1991年6月4日、佐竹(左)と空手マッチで対戦したウィリー
空手家のウィリー・ウィリアムス(アメリカ)が2019年6月7日に死去していたことが分かった。
極真会館第2回全世界空手道選手権大会で3位に入賞したウィリー
ウィリーは1951年7月14日、米国出身。19歳で極真会館コネチカット支部に入門し、21歳で黒帯となった。ニューヨークヘビー級カラテ選手権優勝、ノースアメリカンカラテ選手権優勝。極真会館の全世界空手道選手権大会には1975年の第1回大会から1984年の第3回大会まで連続出場。第2回大会では3位に入賞している。
映画の中でグリズリーと格闘したことから“熊殺し”の異名が付いた
故・梶原一騎氏原作の格闘技劇画『四角いジャングル』の主要登場人物として人気を博し、1976年に制作された極真空手の映画『地上最強のカラテPART2』ではグリズリーと戦い“熊殺し”の異名が付けられた。
アントニオ猪木との異種格闘技戦は当時大きな話題となった
1980年2月にはアントニオ猪木と異種格闘技戦を戦いドロー。1991年6月に開催された『LAST CHANCE USA大山vs正道会館5対5全面対抗戦』では、15歳若い佐竹雅昭と大将戦で対戦して判定負け。1992年3月からはリングスに参戦し、同年7月には前田日明とも対戦した。
師匠である大山茂(故人)師範とミット打ちを行うウィリー
佐竹との試合後、ウィリーは「日本のファンの前で最後まで精いっぱい戦えたことは凄く嬉しいし誇りに思っている。今日まで空手をやってきて本当に良かった、と心から思う」(ゴング格闘技1991年8月号より)とコメントしている。
リングスで前田日明とも対戦。空手出身の前田は「ウィリーは憧れの人だった」と語った
リングスではヴォルク・ハン(右)とも対戦している