通常体重も筋肉も増え、パワーアップした菅原のミドルキック
2022年6月25日(土)国立代々木競技場第二体育館にて開催されるK-1初の女子大会『K-1 WORLD GP 2022~RING OF VENUS~』で、「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」の大一番に臨む菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が10日(金)、都内所属ジムで公開練習を行った。
菅原はシャドーを行った後、ミット打ちを披露。得意の前蹴りはもちろん、左右ミドル、ヒザ蹴り、そしてフィジカルトレーニングでパワーアップした右ストレートなどを繰り出した。
「コンディションはまあまあいい感じです」と菅原。改めて今大会のことを聞かれると「やっと決まったなって感じです。女子だけの大会はビックリしました。嬉しかったです。今までの試合は男の子と一緒に出るので男子に負けない試合をしないと、でしたけれど、今回はみんなで頑張りたいという気持ちがあります。今後も続けていくうえで」と、女子大会が今後も続けていけるように女子一丸となって頑張りたいとする。
1日2試合のトーナメントについては「トーナメントだからどうこうは特にしてないです。今は最初の1試合しか考えていないので、トーナメントだからこれをしようというのはない。ベルトが懸かった試合なのでしっかり準備しています」と、特に変わった練習はしていない。
その1回戦で対戦する松谷綺(ALONZA ABLAZE)の印象は「何でもできる印象。上手くて強い子だと思っています」と評し、松谷が菅原を喰う気満々なことには「やる気で来てくれるには全然。こっちにはあまり関係ない感じです」とした。
以前、NOZOMIと対戦した時は下から上がってきた選手と戦うのは嫌な感じがすると言っていたが、松谷に関しては「松谷選手を下から上がってくる選手とは思っていないので。なんなら私よりデビューは早いですからね。戦績は空白の期間があるので私の方が積んでいますが、デビューしたのは松谷選手の方が早いし、下からとは思っていません。だからその時とは気持ち的には違います」と答えた。
決勝戦は宿敵MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)との3度目の対戦か、タイから来襲するパヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ/Ayothaya Fight Gym)との初対決のどちらがいいかと聞かれると「私は正直どっちでもいい。MIOさんには負ける気はしないので。負けた相手にまた負けるのは嫌だけど、勝った相手に負けるのはもっと嫌なので。どっちが勝って上がってきてもいい感じです」と、一度勝ったMIOにはもう負けたくないという。
それは「単純な思考回路ですが、勝ったということはラッキーパンチだったかも知れないけれど、自分の方が上だったということ。次負けたら自分の努力が足りなかったことになるので、そこは絶対にないように練習しているので差はどんどん広げていかないといけない。どこが優っているかではなく、勝ったヤツに負けるのは絶対に嫌ですよ」との理由から。
1回戦の松谷戦は「特にこうだとは意識していなくて。やってきたことをしっかり出せれば負けることはないと思っています。自分次第。自己中に行きます」とし、怪我をしないように意識はするかと問われると「意識してないです。怪我を意識して1回戦で負けたら何も意味がないので。強いヤツは怪我をしていても勝てる、そういう気持ちでいます」ときっぱり。