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レポート

【Bellator】堀口恭司がコールドウェル下し、2団体同時世界王者に! RENAは失神一本負け。マクドナルドが王座防衛&決勝進出、リョートにTKO負けソネンが引退

2019/06/15 07:06

▼Bellator世界ウェルター級選手権試合&ウェルター級ワールドGP準決勝 5分5R
○ローリー・マクドナルド(169.4ポンド/76.83kg/カナダ)21勝5敗1分
[判定3-0] ※49-46、48-47×2
×ネイマン・グレイシー(169.8ポンド/77.01kg/ブラジル)9勝1敗

1R、ともにオーソドックス構え。近めの距離からジャブを刺すのはマクドナルド。ネイマンは右ローキック、さらに右ストレートを突くが、マクドナルドは左ジャブをダブルで当てる。ネイマンの右ミドルの蹴り終わりを掴んでケージに押し込み右ストレートを当てるマクドナルド。右に回るネイマンは右ローを返す。

2R、左右から胴で組みダブルレッグから、小外でテイクダウンはネイマン! 下のマクドナルドは足関節を自ら仕掛けると、マクドナルドが内ヒールへ、さらに外がけでサドルロックを狙い、うつぶせでヒザ十字へ! ヒザを抜き、この足関節からのスクランブルの展開で寝技を脱したマクドナルド。

なおもネイマンはボディロックからバックに回ろうとするが、脇を潜らせないマクドナルドが押し倒して上に。下を選択したネイマンはガードのなかにマクドナルドを入れると、マクドナルドはヒジ狙い。ネイマンがクローズドから足を解くと、マクドナルドは上体を離してパウンド。そこにネイマンは腕十字を狙う。

3R、ネイマンの入りに右ストレートを合わせるマクドナルド。左ジャブから入るネイマンだが、ジャブの刺し合いはマクドナルド。距離が空くとバックスピンキックも。これはかわしたネイマンがダブルレッグへ。差し上げるマクドナルドが逆にボディロックから回してテイクダウン! 上からヒジを狙う。フルガードから両脇を煽り、片足をすくいスイープを狙いつつ腕十字に行くネイマン! しかしマクドナルドはすぐにヒジを抜き、上を取る。

4R、先に左ミドルから入るネイマン。しかしマクドナルドも右ストレートで迎撃。ネイマンは右を振って前進もマクドナルドは左に回ってさばくと左ジャブを連打! ネイマンはダブルレッグへ。さばこうとするマクドナルドのスタンドバックへ! 4の字で組むが、中腰で前に落とそうとするマクドナルドは背後のネイマンの腕を前に引き、正対! 力を使ったネイマンはマクドナルドをクローズドガードの中に入れる。インサイドから右のパウンドはマクドナルド。体を離すと下からネイマンは足首を持ちペタラーダ狙い。マクドナルドはその足をさばいてパウンドを狙う。

5R、左ジャブを連打するマクドナルド。右ロを当てるネイマンは遠間からダブルレッグで押し込み金網際で押し込み左を差して、回してテイクダウン! 右で差してすぐにパスしてマウントを奪うネイマン。最後のチャンスに極めを狙うネイマン。残り2分30秒。腰を押し、片足を戻すマクドナルド! さらにシッティングでフックガードで両手を背中に回し抱き着くマクドナルド。背中のクラッチを剥がしたネイマンは、足関節へ。サドルロックから内ヒールに入るが、すぐにヒザを抜いたマクドナルドは後ろを向いてヒザを曲げてエスケープ。ゴング!

判定は3-0(49-46、48-47×2)でマクドナルドが勝利。「3者全員…」のコールの段階でネイマンはジャッジから手を離し、拍手で勝者を祝福した。

マクドナルドはBellator世界ウェルター級王座防衛に成功するとともに、同級トーナメント決勝進出を決めた。試合後、マクドナルドは先に決勝進出を決めていたドゥグラス・リマと、サークルケージのなかで2ショットに収まった。

