休養して身体と心を治し、必ず復活することを宣言した武尊
2022年6月19日(日)東京ドーム『THE MATCH 2022』のメインイベントで、那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級王者)と“世紀の決戦”を行い判定5-0で敗れた武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)が、27日(月)都内にて単独会見を行った。
登壇した武尊は最初に約22分間、独白した。以下、その全文。
先日、東京ドームで那須川天心選手と試合をさせてもらって試合は敗れてしまったんですけれど、たくさんの人に会場に来てもらって東京ドームで超満員のお客さんの中で最高の相手と最高の試合をさせてもらって、本当にこの試合を実現することが出来てああいう舞台で現役の間に最高な試合をさせてもらえたことにファンの皆様と関係者の皆様と対戦相手の天心選手、僕に関わってくれた全ての人たちに感謝したいなと思っています。本当にありがとうございました。
試合が終わってから1週間が経ちましたけれど、試合後にちゃんとインタビューをまともに受けられず僕の口から応援してくれている皆様にお礼を言うこともできなかったし、今回の試合たくさん注目してもらってこうやってたくさんの媒体の方にインタビューしてもらう機会を試合後に作れなかったので、今日改めて会見を開かせていただいたんですけれど。
この試合が終わってからの数日というのは僕の中でいろいろな想いがぶつかり合って、毎日気持ちも変わるし、気持ちが落ちることもあったし、そんな中でも仲間だったり友だちだったりお世話になっている人たちだったり、そういった人たちと時間を過ごして。試合が終わってからSNSでも凄いたくさんのコメントをいただいて。ファンの人たちからの言葉をインスタだけでも1万件以上のコメントをいただいて初めての経験で。試合が終わってから1日1~2時間しか寝れない時期が続いたんですけれどその間もコメントだったりメッセージだったり全部読ませてもらって。そういう人たちの言葉を聞けば聞くほど僕の揺れ動いていた気持ちっていうのが救われた部分もあったし。
SMSでも書いたんですけれど試合が終わった時に、花道で帰る時に僕の中のイメージでは敗者と勝者がいて、敗者はスポットライトを浴びずに勝者がスポットライトを浴びて敗者は静かに帰るイメージだったんですが、花道にたくさんのファンの人が集まってきてくれて。僕の中では応援してくれている人たちだったり、信じてついてきてくれている人たちだったり、皆様に結果で返すことが出来なくて申し訳ない気持ちでいっぱいだったんですけれど、あそこでファンの人たちに言われた言葉が『ありがとう』という言葉をたくさんいただいて…(言葉に詰まる)。
それが本当に、その時のことは僕は一生忘れないなと思うんですけれど、あの時にもらった『ありがとう』との言葉が今までこの10年勝ち続けてきて…勝ち続けてきたんですけれど、その勝ち続けていた時のどんなおめでとうよりも嬉しくて…。その時にもらった言葉だったり、その後もたくさんの人に『ありがとう』という言葉をもらえて。この10年間勝ち続けてきた中で僕が気付けなかった部分だったり、知れなかった部分を知ることが出来て、勝って報われることは出来なかったですけれどたくさんの人からもらった『ありがとう』という言葉がどんな勝利よりも僕は報われたなって思えたので、僕は本当に応援してくれる人たちだったり、あの時に『ありがとう』との言葉をくれた人たち、その後のSNSだったり、実際にお会いしたりしてみんなからいただいた言葉というのは僕の中の大切な財産としてこれからも生きていきたいと思いました。