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【K-1】山田真子、高梨knuckle美穂、☆SAHO☆がフランス、トルコ、オーストラリア選手を迎え撃つ世界との対抗戦

2022/05/10 21:05
 2022年6月25日(土)国立代々木競技場第二体育館で開催されるK-1初の女子大会『K-1 WORLD GP 2022~RING OF VENUS~』の記者会見が、5月10日(火)都内にて行われ追加対戦カードが発表された。  3月29日の記者会見で実施が発表された「日本vs世界・3対3」マッチの対戦カードが決定。第2代Krush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂(Y'ZD GYM)、元WBO女子世界ミニフライ級王者・山田真子(KINGS)、三冠王の☆SAHO☆(闘神塾)が海外選手を迎え撃つ。当初、メンバーとして発表されていたKANAはタイトルマッチが決定したため☆SAHO☆がメンバーとして加わった。  ☆SAHO☆は軽快なステップを駆使し、回転の速いパンチにローキック&前蹴りを上手く織り交ぜるパワフルなファイタータイプ。2017年9月に杉貴美子からミネルヴァ・スーパーバンタム級王座を奪取し、2019年5月に佐々木みいりとの王座決定戦を制してWMC日本同級王座との二冠王に。そして2020年11月、4人の王者によって争われたS1レディース バンタム級ジャパントーナメントで優勝を果たした。K-1には昨年12月に初参戦、真優をパワーで圧倒した。戦績は12勝(1KO)1敗。  その☆SAHO☆と対戦するのはジェシンタ・オースティン(オーストラリア)。WKBF・WAKO・WKAと3団体の豪州女子スーパー・バンタム級王座(いずれもK-1ルール)を獲得し、ムエタイルールでも戦って21勝(3KO)4敗。かつてKANAのスパーリングパートナーとして来日した経験もある。2021年にはプロMMAファイターとしてデビューし、これまで3勝無敗。プロボクシングでも1勝を収めている。軽快なステップを踏み、飛び込んでの攻撃が得意。身長165cm(☆SAHO☆は159cm)で27歳。オーソドックス。  高梨はエリヴァン・バルト(トルコ)との対戦が決定。  2018年9月に『KHAOS』でプロデビューした高梨は、2019年5月の第2代Krush女子アトム級王座決定戦でC-ZUKAをKOして王座に就き、同年10月にはパヤーフォンを延長戦の末に降して初防衛に成功している。Krush女子アトム級王座は返上し、一階級上の女子ミニマム級に転向すると2020年6月の真美戦でダウンを奪って勝利。9月のK-1ではMIOを判定で降し、K-1の洗礼を浴びせた。2021年3月と7月はMARIに連勝し、12月には空手出身の美伶に延長戦の末に勝利した。2月のK-1でも新鋭のYuka☆に勝利してデビュー以来無敗の10勝(2KO)。  バルトは2021年6月にウズベキスタンで開催されたWAKO国際キックボクシングトーナメントのシニア女子K-1部門で優勝、IFMA(国際アマチュアムエタイ連盟)でも優勝。今年3月にクロアチアで開催されたヨーロッパシニアボクシング選手権で金メダルを獲得し、2024年のフランス五輪出場を目指しているという。2021年9月のキックボクシングプロデビュー戦にてワンツーからの左ハイキックで相手を失神させ、その倒れ方が凄まじかったためSNSにてバズったことも。プロ戦績は2勝(1KO)だがキックボクシング&ボクシングでアマチュア経験が抱負。身長163cm(高梨は158cm)の21歳。オーソドックス。  そして山田はマリーヌ・ビゲイ(フランス)との対戦を迎える。  山田は幼き頃から格闘技に打ち込み、空手、テコンドー、キックボクシングなどのアマチュア大会で活躍。2010年5月にJ-GIRLSでプロデビューすると、同年12月にLittle Tigerを破りJ-GIRLSアトム級王座に就いた。2012年3月にはプロボクサーに転向し、2014年2月には韓国でWBO女子世界ミニフライ級王座を奪取。2014年5月、キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残して所属ジムとのトラブルから現役を引退した。  その後、2014年12月にキックボクシングの試合、2018年11月には元OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美と事実上無差別級のボクシングルールで対戦し、6回判定勝ち。2019年11月にはKrushに初参戦してMOEから勝利を収め、2020年11月のK-1福岡大会でも優に判定勝ち。ボクシングとキックボクシングを通じて17戦無敗という記録を打ち立てていたが、2021年3月のK-1でMIOにダウンを奪われプロ格闘家人生初の黒星を喫した。7月のK-1では期待のJKホープNOZOMIに復活の勝利、11月にはチャン・リーを寄せ付けず判定勝ち。戦績は10勝1敗2分。  ビゲイはプロ戦績3勝無敗とキャリアは浅いが、豊富なアマチュア歴を誇る。サバット出身でフランスの格闘技イベント『GFCT』を主戦場にして同大会の-48kg王者。サウスポーから繰り出す左ミドル&左ローキック、左ストレートを得意としている。奥足へのローも使いこなす。身長157cm(山田は153cm)で27歳。 [nextpage] 山田「倒すか倒されるか」高梨「一番派手に倒す」☆SAHO☆「日本人全勝を目指す」  会見ではまず、外国人選手からのコメントが読み上げられた。 