試合前の話題をかっさらった植村を相手に「やりにくかった」という神保だが、見事KOした
2022年5月21日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.137』の一夜明け会見が、22日(日)都内で行われた。
セミファイナル(第9試合)の-75kg契約3分3R延長1Rで、植村真弥(WSRフェアテックス幕張)を3R1分50秒、KOした神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
「いろいろとやりづらかった対戦相手だったんですけれど、今思うとすげぇ噛み合っていたなと思います。久々に全部含めて楽しめたかなって思います」
試合を終えての印象は「試合前と変わらなくてめちゃめちゃいい人だなと思って。試合前に(植村の)ダイエット企画みたいになっていたじゃないですが。黄色い声援が多くて、計量で俺が負けたみたいになっていてすげぇやりづらくて(笑)。これで俺が勝ったら面白くないのかなって考えたりしてね。本当にやりづらかったですね。(これで勝ったら)俺、悪いヤツになっちゃうんですよ」と、約20kg減量してきた植村への注目度が高くやりづらかったと苦笑する。
ヘビー級から落としてきた相手ということでパワーを警戒し、ガードを固めていたのはイメージ通りだったのかと聞かれると「そんなイメージはなかったんですが、めちゃめちゃ打たれ強い印象があったので。クルーザー級でやっていた時の植村選手って顔で倒れたことないですよね。ボディも効かされたことはなかったと思うんですけれど、3Rにボディ効かせて最終的に顏で倒せたのは自信につながりましたね」と、打たれ強さの方が印象深かったという。
3Rで倒しに行ったのは「2Rのインターバル中に、ここで倒さないと全部持っていかれるなと思って。植村選手は試合前からいいパフォーマンスをしてくれていたじゃないですか。これでいい感じに勝たないと全部持っていかれるなと思って、絶対倒してやろうと思って最後は臨みましたね」との理由があった。
そのボディを効かして顔面で倒すというのは「単純に経験ですかね。最近マストで試合しているので。3Rで倒せたのも初めてなので経験かなと思います」と経験の賜物だとする。
全体を通して植村のフックをスリッピングアウェー(パンチが伸びる方向へ顔を傾けて受け流す防御技術)でかわす場面が多かったが、これは「実は元からできるんですよ。植村選手のスタイルだったからやりやすかった」と説明した。
かねてからアピールしている75kgの階級新設には「手応えしかない。そろろそいいんじゃないかなって。時が来たと思っています」と熱烈希望。
リング上から同じ75kgの松倉信太郎を探しているような光景があったが、何を言いたかったかは「内緒です」とした。試合前に「勝って言いたいことを言う」と宣言していたことも「言いたいことを言おうと思ったんですけれど、その言いたいことを言いたいヤツがいなかったので、それだけです」と松倉に関してのことだったという。
次の目標を聞かれると「とりあえず75kgの階級を作ってもらうまでは挑戦だと思っているので、俺は誰とでも戦います」と、75kg級新設へ向けて突き進むと語った。
「全然いつでも試合が出来ますよ」と無傷だという神保。では、6月19日に東京ドームで開催される『THE MATCH』にも出られるのでは、と話を振られると「どうですか俺、75kg誰かいたらやりますよ、俺の気合い見せますので、誰か待っています。誰か対戦したかったらやりましょう。俺は何でもやりますよ。別に寝技ありでも大丈夫です」とアピールした。
そして「75kgは俺が盛り上げるので、これからもよろしくお願いします」と語った。