強化した各パートを「繋げる」作業を一番にしてきました(桐生)
対する桐生は、体重計の前で「本日の大会では初めてのメインを務めさせていただくことになりました。富松選手のような強い選手とメインで戦わせていただく、こんなチャンスはほんとうにないと思うので、しっかり明日はチャンスをモノにして強い選手に勝って、この大会を盛り上げたいと思うので応援よろしくお願いします」と、DEEP復帰後3連勝に向けて、意気込みを語った。
計量後のインタビューでは、減量について「仕事もしているのでなかなかキツかったです」と吐露。「水抜き3kgで6kg減量したのでキツかった。ただ、これまで練習時間の確保が難しかったんですが、仕事をパートにして、ここ最近は練習時間を増やすことができたので」と以前よりも大きな身体で臨むことになりそうだ。
かつて富松とはともにパラエストラ松戸でグラップリングの練習をしていた時期もあり、「力が強い印象があります。背中の筋肉が凄いです」と警戒しながらも「でも意外とテイクダウンは取れていたので、今回も取れる自信はあります」と強みを活かすつもりだ。
もともとアマチュアキックボクシングからはじめ、BRAVE時代にレスリングを磨いてきた。現在の練習環境は、花形ボクシングジムで課題の打撃に取り組み、MMAはブライトネス門馬道場で。さらにレスリングもプライベートレッスンで強化してきたという。
「各パートを細かく練習をしてきましたが、総合格闘技なので、一つひとつが強くなっても、繋がらないと意味がない。自分はその繋ぎの作業が物足りなかったので、今回はそれを繋げる作業を一番にしてきました」と、MMAとして強化したパートをつなげる動きを見せたいと語る。
「学んできたレスリングを活かすためには、スタンドで立ち会えることが重要。もともとキックボクシングから始めたので、縮こまって受け身になる恐怖心を打ち消せば、技術は出て来る。組むためには気持ちを強く持って打撃もしっかりやらないといけない。打撃も見せて、そこから組んで倒せれば、富松さんの粘りにも勝てる。そして“繋ぎ”の動きが出せれば、相手は強いですけど、勝てるんじゃないかなと考えて作ってきました」と、組むためにも立ち会う自信ものぞかせた。
DEEPでのMMA復帰後、2連勝中。勝って3連勝をマークし、「国内では大きな舞台はRIZINになるのでそこを目指していきたい」という。
昼夜24試合の最後を勝利でしめるのは、富松か桐生か。