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【UFC】ヴェラが体重超過のフォントから3度ダウン奪う判定勝ち、ヘビー級アルロフスキーが4連勝、ロマノフが5連勝! フィゲイレード弟フランシスコがヒザ十字勝利、平良達郎の試合は延期に

2022/05/01 06:05
UFC Fight Night: Font vs. Vera 速報 ◆UFCファイトナイト・ラスベガス53現地時間2022年4月30日(土)、日本時間5月1日(日)米国ネバダ州ラスベガス /UFC APEX※平良達郎(日本)vs.カルロス・カンデラリオ(米国)は、カンデラリオの「体調不良」により、5月14日(日本時間15日)にUFC APEXで行われる「UFC Fight Night: Błachowicz vs. Rakic」に延期。 【メインイベント】 ▼バンタム級 5分5R〇マルロン・ヴェラ(エクアドル)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※48-47, 49-46×2×ロブ・フォント(米国)138.5lbs/62.82kg ※※フォントが規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のヴェラに報奨金の20%を支払う。  バンタム級戦から、フォントが2.5ポンドオーバーによりキャッチウェイト戦に。フォントはバンタム級5位、ヴェラは8位。  キャリア初の体重超過のフォントは3連続メインイベント。2018年12月のセルジオ・ペティス戦の判定勝ちから、リッキー・シモン、マルロン・モラエス、コーディ・ガーブラントを降し4連勝も、2021年12月の前戦でジョゼ・アルドに判定負け。再び王座を目指す再起戦となる。  対するヴェラは初メイン。2020年8月にショーン・オマリーに1R TKO勝ちも12月にジョゼ・アルドに判定負け。以降、デイビー・グラントに判定勝ちし、2021年11月の前戦でフランク・エドガーを右前蹴りで、3R KO勝ちしている。  1R、オーソドックス構えのフォントに、サウスポー構えのヴェラはサイドキックから。さらに右カーフキックも。右前蹴りを返すフォント。さらに左ボディストレート、右ボディ。しかしヴェラも左ミドルを当てる。  距離を詰めて左右を振るフォントはワンツー。さらに右アッパー! ヴェラの入りはさばく。ワンツーから右ヒジを突くフォント。オーソドックス構えになるヴェラは右前蹴り。サウスポー構えに戻すと、フォントは右アッパー。ヒジでブロックするヴェラだが、なおも右ボディ、左ボディを突くフォント。自身の距離で先に打撃を入れて行く。  右ボディを入れるフォント。左回りのヴェラは回りながら左ミドルも単発。右カーフをチェックするフォントは右アッパー、左ダブルと連打で前に。右ボディも突く。左の蹴りはヴェラ。オーソドックスに変える。  2R、ともにオーソドックス構えから。ワンツーから左ボディと上下に散らすフォントは右前蹴り。ヴェラの右前蹴りを掴んで押し込んで右ストレートを突く。  サウスポー構えにするヴェラは左ロー。フォントは右左右で詰めて右インロー、右ボディフック。ヴェラもワンツーを振るが、続かない。右カーフを打つが。そこにフォントはは右左、さらにワンツー。ガード固めるヴェラにインローを突き、首相撲ヒザも。  攻めあぐねるヴェラに、手数多く詰めるフォント。左ミドルは当てるヴェラに、左右の右をヒットさせるフォントは3発目の左もヒット! ヴェラが頭を下げるとアッパーも突く。左から右ボディを脇腹に突くフォント。しかし追うヴェラが左フックをヒット!ダウンしたフォントはシングルレッグでしがみつくが、そこにパウンドはヴェラ! ブザー。  3R、先に前に出るヴェラに、一転組みに行くフォントはスタンドバックも、正対するヴェラが押し込み。フォントは右ヒジで突き離す。右ミドルを当てるヴェラ。フォントは左ジャブを突く。ヴェラはこつこつと右カーフキック、関節蹴りと下から崩しに。  フォントも右ローを当てるも、左の関節蹴りを当てるヴェラ。フォントも右カーフを返すと、左ジャブのトリプル。手数減るヴェラのガード上に右ヒジを叩き込み、ボディ打ちも。右で差してヒザを着くヴェラ。フォントは手数を増やして前に。