試合を見返していた武尊「ほんとうに一人じゃないんだな」って
「試合終わって、普通だったら(自分が負けた)試合はなかなか見れない、悔しくて。でも(武尊は)帰ってすぐに研究したらしい。試合を見て、“これ、どうしてたらあれになったかな”って。スゲーなって。もうそういうことを考えてんだって。その言葉はすごい前向きだなって思った」と、満員の大観衆の前で、どん底に突き落とされた武尊のなかの闘争心が、いまだ燃え尽きていないことを示した。
本誌のインタビューで、武尊について「すごい負けず嫌いです。ダッシュでも負けたくないし、納得いくまでやりますね。自分はたまに『もういいだろう』と妥協するんですけど、武尊はそれが一つもない。何に対しても納得いくまで終わらないです」と、語っていた大岩は、武尊が顔を落としてばかりいずに、前を向き始めた理由をこうも語る。
「それは応援してくれている人たちがほんとうに力になっているなって。武尊と話していてめちゃくちゃ思ったし、なんか“ほんとうに一人じゃないんだな”っていうことも(武尊は)言っていたし、無茶苦茶、感謝してた。応援してくれてる人たちのおかげで生かされてるんだなって、俺も武尊と話していて思った」と、ファンの応援の声に励まされていることを語った。
(C)大岩龍矢チャンネル
「こんなに格闘技を盛り上げてくれた。だから謝る必要なんかない、胸張ってほしい」──と武尊にエールを送った大岩自身も、「俺も正直、下向いていたけど、前を向いて頑張んなきゃなって、武尊から勇気をもらったし、この悔しさを忘れずに俺は突き進んでいく。これから、いい報告が出来そうな感覚はあるので、K-1も8月(11日)に福岡、9月(11日)に横浜アリーナで大会があるから楽しみにしていてください」と、今後に向けて新たなエネルギーを受け取ったようだ。
試合前の本誌の取材に大岩は、「武尊が返上するかどうか分からないですけど『あのベルトは絶対に誰にも渡さない。次は自分が獲る』という気持ちがあるので、試合する準備は出来てます」と語っている。