同じ病気や怪我で苦しんでいる人たちに
本当にそうやって言ってもらったから僕もひとつ決心することができて。正直、試合に負けた時は悔しさもあったし、これで終わりだなって気持ちもあったし、だけどやっぱり心のどこかで悔しいから絶対にやり返したい気持ちもあったし、何かいろいろな気持ちになったんですけれど、この10数年、プロでやってきて本当に僕のファイトスタイル的にも身体を酷使する戦い方をしてきたし、公表していない部分でもいろいろ怪我に悩まされたところがあって。それも含めて今回1回格闘家として1回歩みをストップさせてもらって休養させていただこうかなと思っていて。
この後のことはまだ僕も整理がついていない部分もあるし、まだ決められていないんですけれど、たくさんの人に言葉をいただいた中で勝ち続けているからこそ僕の存在価値があってK-1の代表として戦い続けている価値があると思っていたんですけれど、こうやって負けてしまった僕に対しても変わらずに応援してくれる人たちだったり、信じてついてきてくれる人たちがまだたくさんいて。毎日のように辞めないでください、引退しないでください、これからもずっと応援しています、一生応援しますって言葉をたくさんいただいて。その言葉をもらったことで僕もひとつ勇気を振り絞る事が出来ると言うか。
この10年はちょっと無理しながらでも怪我や体調だったりを無理しながらでもやってきた部分があって、今回も負けた後も無理してでもリベンジするまでやってやるって思ったこともあったんですけれど、そういう人たちの言葉をいただいて、1回僕の心と身体のコンディションを正常に戻して、そこからもう1回新しいチャレンジが出来たらなという気持ちでいるので、1回ここで僕は戦う舞台からは離れようと思うんですけれど。本当にたくさんの人たちの支えがあって今があって、そういう人たちのおかげでもう一回チャレンジする気持ちにもなれたので、前向きな意味で1回休養させていただこうと思います。
理由としては公表していない怪我が、拳の怪我はずっとあったんですけれど、拳以外も腰が数年前から分離すべり症という病気というんですかね、なってしまって。一時期普通に運動もできなくなったり、寝ることも出来ないくらい痛みとか下半身の痺れとか力が入りにくくなる麻痺みたいな状態になったりしていて。あと拳も1回手術したんですけれど、そこからまだ完治せず試合をやる毎にまた腱の断裂をしていたんですけれどそこからもまた腱が外れてしまっている状態で、数年前から骨がずっと外れている状態でだましだましやってきたこともあったので。あと膝の内側靭帯・前十字靭帯損傷してしまっているのがそれも数年前からあまりよくなかったので。
そういう部分を一からちゃんと治して、この機会にしっかり治していきたいなというのと、これは公表するか悩んだんですけれど、数年前から精神科に通わせていただいてパニック障害とうつ病を診断されていて。その部分というのは昔からでもあったので、自分でもそことうまく付き合いながらやってきたんですけれど、今回の試合、約1年くらい、決まるまでで言ったら数年間ですけれど、そこで心が耐えられるのかなって不安もあったし、知らず知らずのうちに自分の心が壊れていっているのを感じていて。今回の試合前に体調が悪くなった時期があって、その時に今の格闘家としての人生だけでなくて僕のこれからの人生を考えた時に、まずはいったんこれを治さないとこの後の人生が壊れてしまうなというのがあって。
このタイミングで1回そういう部分を全部しっかり心と身体を治せるように休養させてもらって、最高な心と身体でまた戻ってくることが、これを公表する理由としても同じように苦しんでいる人がたくさんいるし、心の問題だけでなくて病気だけではなくて、怪我もそうだし、同じ怪我とか病気で苦しんでいる人がたくさんいると思うので、そういう人たちに僕が病気とかを克服して復活する姿を見せることが僕の次の、まず1個目の次の戦いかなと思っているので、まずはこの戦いにしっかり勝ってまた元気な姿をみんなに見せられるように必ず復活したいと思うので、まずはその戦いをみんなで応援してくれたら嬉しいなと思います。