右ボディを当てると、ヴェラは左ミドル。しかし手数多いフォントは左ボディも。しかし、ヴェラが左ヒザでダウンを奪い、パウンド! またもラウンド終盤にダウンを奪う。フォントは出血。  4R、先に手を出していくフォントだが、跳びヒザで押し戻すヴェラ。ムエタイのように両手の組み手争いから、左のダブルを突くフォント、さらに右ストレート! ヴェラは首相撲もヒザを入れたのはフォント。右ボディを突き、組みは切るヴェラ。手数多く攻めるフォント。右インローも。右カーフ、左を突くヴェラだが、フォントの圧力にサークリング。しかし、ヴェラが右サイドキック! またも後半にダウンしたフォント。ガードになるが、ヴェラは寝技に行かず。ブレーク。  スタンド再開。ヴェラは右の後ろ廻し蹴りは距離が足りない。右関節蹴りを当てるヴェラ。左ハイをフォントがブロックしたところでブザー。  死闘の5R、顔面を血に染めながらも左ボディを当てるフォントがワンツーで詰める。左回りのヴェラはオーソに変えて、サウスポーに戻すと左ストレート。追うフォントは右アッパーが空振り。しかし、下がりながらジャブを突くヴェラ。追うフォントはワンツーの右。右ボディは遠い。ヴェラは左ミドル、右前蹴り! 逃げ切り体勢かヴェラはサークリング。フォントのワンツーは遠い。左ジャブを当てるヴェラ! 前足を上げて近づくフォント。「チト」コールはヴェラに。右アッパーを当てるフォントに、ヴェラは腰を振りおどけたポーズも。  フォントは詰めるがまたも右のサイドキックを頭に浴びて、動きが一瞬止まる。3秒前にヴェラは右手を挙げて勝利を確信か。ブザー。左右の目を大きく腫らし、額もカットしているフォント。  判定は3-0(48-47, 49-46×2)でヴェラが勝利。 妻と3人の子供をオクタゴンに呼び込んだヴェラは、「すべてが自分の人生で夢見てきたこと。今日は自分の夢がかなった。夢を見続けることを決して止めない。4位、3位、2位、やろう。僕はハードワーカーだ。すぐにジムに戻ってチャンピオンになる。みんな頑張れば絶対に夢がかなうんだ」と笑顔で語った。 [nextpage] 【コ・メイン】 ▼ヘビー級 5分3R〇アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)246lbs/111.58kg[判定2-1] ※29-28×2, 27-30×ジェイク・コリアー(米国)265lbs/120.20kg  ヘビー級。MMA33勝20敗のアルロフスキーは、UFC22勝14敗。キャリア23年の43歳だが、ランキング外でアウトボクシングを活かして3連勝中。セコンドにATTのマイク・ブラウンがつく。  対するコリアーは、MMA13勝6敗、UFC5勝5敗。ミドル級からライトヘビー級、ヘビー級と上げて、ヘビー級でトム・アスピナルとカーロス・フェリペに敗れるも、ジアン・ヴィランテに判定勝ち、チェス・シャーマンにはリアネイキドチョークで一本勝ちと2勝2敗。  1R、ともにオーソドックス構え。右の前蹴りを見せるアルロフスキー。その打ち終わりに詰めたコリアーは両脇を差して右足をかけて引き出そうとする。金網まで戻すアルロフスキー。右ヒザを腿に突くコリアーだが、体を入れ替えるアルロフスキーは離れる。  左ローから右オーバーハンドで組むコリアー。突き放すアルロフスキーは右カーフキック狙い。そこにコリアーは右オーバーハンドからの組み。しかしここも離れて、サークリングするアルロフスキー。互いに右で頭が当たる。  右を打って組むアルロフスキーに左ヒジを当て、両脇を差して押し込むコリアーだが、差し返して距離を取るアルロフスキーは右カーフ。「アンドレイ」コールを受けるアルロフスキー。左ローを当てるコリアー。アルロフスキーはバックフィストを狙う。  2R、ジャブの刺し合いはコリアーが優勢。左の前蹴りを腹に突くアルロフスキー。コリアーは右カーフで前進。右オーバーハンドも単発のアルロフスキー。コリアーは左ジャブのダブルから前に。その組みは切るアルロフスキーは左縦ヒジ、アッパー気味のジャブも。しかし詰めるコリアーにアルロフスキーも右を返す。カウンターで右を当てるアルロフスキーに組んで右を差すコリアー。ボディロックから回してテイクダウンも、すぐに立ち上がるアルロフスキー。  離れ際にコリアーはバックフィスト狙い。かわすアルロフスキーはワンツー! しかしコリアーも右を返す。