨拶。これがKrushには初参戦となるMOMOTAROは「前回、前々回とK-1に出させていただきましたが2回ともKO負けで、このルールの厳しさを知りました。今回出直しということでここから這い上がっていきたいと思います」との決意を話す。
互いの印象については、提髪が「2試合しか見ていないので、テクニックにあるかも知れないですが打たれ脆いのかな。まだそのテクニックが見れていない印象です」と皮肉を交えて言えば、MOMOTAROは「試合を見て、最初から最後までガンガン前へ出てKrush・K-1に合う選手という印象です。ただ、この選手に負けてこのリングへ来て3連敗したら次はないという覚悟でリングに立ちます」と提髪に負けたら次はないとの覚悟で臨むとした。
MOMOTAROは「2連敗してまたK-1に出させてくださいなんてことは自分的にもなかった。K-1に出たい若い選手もたくさんいると思う。自分もKrushに出てここから出直して、またK-1に出られるように頑張っていきたい」とKrushで再起したいという。
中村拓己K-1プロデューサーからは「今後どうするかという話もしていたんですが、戦うマインドになった。もっと出来るポテンシャルがあるファイターだと思っています。ぜひここで本当のMOMOTARO選手の姿を見て欲しい」との言葉があり、MOMOTAROは「2連敗してもうやめようと思ったんですが、同年代が活躍している姿を見ていい刺激を受けました。それと、他のジムの方からスパーリングの相手をしてくれないかという声をいただいて、それがまだ自分が必要とされているんだと嬉しくて。そういう選手とやっているうちに格闘技を楽しみ、もう一度戦おうと思って試合をすることになりました。また、中村プロデューサーが忙しい中、個人的に連絡をくださって選手一人一人を大切にしている方だと伝わってきて、もう一度このリングに立ちたいと思いました」と、一度は引退を考えたがもう一度やろうと決心したと打ち明けた。
今回の試合では「あまり破壊力や一発がないと思われていますが、そこを久々に試合をしてそうではないところをファンの皆さんに知っていただきたい」と、本当の自分を見せたいとする。
それに対して提髪は「実績は聞いたことありますが、正直K-1に来てからの2試合しか見てないのでルールに適応できてないのかなと思うし、実力では全然負けてないと思う。Krushの厳しさを教えます」と言い放った。
最後にも提髪は「MOMOTARO選手はボディビルみたいなこともやっていると聞きまして、僕は身体が全然カッコよくないと言われるのでそこは負けていますが、試合は余裕かなと思っています」と余裕で勝てると挑発。それに対してMOMOTAROは「ベストボディジャパンに出ているんですが、それはキックボクシングをやればいい身体になれる、もっと多くの人たちにキックボクシングの楽しさを知ってもらいからと思って出ています。キックボクシングをやれば本来ならいい身体になるんですが、彼の身体を見るとキレてないなと思いました。でも試合を見たらいい選手だったのでアツい試合で盛り上げたいと思います」と、皮肉を返した上でアツい試合をしたいと誓った。