クレベルが「好きじゃない」と言ったスモーカーポーズをあえてやってみせた萩原
2022年5月5日(木・祝)都内某所で開催される『RIZIN LANDMARK vol.3』出場選手の個別インタビューが3日(火)都内にて行われ、メインイベントの68kg契約5分3Rでクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と対戦する萩原京平(SMOKER GYM)がインタビューに答えた。以下、その全文。
試合が終わってからの結果で驚いておけ
「今までで一番と言っていいくらい調子がいいので期待していて欲しいですね」
――今回の試合が決まってから周りの反響は?
「否定的な声が多い中で、自分が勝つと本気で信じてくれる人の声が多かったことにビックリしましたね」
――対戦相手の印象は?
「とにかく寝技が強い。それに尽きます」
――大晦日に対戦した鈴木博昭選手とも練習している。手の内を知られていることに怖れは?
「全くないです。今回は細かい作戦とかではなくて本能的に戦おうと思っているので、頭で考えるよりもまずは身体を動かすというか、対峙した時に全てを信じてそこで戦おうと思っているので、特徴や手の内を知られていたところでそんなに関係ないと思いますね。
細かい作戦を打撃も寝技も練って戦っていたんですけれど、前回のドミネーター戦で負けてから、そういう風に頭で考えて動くのは自分らしくないじゃないけれど、昔から自分はそういう本能で戦ってきてここまで来ているので、綺麗に戦おうとしすぎていたというか。そういう気付きが負けてからあったので。そういう意識の違いを練習に向けて、練習していても凄い調子が良かったので、このメンタルのまま試合に挑んだらこれは凄いことが起きるんじゃないかと自分でも思っていますね」
「起こしますよ、絶対に」
――SNSに「日本人らしく派手に特攻しましょうか」と書いていた。それはクレベル戦に向けてのこと?
「そうですね。そういうところもあります。今回は今までの試合とは違う意識の持って行き方で、初心に返って戦おうと思っているので。昔の自分らしく思い切り暴れに行こうかと思っていますね」
――クレベルは「萩原は喧嘩が強いがテクニックはない」と言っていたが?
「そこは勝手に言っとけって感じです。正直自分もテクニックの面で言ったらトップレベルの選手とは少し落ちているところがあると思うんですけれど、気持ちとか打撃の攻防は誰にも負けていないと思っているので、今回は自分の強みを存分に活かして戦おうと思っているので。向こうに何と言われようが全然気にもならないし、試合が終わってからの結果で驚いておけってことですね」
――必殺の武器がある?
「地下格闘技の時からけっこう頭突きが得意だったので、それが出るかもしれないですね(笑)」
――(頭突きとは別に)必殺の武器があるとして、それを仕掛けるタイミングはある?
「タイミングとか細かいところは今回考えていないので、身体が勝手に…本能で戦うつもりなので自分を信じて、場面場面で最適な動きが身体が出ててくれると思うのでそこを信用していますね」
――朝倉未来選手がクレベルと対戦した時に、パンチでグラつかせる場面があったが深追いはしなかった。もし今回、そういう状況になったら?
「思いっきり倒しに行きます。そういう状況じゃなくても思い切り倒しに行こうと思っているので」
――この試合で勝つことによって何を得られると思う?
「クレベル選手は世界から見てもトップの選手だと思うので、そういう選手に勝てば自分の実力が日本だけじゃなく海を渡った先にも知れ渡ると思うのでリターンが大きいと思いますね」
――前回が66kg契約で今回は68kg契約。この2kgの差はどう影響する?
「メリットだと思っていますね。2kg違うだけで減量のしんどさが全然違ってくる。ほぼ減量がない状態で、あと水抜きだけという状態で戦えるコンディションなので、普段と全く変わらないというか。いつも通りの状態で挑めるので68kg契約はメリットしかないです」
――自分から望んだ?
「そうです」
――普段から東京への移動は試合の2日前?
「そうです」
――ギリギリまで練習している?
「練習は5日前に終わらせて、あとは疲労を抜く期間にあててリラックスしてゆっくり出来ましたね」
――地元の方がリラックスできる?
「そうですね。地元の方が行き付けの風呂屋があったり、そういうところでリラックスして身体と心を落ち着かせているって感じですかね」
――クレベル選手が次期タイトル挑戦者と言われているが、それに勝って取って代わるつもりなのか、それともフェザー級の序列をぐちゃぐちゃにするつもりなのか。
「勝ってタイトルマッチとか先のことは考えていないので。クレベル選手に全集中しているし、下馬評は自分が不利だと思っているので、それをひっくり返すという意味で“萩原革命”だと思っていますね」
――今回は降ってわいたようなチャンス。こういうチャンスが自分には巡って来るというイメージはある?
「そうですね。前回負けたのにこういうチャンスが巡ってくるのもそうだし、朝倉未来戦の時もこういう状況でチャンスが巡ってきたので、そういうチャンスが巡ってくる何かを持っていると思っていますね」
――隠れた努力が見られているからとか?
「自分的には練習していることを努力しているとは思っていないので。自分の好きなことをただ毎日やっているだけなので。そういうポジティブな意識、常に前に向いている意識を持っているからこういうチャンスが来やすくなっているのかなと思っています」