右バックフィストから左ミドルを突くアルロフスキー。  3R、鼻頭を切るコリアーだが先に前に。それをさばきながら回るアルロフスキー。詰めるコリアーは右カーフキック、左ミドルを器用に当てる。左ジャブのカウンターを狙うアルロフスキーに、互いに頭から突っ込みバッティング。再開。  右を刺すアルロフスキーに、大きな右を狙うコリアーだが、アルロフスキーは右にステップ。しかし、追うコリアーは左右。アルロフスキーは下がりながら左ハイ。ブロックするコリアーは右ハイも力に欠ける。左インローを当てるアルロフスキーに、手数を出すコリアー。ジャブを突くアルロフスキーに、詰めるコリアーだが、アルロフスキーも出入り。ワンツーの右を打ち下ろすコリアー。アルロフスキーも左の蹴りを上下に突き、バックフィストも。それをかいくぐったコリアーがテイクダウンを奪いブザー。  判定はスプリットに割れ、2-1(29-28×2, 27-30)でアルロフスキーが接戦を勝利。UFC最多の23勝、2015年の6連勝以来、7年ぶりのオクタゴン4連勝をマークしたピットブルは、「こんな形で素直に喜べないけど、いろんな人たちに支えてもらって、こうした応援の人たちに喜んでもらえるのはいいことだ。『衰えている』という人たちもいるけど、いまのこの戦い方が僕だ」と語った。 [nextpage] 【メインカード】 ▼フェザー級 5分3R〇ジョアンダーソン・ブリート(ブラジル)145.5lbs/66.00kg[1R 0分41秒 TKO]×アンドレ・フィリ(米国)145.5lbs/66.00kg  フェザー級。チーム・アルファメールのフィリはMMA21勝8敗、UFC9勝7敗。2020年6月にチャールズ・ジョーデインにスプリット判定負けも、2020年10月にブライス・ミッチェルに判定負け。2021年6月の前戦では、1Rにミドルでダウンを奪ったものの、2Rのアイポークでダニエル・ミネダが続行不可能となりノーコンテストとなっている。  対するブリートはシュートボクセ・アカデミー所属。MMA12勝3敗でUFCでは1敗。「Contender Series 2021」で判定勝ちし、2021年1月にUFCデビュー。ビル・アルジオに判定負けしている。  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフを突くブリート。左ジャブの突き合いから、ブリートはフィリの左に右オーバーハンド! 倒れたフィリに右の鉄槌10連打でレフェリーが間に入った。  試合後、ブリートは「叔父が亡くなったんだ。シュートボクセのみんなのおかげで何とか戦えた。地元のみんなが僕の試合を見て元気になってくれたら嬉しい」と涙を流して語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇グラント・ドーソン(米国)155.5lbs/70.53kg[3R 4分11秒 リアネイキドチョーク]×ジャレッド・ゴードン(米国)155.5lbs/70.53kg  ライト級戦。ドーソンは、MMA17勝1敗1分。DW's Contender Series 2017からUFC入りし、5勝1分けで負け無し。対するゴードンは18勝4敗。UFC6勝3敗で判定ながらオクタゴン3連勝中。  ともにオーソドックス構え。右カーフを狙うゴードン。ドーソンも右の蹴り。パンチからのゴードンの組みに引き込み気味に下になるドーソンだが、立ち上がり逆にテイクダウン狙いのドーソン。  そこにギロチンチョークから後方にスイープするゴードンが離れる。ドーソンはダブルレッグテイクダウン。すぐさまバックテイクし、4の字ロック、背後からリアネイキドチョーク狙い。首を防ぐゴードン。ドーソンは4の字の左足をゴードンの左足の外側にかけて正対を許さず。バックからパウンドする。  2R、左右を振って金網まで圧力をかけてダブルレッグテイクダウンはドーソン。早々にバックを奪うと4の字ロック。背後からパームトゥパームでリアネイキドチョーク狙い。腕を押し上げずらすゴードン。正対し立ち上がるが、左で差したドーソンがシングルレッグへ。いったん尻を着きながらも切ったゴードンが左ハイを当てて前に。  しかし、レベルチェンジからダブルレッグ、クラッチしてテイクダウンを奪うドーソンがバックに回りブザー。  