2022年8月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.140』の対戦カード第一弾発表の記者会見が、7月7日(木)都内にて行われた。
フェザー級3分3R延長1Rで、岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と稲垣澪(K-1ジム大宮チームレオン)が対戦。
岡嶋は『格闘代理戦争』の卒業生で2019年9月にプロデビュー後は5連勝を飾ったホープ。しかし、6戦目の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」準決勝で森坂陸にKO負けして初黒星。2021年6月にはフェザー級王座への挑戦者に抜擢されたが、王者・新美貴士に1R16秒でTKO負けを喫した。2022年4月に國枝悠太に負傷判定3-0で勝利して再起。戦績は6勝(1KO)2敗。
稲垣は極真館空手出身でジュニア時代から数々の入賞歴を持ち、15歳で全日本ウェイト制大会-60kg優勝。キックボクシングではABEMAの『格闘代理戦争』に出場して名を上げ、2020年4月にプロデビュー。KHAOS、K-1、Krushで3連勝するとBigbangに出場して2連勝で2021年11月にBigbangフェザー級王座を奪取した。しかし、2022年5月に寺田匠との無敗対決に敗れ初黒星。戦績は5勝(3KO)1敗。
初黒星からの再起戦となる稲垣は「あの負けがあって強くなったと思ってもらえる試合をしたい。自分では思っていなかったんですが、勝たないといけないみたいなものが自分の中であったなと思っています。それが1回負けてしまって、この一戦でどれくらいレベルアップ出来ているかを試合でしっかり見せたい。吹っ切れたのが自分の中であります」と、吹っ切れてレベルアップした自分を見せたいと話す。
岡嶋は前回の試合で、ダウンした相手に蹴りを放ってしまい、國枝が回復せず3R58秒までの判定となって勝利したことで「勝ったんですが苦い勝ち方だったので次はしっかり倒して勝ちます」と、今回はスッキリ勝ちたいとした。
互いの印象を聞かれると、稲垣は「代理戦争も見ていました。プロでもガツガツ前へ出て圧力をかける選手だと思っています」、岡嶋は「KRESTの先輩の野杁さんのような似ている感じの戦い方をしていると思いました」とそれぞれ評した。
勝ち方には、稲垣が「もちろんKO勝ちできるのがベスト。前回負けてしまったのでしっかり勝ちに行く。もちろん連敗は出来ない。それだけの準備をする。倒せる攻撃、技のレベルをしっかり準備したい」と言えば、岡嶋も「しっかりKOで分かりやすく倒して勝ちたい」と共にKO勝ちを誓う。
フェザー級は、Krushで長期政権を築いていた新美貴士を破って玖村修平が新王者となり、K-1では8月11日の福岡大会で「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」が開催されるなど活発化している。
そのことをどう思うかと聞かれると、稲垣は「Krush王者にはもちろん自分もベルトを目指しているし、8月のK-1のベルトも目指しています。しっかり自分が一歩ずつレベルアップしてそれだけの結果、自力が伴ったら自然とタイトルに挑戦できると思っています。しっかり勝って、一歩ずつレベルアップを目標にしています」と着実にステップアップしていきたいと言い、岡嶋は「Krushの王者は強いですし、K-1のトーナメントも外国人の強い人が多いですが、どっちもベルトが欲しいのでどっちも獲ります」と両方のベルトを自分が獲ると意気込んだ。
そして最後に、稲垣は「前回の負けから、これだけ強くなったと思ってもらえる試合をする」と負けを糧にしたいと言い、岡嶋は「稲垣選手はめちゃくちゃ強いですが、めちゃくちゃ地味なのでしっかり倒して勝ちたいと思います」と地味な相手に派手な倒し方で勝ちたいとそれぞれ語った。