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【DEEP】柔道エリート駒杵嵩大「自分という存在を分かってもらいたい」×RIZINからDEEPへTAKER「沖縄からでも強いところを見せる」

2022/05/29 10:05
【DEEP】柔道エリート駒杵嵩大「自分という存在を分かってもらいたい」×RIZINからDEEPへTAKER「沖縄からでも強いところを見せる」

対峙する駒杵(左)とTAKER(右)(C)ゴング格闘技

 2022年5月29日(日)12時から、東京・新宿FACEにて『DEEP TOKYO IMPACT 2022 3rd ROUND』が開催される(SPWNニコニコ生放送にて配信)。

 メインイベントでは、GP開催が予定されるフライ級(56.7kg ※王座戦以外は57.2kg)(5分2R)で、駒杵嵩大(FIGHT BASE都立大)とTARKER(ALIVE 沖縄/SHIMAZILIANS)が対戦する。

 駒杵は、Fighting Nexus初代フライ級王者。柔道の名門・東海大学柔道部出身で、佐藤将光主宰のFIGHTBASEで実力を磨いてきた。

 MMA10勝4敗で、2018年8月に現在RIZINに参戦中の竿本樹生に判定負け以降は、負け無しの6連勝をマーク。山中憲次に一本勝ち後、初代フライ級王座決定トーナメントで村田純也、橋本薫汰を撃破し優勝。Fighting Nexusのベルトを腰に巻くと、2020年8月にはGRADIATORライトフライ級王者の宮城友一にも1R 腕十字で一本勝ちしている。

 しかし、DEEP初陣となった2021年9月大会では、RIZINにも出場した杉山廣平に右ストレートでダウンを奪われ、判定負け。同年12月には本田良介にも2R 逆転のTKO負けを喫し、今回が再起戦となる。

 57.10kgで計量をパスした駒杵は、「しっかりフィニッシュを決めますので応援よろしくお願いします」と一本勝ちを宣言。その後、個別インタビューに応じた。

 ONE Championshipで活躍中の佐藤将光FIGHT BASE代表のもと練習を積む駒杵は、横浜のグランドスラムにも出稽古に行っており、「伊藤盛一郎選手とも練習させてもらっています」と、同階級の選手とも肌を合わせてきたという。

 前戦では元修斗の本田良介をテイクダウンから抑え込んでポジションを奪うなど攻勢だったが、2Rに組みに行ったところにヒザ蹴りを合わされ、TKO負けを喫した。その課題を見つめ、相手の対策を本格的に練ってきたという。

「過去2戦負けてしまって、いろんな期待を裏切った形になりましたが、これまであまり相手の対策とかはしてこなくて、ずっと感覚で戦ってきたこともあって、(不用意に)タックルに入ってしまったのですが、今回はいろいろ考えて対策はできていますので、ミスが無ければ問題無いかなという感じです」と、対策練習に自信を見せる。

 勝負のポイントは、強い組みへのアプローチだ。サウスポー構えのTAKERの打撃をいかに被弾せずに、得意の形に持っていくか。

「RIZIN沖縄大会の映像を見て、サウスポー対策や相手の癖なども見て研究してきました。やればどの選手でも、トップ選手が相手でもハマれば取れる確率・スキルはあるので、そのチャンスをいかに逃さないか。あとは打撃の部分が課題だと思っていて、そこをどう埋めていけるか。それが勝負のポイントかなと思っています」

 いよいよ今夏にもフライ級GPの開催が浮上するが、「どこに出ようがもっと目立って、自分という存在を分かってもらえたらいいです。GPは期待してもらっている部分もあるので、それに応えていけたらなと思っています」と、今回のメインイベントを越えて、フライ級GPで存在証明をしたいとした。

平良選手の活躍はすごく刺激になります(TAKER)

 対するTAKERこと国吉貴寛は、アマチュアで12戦を経験し、6勝6敗と五分の戦績を残すと、プロMMAへ。2018年11月の修斗沖縄vol.1で若山達也に1R TKO勝利後、2019年1月の修斗沖縄vol.2での「フライ級新人王トーナメント」で宇田悠斗に一本負け。2019年12月の修斗FORCE 12では安芸柊斗にTKO勝ちすると、2020年2月のMCCS ULTIMATE GFCで黒石大資からフロントチョークで一本勝ち。三大会連続参戦となった修斗沖縄vol.3では六本木洋を1R、左ストレートからのパウンドによるKOで下している。

 前戦は、2021年11月のRIZIN沖縄大会。関原翔と対戦し、強打を見せながらも判定負けを喫した。

 再起戦に向け「さっき着きました。内装工事の仕事もあるので(前々日入りは出来ず)、もう家でジャストに合わせて飛行機に飛び乗りました」と苦笑しながらも、前日計量は56.80kgでしっかりパス。「DEEP初参戦でメインに抜擢していただきありがとうございます。明日はメインらしい試合が出来るように頑張りますのでよろしくお願いします」と、意気込みを語った。

 UFCでの平良達郎の活躍、RIZIN沖縄大会の連続開催もあり、盛り上がりを見せる沖縄格闘技において、「すごく刺激になります。沖縄からでも強いところを見せよう、自分も頑張ろうと思いました」と語るTAKERは、ALIVE沖縄/SHIMAZILIANSでは、「軽量級は新垣健司選手、大城匡史選手と自分で練習することが多く、ほかにも安谷屋智弘選手と柔道技も含めた組み技対策を練って、曹竜也選手とも合同で練習してきました」と、駒杵戦に向けた調整を語る。

 関原戦での課題となった「組みにおいても直すべきところを直して、今回は大丈夫です。相手の試合映像を見て、過去の宮城友一選手との試合も見て対策をしながら、あとはいかにフィニッシュするかの練習をしてきました。相手は柔道ベースのグラップラーで、テイクダウンにしつこい選手なので、それを切って打撃で決めていきたいですね」と立ち技の攻防が勝負の鍵を握ると見ている。

 噂されるフライ級GPについては、「『俺が』と言いたいところですが(笑)、まだDEEP初戦なので、そこまで意識はしていません。まずはこの試合に勝ってから考えます」と静かな闘志を見せたTAKER。どちらがフライ級GPに名乗りを挙げるか。

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