3R、左から右を振るゴードンに、右回りで避けるドーソンの2度の組みを切ったゴードン、3度目のシングルレッグへも足を抜いて走ったゴードンがスタンドに戻し、左右。ドーソンの組みを外して前に。ドーソンはバックフィストも空振りでバランスを崩す。そこを詰めるゴードン。下からのドーソンのシングルレッグを腹固めにとらえてパウンドも。腕を外したドーソンが一気にダブルレッグテイクダウン! すぐさまバックを奪い、最後の最後にリアネイキドチョークでタップを奪った!  試合後、ATTのマイク・ブラウンに感謝の言葉を述べたドーソンは「誰が相手でも勝つのが俺たちのプラン。トレーニングと同じように戦っているんだ。それが力になって試合に反映されている」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ダレン・エルキンス(米国)145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※30-27×3×トリスタン・コネリー(カナダ)146lbs/66.22kg  フェザー級。“ザ・ダメージ”エルキンスはMMA26勝10敗でUFC16勝9敗。6連勝後に4連敗もエドゥアルド・ガラゴリとダリック・ミナーを2連続フィニッシュ。2021年12月の前戦では、カブ・スワンソンとのベテラン対決で1R TKO負けを喫した。  対するコネリーは、MMA14勝7敗、UFCでは1勝1敗。2019年9月に代役で緊急参戦し、ウェルター級で、ミシェル・ペレイラに判定勝ち。2021年4月の前戦では、UFCデビュー戦のパトリック・サバティニに判定負けしており、こちらも再起戦となる。  1R、ジャブからニータップで詰めてテイクダウンはエルキンス。立ち際にスタンドバックで引き込むと、上になって肩固め狙い。外して足を戻すコネリーの立ちに、再びボディロックテイクダウンを合わせるも、コネリーが立ち上がり。離れ際にヒジを狙う。しかし詰めるエルキンスはダブルレッグテイクダウン。立ち上がるコネリーをワンツーで詰めるが、エルキンスも応戦し右を打ち返す。  2R、ワンツーの右を打つエルキンスは低いダブルレッグも切るコネリーは右カーフでエルキンスのバランスを崩す。さらに右カーフもエルキンスは一気に間合いを詰めて金網まで押し込む。脇を差させないコネリー。離れたエルキンスだが、なおもダブルレッグテイクダウン!バックを奪い右足をかけると左足もフック。4の字ロックを組もうとしたところでコネリーが横に落としてスタンドに。  左から右を振るコネリーが前に。エルキンスもワンツーで押し返し、コネリーの打ち終わりにシングルレッグへ。ボディロックに切り替えての崩しをコネリーが金網掴みで耐えて凌ぐと、レフェリーがストップし、再度、エルキンスのスタンドバックからの姿勢で再開。エルキンスは背中に飛び乗るが、コネリーが落としてブザー。  3R、ヒジを被弾しながらもワンツーで押し返すエルキンス。エルキンスの組みを体を入れ替えヒジ。しかし、エルキンスも近距離での打ち合いに臨み、消耗戦に。コネリーの右ローを掴んだエルキンスが渾身のシングルレッグテイクダウン! 亀になって立とうとするが、バックから4の字ロックで組んだエルキンスが背後からパウンド! 左手を喉下に入れるが、後ろ手を剥がされチョークは極め切れず。エルキンスが背後についたままパウンドでゴング。  判定は3-0(30-27×3)のフルマークでエルキンスが勝利した。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇クリストフ・ヨトゥコ(ポーランド)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※30-27×3×ジェラルド・マーシャート(米国)185lbs/83.91kg  ミドル級。ATTのヨトゥコはMMA23勝5敗、UFC10勝5敗。直近5戦は4勝1敗。2021年5月にショーン・ストリックランドに判定負けも、10月にミーシャ・サークノフにスプリット判定勝ち。  対するルーファスポーツのマーシャートはMMA34勝14敗、UFC9勝6敗。3連続一本勝ち中で、2021年12月の前戦では、ダスティン・ストルフスをリアネイキドチョークで極めている。  1R、ともにサウスポー構え。