EVENT / MATCH|LIDET ENTERTAINMENT SPORTSEVENT / MATCH|LIDET ENTERTAINMENT SPORTS
MMA
インタビュー

【MMA】米国の“夢の対決”もし戦わば──コーカー代表「日本のK-1で働き、PRIDEがやってきたことを見て、これこそ本当にやるべきことだと思った」

2022/06/16 17:06
 かつてサンノゼ・アリーナと呼ばれたSAPセンターで「Bellator 277」を開催し、バンタム級ワールドGPをスタートさせたスコット・コーカーBellator代表が、大会後、プロモーター28周年の記念日に、これまでプロモートした大会を振り返り、トーナメント制を採用した経緯などを語った。  UFCとのクロスプロモーションについても問われたコーカー代表は、「ビジネスモデルが異なる」と前置きしながらも、各階級の布陣に自信を見せている。  ほぼ毎週末に世界中で開かれる大会数・選手層を鑑みれば、UFCが唯一無二の“MMA界の巨人”であることは間違いないが、そのトップどころを見渡すと興味深い関係性も見えて来る。  日本で那須川天心vs.武尊の「頂上決戦」を迎えるなか、米国でも両団体で続々と王座戦が決定しており、「夢の対決」に思いを馳せるべく、6月24日(日本時間25日)の「Bellator 282」を前にしたスコット・コーカー代表の言葉と、両団体の王者たちを紹介したい。 最強の布陣を侮るなかれ ──4月にスコット・コーカー代表はプロモーターとして28周年を迎えました。 「1994年にサンノゼ・アリーナで、最初の格闘技イベントを開催したことは夢のようだった。(現AKA主宰の)ハビア・メンデスはまだキックボクサーで、“MMA”なんて概念もなくて、大会自体がキックボクシングの興行だった。素晴らしいカードがたくさんあった。シャムロックvs.グレイシー(2006年のStrikeforce=カリフォルニア州で認可された初のMMA大会)もここでやったな。テレビの契約なんて一個もなかったし、スポンサーも全くいなくて、当時は完全にライブイベントだった。  クリス・サイボーグとジーナ・カラーノの女子145ポンド級王座決定戦をメインでやった史上初の興行もあった。女子MMAがSHOW TIMEで放送されたのも初めてだった、たしか2009年だ。ヒョードルのアップセットもここで起きたな。このステージにこれから立つファイターたちがこういった数々の歴史を受け継いで、素晴らしい試合をしていってくれることが楽しみだし、未来のスポーツレジェンドたちが、いまここに集結しているということでもあるね」 ──現在、解説を務めるジョシュ・トムソンとギルバート・メレンデスもあなたの大会で名勝負を戦ってきた。ところで、あなたがトーナメントを組むことをこんなに重視しているのはどういうことなんでしょうか? 「格闘技とトーナメントというものの特性について考えるとき、それは密接に関係している。私は幼い頃から空手やテコンドーの大会に出ていたり、様々な格闘技のスタイルで成長をしていくなかで、トーナメントに参加するようになった。そして、私が日本のK-1で働いていた時に、97年、98年、99年、2000年にわたって、PRIDEがやってきたことを見て、これこそ、本当にやるべき方法だと思った。世界最高峰のファイターが集結する、まさしく“試練のような場”で、過酷な戦いを経て、たった一人のチャンピオンが決まり、その王者だけが大金を手にすることができる。  基本的に我々はその仕組みを、いまの時代に会うようにうまく再現して今日に至っている。いまBellatorで開催中のトーナメントもそうだ。ネムコフvs.コーリー・アンダーソンの試合の勝者は、即ちこの惑星で、最高のライトヘビー級ファイターであるということだ(※3R、偶発的なバッティングによりノーコンテスト)」 ──この惑星には、もうひとつの頂きがあります。UFCとのクロスプロモーションはありえますか。 「完全に向こう次第。UFCのビジネスモデルとは違うからね。ただ、望むなら受けて立つ。言っとくが、ウチはフェザー級以外にもバンタム、ライトヘビーも最強だし、ゲガール・ムサシという至高のミドル級もいる。