▼ライトヘビー級 5分3R
○リョート・マチダ(204.4ポンド/92.71kg/ブラジル)26勝8敗
[2R 0分22秒 TKO]※跳びヒザ蹴り→パウンド

×チェール・ソネン(205.6ポンド/93.25kg/米国)31勝17敗1分

UFCから2017年1月に約3年のブランクを経てBellatorで復帰したチェール・ソネン(42)。Bellator初戦はティト・オーティズにリアネイキドチョークで一本負けしたが、その後ヴァンダレイ・シウバ、ランペイジ・ジャクソンに判定勝ち。前戦は2018年10月にヘビー級トーナメント準決勝でエメリヤーエンコ・ヒョードルを追い込みながらもパウンドでKO負けを喫していた。今回が再起戦となる。

対する元UFC世界ライトヘビー級王者のリョート・マチダ(41)はヴィトー・ベウフォートを前蹴りでKOするなどUFCで2連勝し、Bellatorに移籍。2018年12月のBellator初戦で元ミドル級王者のハファエル・カウバーリョに接戦の末スプリット判定勝ち。今回はライトヘビー級でソネンとのレジェンドマッチとなった。

1R、先にいい組み手を取ったのはリョート。四つで押し込むソネンを突き放すリョート。右の中段蹴りを2度突くが、距離を詰めるソネンが投げからバックへ。リョートも正対する。

リョートは右の中段蹴りを腹に突き刺すと、ソネンの体がくの字に! さらに右の前蹴りから跳びヒザ! 後方にダウンしたソネンにリョートは鉄槌もソネンは何とかガードの中にリョートを入れる。しかし、体を離し、両足を払うリョートがパウンド! ソネンは亀になりながら連打を受けるが、立ち上がったソネンが正対しゴング。

2R、距離を詰めて手を伸ばして圧力をかけるソネン。ダブルレッグに入るが、そこにリョートはケージを背にしながら、その場跳びのヒザ蹴り! ダウンしたソネンにパウンドを連打、ソネンが身体を丸め打撃を浴び続けると、レフェリーが間に入った。41歳にして現在進行形の姿を見せたリョートは4連勝。

試合後、ソネンは青のグローブをケージの中に置き、「ほんとうは1Rで負けていたと思う。ここでの試合はとても楽しい日々だった。これで終わりだ。さようなら」と引退を表明した。MMA戦績は31勝17敗1分だった。

▼175ポンド 5分3R
○ディロン・ダニス(175ポンド/79.37kg/米国)2勝0敗
[1R 4分28秒 腕十字]

×マックス・ハムフレイ(174.4ポンド/79.10kg/米国)3勝3敗

金網際でハーフガードを取るハムフレイ。“悪童柔術家”ダニスはパスガードからバックマウント、パウンド。さらにトラックポジションから、再びバックマウント、腕十字狙いで鉄槌。脇を上げてきたハムフレイに最後はうつ伏せになって極めた。

▼バンタム級 5分3R
×リッキー・バンデハス(136ポンド/61.68kg/米国)11勝3敗
[1R 1分06秒 リアネイキドチョーク]

○パトリック・ミックス(135.6ポンド/61.50kg/米国)11勝0敗

サウスポー構えからダブルレッグで金網まで押し込み、ボディロックから脇を潜り、スタンドバックを奪うミックス。前屈みになったバンデハスのバックから両足をトライアングル(4の字)に組んだミックス。右腕を喉元に入れ、リアネイキドチョークを極めた。ミックスは12勝無敗。Bellatorデビューを一本勝ちで飾った。

▼フェザー級 5分3R
×エドゥアルド・ダンタス(145.6ポンド/66.04kg/ブラジル)21勝6敗
[2R 4分59秒 KO] ※右フック

○フアン・アルチュレタ(145.8ポンド/66.13kg/米国)22勝1敗

1R、ダンタスはバックフィスト。ダンタスのスタンドバックを取るアルチュレタだが正対するダンタス。打ち合いは互角。

2R、オーソドックス構えから出入りし、組み際の打撃を見せるアルチュレタ。右アッパーも。詰めるダンタスに下がりながら金網背にしたアルチュレタは、ダンタスの左ミドルからの左フック、右フックにカウンターの頭を下げての右フック! ダンタスは後方に大の字でダウン。アルチュレタは追撃せずに両手を挙げた。

試合後、フェザー級のアルチュレタは堀口との対戦をアピール。フェザー級トーナメントかバンタム級に戻すか。アルチュレタはバンタム、フェザー、ライト級の3階級の制覇を豪語。戦績を23勝1敗とし、セコンドのカブ・スワンソン、TJディラーショーらと記念撮影に収まった。

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