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【NO KICK NO LIFE】引退試合の“激闘大魔神”橋本悟「僕らしいバチバチの試合をしたい」勝次は「しっかり倒しきって引導を渡す」

2022/05/27 17:05
【NO KICK NO LIFE】引退試合の“激闘大魔神”橋本悟「僕らしいバチバチの試合をしたい」勝次は「しっかり倒しきって引導を渡す」

引退試合を迎えた橋本(左)とその相手を務める勝次。共に激闘派キックボクサーとして知られる2人だ

 2022年5月28日(土)東京・豊洲PIT『NO KICK NO LIFE』の前日計量が、27日(金)都内にて13:00より行われた。

 第7試合の63.5kg契約3分5Rで対戦する、MuayThaiOpenスーパーライト級王者&INNOVATIONライト級&スーパーライト級王者の橋本悟(橋本道場)は63.2kg、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次(藤本ジム)は63.4kgで計量をパス。


 この試合が引退試合となる橋本は最後の計量を終えて「最後の減量だな、とは思いましたがまだ実感はないですね」といつもと変わった心境はなかったと笑う。試合へ向けての練習時も「これで最後だな…と考える時もあったんですけれど、やることはいつもと変わらないので。そう思うだけで変わりはないです。最後だから頑張ろうとか手を抜こうはないので、いつも通りちゃんとやりました」と、特別な感情はなくいつも通りに過ごしてきた。

 それでは全く感傷的になることはなかったのかと聞かれると「ちょっとはなりましたが、ツラいことも多いので『これでやっと終われるのか』って思う部分も正直あるので(笑)。多分、試合が終わったら寂しくなるんでしょうけれど、まだしっかりやらないといけないので寂しいとかはないですね。最後しっかり頑張らないと、って感じです」と目の前の試合をやること集中しているようだ。

 今回引退を決めた理由を聞くと「理由は特にないんですよ(笑)。最初は30歳くらいで辞めるかなと思っていてそこから6年も経っているので。僕は勝ったり負けたりで負けも多いですが、もう十分やったかなって自分の中で思えたので」と、もう十分キックボクシングをやったと思ったからだと話した。


 最後の相手が勝次になったことについては「自分自身で『面白そうじゃん』って思えたので、凄く光栄ないい相手だと思いました。勝次選手も倒し倒されの選手だから、僕に似ているというか。でもテクニシャンで上手なので。噛み合って面白い試合になるんじゃないかと思っています」と、ワクワクしたという。

 激闘を期待していいかとの質問には「そうですね。サラっと勝ちたい気持ちもあるんですけれど、やっぱり僕らしいバチバチの試合をしたいというのが一番ですね」と“激闘大魔神”にふさわしいフィナーレにしたいとする。

「最初は勝てなくてもいいから、とりあえずみんなにいい試合を見せたいと思っていた」というが、練習を重ねるうちに考えが変わってきた。「やっぱり勝ちたいですよね。勝って終わりたい気持ちがあります」と、勝利をつかんで有終の美を飾りたいと橋本は語った。


 一方、橋本の引退試合の相手を務めることになった勝次は「橋本選手の引退試合ということですが、僕はあまり気にしていなくて。主観的にも客観的に見ても面白いカードを組んだなって感じで。小野寺さん(大会プロデューサー)って面白いカードを組むじゃないですか。キックファンから見て興味が湧くような試合を組むのが小野寺さんなので、小野寺さんの興行でいい試合が出来るように練習を積んできました」と、橋本と同じくワクワクしているとする。

「ガンガン打ち合いする印象です。40数戦やってきた中でも名前のある選手からもダウン取ったりダウン取られたりを繰り返してきているので、同じ激闘派だなって印象です」と、同じものを感じるという。


 激闘派×激闘派はイコール大激闘となるのか、そう聞くと勝次は「100%そうなるんじゃないですか(笑)。今回は1回くらいはダウンを取られてもいいかなくらいのつもりで、何があっても最後は僕が勝つってことを心がけて練習してきました」と、当然だと言わんばかり。

 そんなに楽しそうな勝次を見るのは久しぶりだと言われると「そうですね、ぶっちゃけ久しぶりにワクワクしています」と橋本との試合が楽しみで仕方がない様子。

 しかし、相手が引退試合だからと言って花を持たせる気は一切ないと勝次は断言した。「もちろん手加減もしないですし、逆にしっかり倒しきって、もう1回試合がしたいと思わせないような試合内容をするのが僕の使命だと思っているので、しっかり倒しきって引導を渡します」とキッパリと答えている。

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