ヨトゥコからジャブで詰めると、マーシャートの入りにもジャブ、ストレート、前蹴りを当てる。右フックを振るマーシャートだが、かわしたヨトゥコが組み。無理せず離れるとワンツー、左フックを当てる。マーシャートの詰めに下がりながらも右ジャブをヒット。マーシャートは右ボディストレートを当てる。四つ組みも押し込むのはヨトゥコ。  2R、右を振って左で差して押し込むマーシャートがボディロックから回すが、崩されないヨトゥコが左を差し上げて体を入れ替え離れると左カーフを当て、前手の右を当てる。  詰めるマーシャートは左で差して後方に崩してテイクダウンも、すぐに立つヨトゥコ。なおも四つに組むマーシャートに体を入れ替えるヨトゥコが頭をアゴ下につけてヒザ蹴り。さらにボディロックテイクダウン! そこにギロチンチョークを狙うマーシャートだが、首を抜いたヨトゥコが上からパウンド。  3R、右ジャブを突き、ワンツーのヨトゥコ。マーシャートの詰めに、カウンターのニータップでテイクダウン。しかし脇を差して立ち上がるマーシャートが金網まで押し込みダブルレッグへ。右で差し上げるヨトゥコが突き放す。  首相撲ヒザはヨトゥコ。さらにワンツーから右ハイも繰り出すと、ニータップテイクダウン。下からのマーシャートの三角絞めをかついでパス。マーシャートは下からスイッチでバックに回ろうとするが潰され下に。インサイドガードのヨトゥコがパウンド。スタンドに戻り、残り10秒で右手を挙げた。  判定は3者30-27のフルマークでヨトゥコが勝利。2連勝をマークした。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ヘビー級 5分3R〇アレクサンドル・ロマノフ(モルドヴァ)236.5lbs/107.27kg[1R 2分11秒 アメリカーナ]×チェイス・シャーマン(米国)247lbs/112.04kg  ヘビー級戦。フリースタイルレスリング出身のモルドヴァのロマノフはMMA15勝無敗。UFCでもDEEP王者のロッキー・マルティネス、マルコス・ホジェリオ・デ・リマ、フアン・エスピーノ、ジャレッド・バンデラを相手に4連勝中。対するサンフォードMMAのシャーマンは15勝9敗で、UFCでは3勝8敗で3連敗中。  1R、サウスポー構えのロマノフは、いきなりダブルレッグから金網に押し込みテイクダウン。立ち上がるシャーマンをボディロックし、バックドロップ気味に後方に投げる!  ハーフガードのシャーマンは立ち上がるが、ロマノフはシングルレッグテイクダウン。サイドからマウント。頭を金網に詰まらせるとパウンド連打。後ろ手に右腕を掴んで固定させるとアメリカーナに極めてタップを奪った。  試合後、柔術茶帯を受け取ったUFC5連勝のロマノフは「俺にレスリングを挑むのは相手のミスだ。この茶帯も1年後には黒帯になる。ベルトへの挑戦はいつでもいい」と語った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇フランシスコ・フィゲイレード(ブラジル)125.5lbs/56.93kg[1R 1分18秒 ヒザ十字]×ダニエル・ラセルダ(ブラジル)125lbs/56.70kg  フライ級のブラジリアン対決。現現UFC世界フライ級王者デイブソンの弟・フランシスコは12勝4敗でUFCでは1勝1敗。対するラセルダはATSでアレックス・オリヴェイラの練習仲間。MMA11勝2敗で2021年10月のUFCデビュー戦では、2RにパウンドでTKO負け。  1R、ともにサウスポー構えから。ラセルダは後ろ廻し蹴りで牽制。フィゲイレードは右ミドルをヒットも、その蹴り足を掴んだラセルダがテイクダウン。フィゲイレードの下からの腕十字を防いでかつぎパスをしようと後ろ向きになったところをフィゲイレードが左足を掴み、ヒザ十字を極めてタップを奪った。  試合後、フィゲイレードは「柔術を練習してきた。このままラスベガスにいて、次の週でも戦うよ」と語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ゲイブリエル・グリーン(米国)[2R 4分02秒 TKO] ※右ボディ→パウンド×ヨアン・レイネス(カナダ)169lbs/76.66kg  ウェルター級。10勝3敗のグリーンは、UFCでは1勝1敗。対するレイネスは8勝無敗。