最強の布陣を侮るなかれ、だね」 [nextpage] UFC&Bellator世界王者たち──もし戦わば (※2022年6月16日時点)photos by Zuffa LLC/UFC, Bellator ◆ヘビー級王者(-120.2kg) UFCフランシス・ガヌー(カメルーン)17勝3敗※1月にシリル・ガーヌに判定勝ち Bellatorライアン・ベイダー(米国)30勝7敗1NC※5月にシーク・コンゴに判定勝ち ◆ライトヘビー級王者(-93.0kg) UFCイリー・プロハースカ(チェコ)29勝3敗1分※6月にグローバー・テイシェイラにRNCで勝利 Bellatorワジム・ネムコフ(ロシア)15勝2敗※4月にコーリー・アンダーソンとノーコンテスト ◆ミドル級王者(-83.9kg) UFCイズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)22勝1敗※2月にロバート・ウィテカーに判定勝ち、7.2「UFC 276」でジャレッド・キャノニアと対戦 Bellatorゲガール・ムサシ(オランダ)49勝7敗2分※2月にオースティン・ヴァンダーフォードにTKO勝ち。6.24「Bellator 282」でジョニー・エブレンと対戦 ◆ウェルター級王者(-77.1kg) UFCカマル・ウスマン(ナイジェリア)20勝1敗※2021年11月にコルビー・コヴィントンに判定勝ち。8.20「UFC 278」でUFC9連勝中のレオン・エドワーズと再戦(2015年の前戦はウスマンの判定勝ち) Bellatorヤロスラフ・アモソフ(ウクライナ)26勝無敗※戦火の故郷でトレーニング ローガン・ストーリー(米国)※暫定 14勝1敗※5月にマイケル・ペイジに判定勝ち ◆ライト級王者(-70.3kg) UFC空位※シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル・33勝8敗)がジャスティン・ゲイジー戦でRNC勝利も0.5ポンド体重超過で王座剥奪。10.22「UFC281」でイスラム・マカチェフが対戦を希望。 Bellatorライト級パトリッキー・フレイレ(ブラジル)24勝10敗※2021年11月にピーター・クイリーに2R KO勝ち。7.22「Bellator 283」でシドニー・アウトローを相手に防衛戦 ◆フェザー級王者(-65.8kg) UFCアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)24勝1敗※4月にジョン・チャンソンにTKO勝ち。7.2「UFC 276」でマックス・ホロウェイと3度目の対戦(※2度ヴォルカノフスキーが判定勝ち) Bellatorパトリシオ・フレイレ(ブラジル)33勝5敗※4月にAJ・マッキーに判定勝ち ◆バンタム級王者(-61.2kg) UFCアルジャメイン・スターリング(米国)21勝3敗※4月にピョートル・ヤンに判定勝ち。9.10「UFC 279」でTJ・ディラショー相手に防衛戦 Bellatorバンタム級セルジオ・ペティス(米国)22勝5敗※2021年12月に堀口恭司に4R KO勝ち、GPを負傷欠場。 ラフェオン・ストッツ(米国)※暫定 18勝1敗※4月にファン・アーチュレッタに3R KO勝ち。6.24 バンタム級GPのダニー・サバテーロvs.レアンドロ・イーゴの勝者と対戦。 ◆フライ級王者(-56.7kg) UFCデイブソン・フィゲイレード(ブラジル)21勝2敗1分※1月にブランドン・モレノに判定勝利も負傷欠場中。7.30「UFC277」でブランドン・モレノvs.カイ・カラフランスが暫定王座戦。 Bellator王座無し ◆女子フェザー級王者(-65.8kg) UFCアマンダ・ヌネス(ブラジル)21勝5敗※2021年3月にミーガン・アンダーソンに一本勝ち。7.30「UFC277」でジュリアナ・ペーニャとバンタム級で再戦(2021年12月の前戦ではRNCでペーニャが一本勝ち) Bellatorクリスチャン・サイボーグ(ブラジル)26勝2敗※4月にアーレン・ブレンコウに判定勝ち ◆女子バンタム級級王者(-61.2kg) UFCジュリアナ・ペーニャ(米国)11勝4敗※7.30「UFC277」でアマンダ・ヌネスと再戦(2021年12月の前戦ではRNCでペーニャが一本勝ち) Bellator王座無し ◆女子フライ級王者(-56.7kg) UFCヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギス)23勝3敗※6月にタイラ・サントスにスプリット判定勝ち Bellatorリズ・カムーシュ(米国)17勝7敗※4月にジュリアナ・ヴェラスケスにTKO勝ち。 ◆女子ストロー級王者(-52.2kg) UFCカーラ・エスパルザ(米国)19勝6敗※5月にローズ・ナマユナスにスプリット判定勝ち。 Belletor空位
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.323
2022年11月22日発売
特集は「12.31を読む」。大晦日サトシ&クレベルほか日米両団体の対抗戦全選手にインタビュー!「立ち技新時代」では武尊の独占インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント