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【Bellator】“決戦”直前・緊急インタビュー! RIZIN海外事業担当・柏木信吾氏が語る「堀口恭司vsコールドウェルは『真の世界一』を決める戦いの始まりに──」

2019/06/14 23:06
【Bellator】“決戦”直前・緊急インタビュー! RIZIN海外事業担当・柏木信吾氏が語る「堀口恭司vsコールドウェルは『真の世界一』を決める戦いの始まりに──」

(C)Bellator/RIZIN FF

いよいよ6月15日(土)に迫った「Bellator 222」マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)大会。ニューヨークで堀口恭司をRIZIN海外事業担当としてサポートする柏木信吾氏は、現地のメディアから異様な熱を感じているという。その流れは、1週間前のUFCで史上4人目の同時二階級制覇を達成したヘンリー・セフードへの記者陣の問いかけから繋がっている。それはすなわち、『真の世界一は誰か?』──このシンプルにして難解な質問への回答のひとつが、MSGのサークルケージのなかで明らかになる。

再戦にして、Bellator世界バンタム級タイトルマッチ──RIZIN王者の堀口が勝てば、2団体のベルトを獲得することになる。そして、その先に見据えるものとは?

前戦とは違う王者コールドウェルのコンディション、公開練習での驚き、変わるオッズ──RIZINウェブでの「チャーリーガイド」でも知られる柏木氏に、現地直前の状況と“決戦”の真実を聞いた。

米国メディアは「ホリグチが勝ったら、近代MMAにおける初の快挙になるんじゃないか」とザワついています

――本日は、6月15日(土)米国ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催される「Bellator 222」に、RIZINから出場する堀口恭司(アメリカントップチーム)選手らを現地でサポートしているRIZIN海外事業担当の柏木信吾さんに急遽、直前のお話をうかがわせていただきます。というのも、日本で想像する以上に、現地での格闘技関係者の熱が凄い、と。

「そうなんです。私がニューヨーク入りする前から、その兆候はあったのですが……」

――柏木さんが現地入りしたのは?

「僕がニューヨークに入ったのが9日の日曜日です。RENA選手が土曜日に現地入りして、堀口選手が9日に入ったんです。僕はそこに合流しました」

――さきほど行われた計量まで振り返って、現地の熱をどのように感じていますか。

「もう本当に現地に入る前からなんですが、Bellatorニューヨーク大会が近づくにつれて、まずは榊原(信行)社長に対する海外からのインタビュー、特に大御所のMMA媒体からの依頼が多かったんです。そして、現地入りした堀口選手へのインタビューの問い合わせが殺到しました。普段だったら、あまり連絡がないような媒体からもリクエストがあって。ですから、ニューヨークに入る前から、今回の堀口選手の参戦がかなり注目されているなというのはずっと感じていたんです。そして、その内容がいつもとちょっと違うんです」

――内容が違う? 柏木さんは堀口選手の通訳もされたわけですよね。

「今回の試合はどうですか? という単純なものではなく──失礼な言い方ですが、ちゃんとしたジャーナリストの人たちって自分でどんな記事を書きたいか、その方向性・テーマを定めて質問をしてきます。それが、今回は、BellatorとRIZINの両現役王者が団体の垣根を越えて戦う。『真の世界一とはどういうことだと思いますか』と、今回の戦いで、団体の壁を越えたチャンピオンが決まるんだ、ということにすごく興味を持っていました。堀口選手が勝ったら、近代MMAにおける初の快挙を成し遂げるんじゃないか、と。RIZINは団体ではなくフェデレーションですが、堀口選手はRIZINのチャンピオンで、今回の試合にはBellatorのベルトがかかっていますからね」

――日本にいる人たちが思う以上に、前回、Bellator王者のダリオン・コールドウェルが日本に乗り込んでRIZIN王座に挑戦し、堀口選手に一本負けし、今度はホームで自身の世界王座をかけて、RIZIN王者と戦うことに大きな意味を感じていると。

「そういうことです。タイミング的にも、先週シカゴでUFC世界フライ級王者のヘンリー・セフードがバンタム級王座も獲得し同時二階級制覇を果たした。その際にも、アメリカのメディアはセフードにも同じ質問を聞いているんです。『来週、コールドウェルと堀口がBellatorで対戦しますが、そこで勝った相手についてどうとらえますか? 真の世界一についてどう考えますか』と」

――プロモーションは異なれど、BellatorとRIZINの現役王者が現実に交わることで、ワールドシリーズ的な統一戦が行われる期待感を抱き始めている?

「明らかにそういう動きを煽っています。RIZINとBellatorがチャンピオンvsチャンピオンをやることによって、いまある程度確立されたMMA業界を壊して、その先があるんじゃないかという期待感をジャーナリストたちは持っていると、すごく感じました。今回の取材は会見ではなかったので、メディア毎に質問を用意してきていますが、どのメディアもその部分に集中していました」

――ということは、その周囲の期待感をコールドウェルも感じているということですね。

「もちろんです。コールドウェルもセフードがマルロン・モラエスと対戦する前から、この話題についてメディアから問われています。米国ではこの堀口対コールドウェルというのは、UFC以外で行える世界最高のレベルの試合だと言われている中で、あなたはUFCについて意識をしていますか、と。この機運は団体の中に留まらないという時代がもしかしたらあるかもしれない、と思わせるものがあります」

――独占契約が常ですが、コールドウェルと堀口選手はBellatorの王座をかけて戦う。昨日、堀口選手がインタビューで、「初めて2つの団体のベルトをとることによって格闘技界に新しい流れができてくるのではないかと。例えばUFCのチャンピオンと戦うとか、いろんなことが可能になってくるのかなと思います」と語ったことに驚きました。

「そうですね。本当に要はやらなきゃわからないじゃないですか。だから『もしも勝者があの王者とやったら』という状態がずっと続くと思うんです。もしも堀口選手が勝って、UFCの現役王者とやったらどっちが強いのか──当然そこに行き着くわけじゃないですか。その議論を現実のものとして考える、そういう動きが起きているのだと思います」

コールドウェルの公開練習後にオッズが動いた

――なるほど。という中で、柏木さんもご覧になったとおり、編集部もインスタライブで見ていたんですけど、公開練習でのコールドウェルの動きには驚かされました。堀口選手はいつもどおりの動きを見せながら、コールドウェルは自国で一大デモンストレーションを行った。

「すごかったですよね……。そもそもニューヨーク入りした日曜日にコールドウェルとたまたま廊下ですれ違ったときに、これは全然日本のときと体調が違うな、というのが第一印象でした。日本にいたときのコールドウェルは、調整が厳しかったように思います。計量のときもだいぶしんどそうでしたし。当日は体調を戻していましたが、今回のように自国で、しかも事前に多くのメディアから期待をかけられている状況で迎える堀口戦は、前戦とは全く異なる状態だと思います」

――そして動いてみたら……。

「あの公開練習のキレッキレの動きを見て、うわあ、やべえと。実はあの公開練習でオッズが変わったんです」

――公開練習後にオッズが動いたんですか

「オッズって最初にオープニングが出るんですけど、そこからクロージングまで時間があります。元々コールドウェルがちょっと優勢なオッズでしたが、公開練習が終わってから動いて、クロージングでは差が開いていました。それでもコールドウェルが-175(1.57倍)、堀口選手が+145(2.45倍)ですから、大差ではないんですけど、その公開練習が影響しているといわれています」

――あの公開練習を見て、コンディションの良さもさることながら、見せ技的な動きが多いなかで、足関節などの動きは少し気になりました。堀口選手はそういった動きはきっちり潰してくるでしょうけど、そのトランジッションのなかで背中を見せることがあれば、コールドウェルは今度は逃したくない。

「やっぱりバックを取れるかどうかは大きなポイントになるでしょうね。その流れのなかでアンクルピック(踵すくい)からそのままバックを取るとか、相手が防御をする先の動きですよね。コールドウェルは左のアンクルピックと見せかけて、実は本命が右でした、でも本当の目的はそこからのバックを取るという、2段階、3段階のコンビネーションになっている」

――アンクルピックからの動きは日本でもやっていましたね。しかも、今回はリングではなくケージです。

「詳しい技術的なことは話せないですけど、これは堀口選手自身が言っていたのと僕は同意で、ケージは立ちやすくなる。確かにケージレスリングで押し込んで、時間をかけてテイクダウンするというのは可能なんですが、逆にその分、金網によっかかって、バックを取らさずに立ち上がるというのは、堀口選手はUFC時代からすごく上手で、ATTに行ってさらに進化している。だからそこに関してはまったく不安要素を見せていないですし、僕もそこは納得するんです。ですから、最初のコンタクトに注目したいです。コールドウェルが最初にテイクダウンに行ったときの結果次第で流れが決まるかもしれない。あっさりテイクダウンできるのか、できないのか。そして、堀口選手が立てるのか、立てないのか」

――なるほど。試合全体のトータルジャッジのRIZINと、基本はラウンドマストになるユニファイドルールでのジャッジが、そういった動きをどう判断するか。

「ニューヨークのコミッショナーのジャッジ基準はユニファイドの基準なので、やはりダメージが評価されます」

――もしテイクダウンされても、互いにノーダメージの場合は、コントロールが評価されることも……。

「そうですね。互いにノーダメージの場合はダメージの評価をされていないので、前に出てテイクダウンし抑え込んでいる、そこは全然評価されると思います。だからコントロールよりも、打撃、ダメージを与えなきゃいけない」

――それはスタンド、そして圧力をかけられた側においても、ということですよね。そして、今回は5Rの王座戦です。

「すごくダリオンも調子が良さそうなので、ペースを飛ばしてくるんじゃないかと思いながらも、元々コールドウェルってスタミナを重視するタイプじゃないので、調子がいいからといって25分やり続けるかといったら、また全然違う。5Rを両者がどんなペースで戦うのかも見どころですね」

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