2021年11月の「Contender Series 2021」で左フックでKO勝ちし、UFCと契約を交わした。  1R、サウスポー構えのグリーンは右ジャブ。リーチのあるレイネスは左ロー、右インローを前足に突き、右オーバーハンド、右ミドルを当てる。ワンツー&前蹴りも。  さらにレイネスから先にシングルレッグでテイクダウン! パスからサイドを奪うと、グリーンの立ち際に首を抱えてギロチンチョーク。首を抜くグリーンは右から左を振るが、距離が遠い。グリーンが右のスーパーマンパンチを返してブザー。  2R、グリーンの左右の打ち終わりに右ミドルを当てるレイネスは、右インローを2発当てる。しかしグリーンも手数を増やすと前に。そこに右ストレートを当ててダウンを奪うレイネス! 足を手繰り立ち上がるグリーンの首を抱えるも抜くグリーン。  左右からアッパーを突くグリーン。しかしレイネスはテイクダウン。アームロック狙いのグリーンからサイドを奪うと立ち際にギロチンチョーク狙いもここはグリーンが外す。左の前蹴りで圧力をかけるグリーン。さらに右フックを効かせて右ボディを当てると、三連打でレイネスがダウン。中腰からのパウンド連打にレフェリーが間に入った。  UFC2勝目を挙げたグリーンは「ボディが空いていたから狙った」と笑顔を見せた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ナタン・レビー(イスラエル)155lbs/70.31kg[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×マイク・ブリーデン(米国)155.5lbs/70.53kg  15歳から上地流空手を習ったというレビー。フランス生まれのイスラエル人で沖縄滞在経験も持つ。LFAを経て、Contender Series 2020で肩固めで一本勝ちし、2021年11月にUFCデビュー。メキシコのハファ・ガルシアに判定負けし、MMA6勝1敗、初黒星を喫した。  対するブリーデンは10勝4敗。2020年にコンテンダーシリーズに出場も、現Fury FCのアンソニー・ロメロに判定負けで契約ならず。2021年10月に欠場選手の代役としてUFCデビューし、元ランカーのアレクサンダー・ヘルナンデスに1R KO負けしている。  1R、先にテイクダウンを奪うブリーデンに金網使い立ち上がるレビーは右ハイ。それを掴んで倒したブリーデン。レビーは下からヒールフックを狙う。足を抜いて立つブリーデン。組んでヒザもローブロー。  再開。パンチ勝負のブリーデンに組みで対するレビーがテイクダウン。立つブリーデンをスタンドバックから崩し、その立ち際に左上段の蹴りを当てる。  2R、接近戦でのパンチ勝負のブリーデンに対しレビーはシングルレッグから左足を肩口に持ち上げてテイクダウン! しかし立ち上がるブリーデンはボクシング勝負。  レビーは左ミドルをレバーに効かせると、身体をくの字に曲げて後退! 詰めるレビーは組みに活路を見出す。  3R、左右のパンチで詰めるブリーデン。金網背にするレビーはダブルレッグ、シングルレッグに入るも切られ、スタミナ苦しい展開。ブリーデンはヒジ打ち、ボディブローと金網に釘付け。しかし、押し返すと、左アッパーでダウンを奪い返すレビー! さらに後ろ廻し蹴りもかすめると、シングルレッグへ。ここは切ったブリーデンが左右フックでで押し戻してブザー。  判定は3-0(29-28×2, 30-27)でレビーが激闘を制し、UFC初白星。「七転び八起きが僕の信条さ」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇シャナ・ヤング(米国)125lbs/56.70kg[2R 3分11秒 TKO] ※バックマウントからヒジ、パウンド×ジーナ・マザニー(米国)126lbs/57.15kg [nextpage] 【延期】フライ級 5分3R平良達郎(日本)125.5lbs/56.93kgカルロス・カンデラリオ(米国)126lbs/57.15kg※カンデラリオの「体調不良」により、5月14日(日本時間15日)にUFC APEXで行われる「UFC Fight Night: Błachowicz vs. Rakic」に延期
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