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2022年6月11日(日本時間12日)、シンガポール・カランのシンガポール・インドア・スタジアムにて開催される『UFC275』に向け、前日計量が10日、同地にて行われた。
シンガポール初開催のUFCナンバーシリーズのメインイベントは、ライトヘビー級王者グローバー・テイシェイラ(ブラジル)に、元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカ(チェコ)が挑戦するタイトルマッチ(5分5R)。
計量では、先に登場したプロハースカが、右手を垂直に手刀に立てると、左手の平を上に釈迦のごときポーズ。205ポンド(92.99kg)のコールに笑顔でガッツポーズを作った。
続けて、テイシェイラも同じ205ポンド(92.99kg)でパスすると、ガッツポーズから、腕をクロスに組んで、右手で親指と小指を立てたシャカ(すべて順調)のハンドサインを見せた。
公開計量後、両者は握手をかわしてからフェイスオフ。ともに視線をそらさず、穏やかながら充実の表情を見せると、テイシェイラの再びの握手にプロハースカは両手で握り返し、合掌。その右肩をテイシェイラもポンポンと叩き、健闘を誓った。
RIZINからUFCに参戦し、ヴォルカン・オーズデミア、ドミニク・レイエスを降し、わずか3戦目でタイトルショットを得た、29歳のプロハースカは、ステージ上で「最高の気持ちだ。完璧に準備出来て、今ここにいる。あとは戦いを見せるだけ」と笑顔のマイク。
2021年10月にヤン・ブラホヴィッチをリアネイキドチョークで降し、ランディ・クートゥアーのUFC史上最年長王座獲得記録(43歳)に次ぐ42歳で王座を獲得したテイシェイラは、「明日は戦争になる。オクタゴンで戦争する準備はできている。彼は僕のベルトを奪えない」と初防衛に自信を見せた。
また、コメインでUFC世界女子フライ級選手権試合として、7度目の防衛戦に臨む女王ヴァレンティーナ・シェフチェンコ(キルギスタン)は124.5(ポンド)56.47kgでパス。
19勝1敗(UFC4勝1敗)のチャレンジャーのタイラ・サントス(ブラジル)も125ポンド(56.70kg)で計量をパスしている。
なお、フライ級でマネル・ケイプと対戦予定だったホジェリオ・ボントリンが減量中に体調不良となり、試合はキャンセルに。
ケイプはSNSで、「私の対戦相手が減量で具合が悪くなり、彼は病院にいきました。私は彼が健康に回復することを願っています」とボントリンの回復を願うと、「私は試合に飢えていて、肉体的にも精神的にも常に100%であり、自分の肉体を働かせるのが待ち遠しいです。前向きにいること、押忍」と記している。
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