ビゲイ「K-1挑戦は私にとって最高のチャンスで長年の夢が実現したという気持ちだ。山田はボクシングの技術が高いが私のスピードとカウンターを駆使して攻略したい。これからもK-1で試合が出来るようにしっかりと自分の存在をアピールしたい」 バルト「K-1で試合をすること、日本で試合をすることは私の夢だった。高梨は無敗で強い選手だが私の動きについてくることは出来ないと思う。この試合で高梨は初めての敗北を味わうことになるだろう。トルコの選手がどんな戦い方をするのかに注目して欲しい」 オースティン「K-1で試合をすることは格闘技を始めた頃からの夢だった。私も☆SAHO☆もお互い前に出るファイタータイプなので素晴らしいファイトになると思っている。試合が終わった時に日本の皆さんが私のファンになっているような最高の試合をしたい」  山田は「相手が来まって動画を見たけれど問題なく勝てるんじゃないかなと思います。自分自身、微妙な試合が続いているので今回いい勝ち方してベルトに近付こうと思っています」と強気なコメント。  高梨は「ハイキックで倒した試合しか見ていませんが、あまり凄いなと思わなくて。動きも雑かな思ったので行けると思いました。ここで負けたらこの先がないと思っているので必ず倒して勝ちます」と、同じく強気なコメントをする。  ☆SAHO☆は「今回初めて外国人選手と試合をすることになるんですけれど、今の自分の実力がどこまで通用するかを試せるので自分の中でも試合をすることがとっても楽しみです。ここでつまづいているようでは、負けるわけにはいかないのでしっかり勝って 初めてのK-1女子の試合をしっかり盛り上げようと思っています」と、自分を試したいとした。  続いての質疑応答は以下の通り。 ――日本vs.世界にどのような意識で臨みたい? 山田「全体的に見て全部かっさらってやろうと思っています。楽しみです」 高梨「一番派手な倒し方をして一番目立ちたいと思います」 ☆SAHO☆「試合の順番は決まってないですけれど、絶対に全勝で。もし私が先に試合するならしっかり勝って、次の子にパワーを送れるような試合をしようと思います」 ――山田選手は相手がサバット出身ということ、サウスポーということでvs.蹴り、vs.サウスポーに関してどう考えていますか? 山田「データをもらってからサウスポー対策も蹴り対策もやっているので、(私が)パンチだけじゃないったいってところを見せてやります。倒すか倒されるかの、1R目からバチバチ行ってやろうと思っています」 ――高梨選手の相手はアマチュアボクシングの欧州選手権で優勝しているとのことなので、パンチの技術が高いと思いますがパンチで打ち合う? 高梨「私は最近パンチだけではなくって蹴りにも自信が付いてきたので、向こうはパンチで来ると思っているかもしれないですけれど、どんな技でも倒せるぞってところを見せたいです。決着はKO。それはどんな技でしようかはまだ考え中です」 ――☆SAHO☆選手の対戦相手はタイプが似ていると感じたが、自分ではどう思う? ☆SAHO☆「気持ちの強い選手でパワーがあるなって印象です。フィジカルが全てじゃないと思っているので、もちろんフィジカルも大事なんですけれど、技術面でも今からどんどん取り入れて上回ってやろうと思っています。KOにこだわらなくても、いつもの自分の練習してきた動きを出せば自然と倒せるかなと思っているので、目指すはKOですね」 ――チームとしてやるのは初めてだと思うが、自分だけが目立てばいいと思っているのか、それともみんなで勝ちましょうと思っているのか。 山田「みんなで勝つのは大前提で、他の2人は凄いバチバチの試合をするじゃないですか。自分はここ最近しょうもない試合が続いているので、3人で勝ちつつ大会全体的に自分がお客さんの心に残るような試合をしたいですね」 高梨「みんな考えていることは一緒だと思うので、その中で自分が目立ちたいと思います」 ☆SAHO☆「両方あります。もちろん女子の中で自分が一番目立ったろって気持ちもありますし、初めての世界vs.日本で日本人がナメられているイメージがあるので、そういった中でもこの3人とKANA選手で力を合わせて絶対に大会を成功させて全勝目指して頑張ろうと思っています」  また、今大会では女性限定のレディースシート(10,000円)と小学生・中学生・高校生シート(7,000円)が明日10:00よりK-1.SHOPで発売されることが追加決定した。そのことを聞かれた3選手は次のように答えている。 山田「女やけんっていろいろな場面でナメられることが凄く多いと思うんですが、自分も現場仕事していて女やけんってナメられるんですけれど、女性の方も自分たちの試合を見てパワーをもらってくれたらと思う。そういう大会にしたいですね」 高梨「私が格闘技を始めたのが21歳からでプロになろうとは思っていなかったんですけれど、25の時にデビューーしてここまで来れたので、キックボクシングをやりたいと思っている人や小さい子に少しでも興味を持ってもらって、挑戦してもらえたらなと思います」 ☆SAHO☆「女子の試合を見る人は少ないと思いますけれど、私も実際試合しているんですけれど力になるのは会場で応援してくれることが一番力になるので、今回初めてのK-1の女子だけの大会を成功させるためにも、会場での応援の力が凄く必要なので、これをきっかけにたくさんの人に応援してもらいたいなと思っています」
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