2022年4月30日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.136』のメインイベントで、瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)を判定3-0に破り、第7代Krushライト級王座に就いた大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)が試合後インタビューに答えた。
「嬉しいですけれど、信じられないです。本当に嬉しいです」と、笑顔を輝かせた大沢。
「効いたパンチは1個しかなかった。2Rでジャブをもらって、そこからアゴが変な感じ。この間(1年5カ月前の初対決)よりやりやすかったです。それで足を使わない方がいいのかなと思ったんですよ」と、前回の対戦を踏まえてフットワークを使わない戦い方が功を奏したと振り返る。
自分の攻撃でよかったのは「ボディとローですね。ローキックは効いていると思ったけれど、ローはあまり蹴れなかったですね。距離が遠くて」と言い、「本当はもっと前に出たかったけれどヒザが怖かった」と瓦田のヒザ蹴りを警戒して前に出られなかったとした。
ダウンを奪った左ハイキックのことを聞かれると、大沢はニヤリと笑い「全く狙ってないです。本当に狙ってないです。でも、練習からずっとやっていることなんですよ。押したと同時に左ハイ。あれは練習で必ずやるんです。練習したことが身体で覚えて出たんだなと思いました」と、狙っていた技ではなく普段の練習でやっていたことが自然と出たと明かした。
3Rは「余力が全然あるなと思いました。本戦をやりながら、戦いながら『これは延長だ』と思いました」と、試合中に延長になることを覚悟していたとも。
「信じられないですね、本当に。まだ夢だと思っています」と、記念すべき50戦目にしてようやく手にしたベルトを抱きしめる大沢。これからどういう王者になっていきたいかと聞かれると「いろいろあるんですが…いろいろな声があったんですよ。早くやめろ、引退しろ、って。アンチばかりで。でも年齢はただの数字です。スタートラインに立ったところです。これがスタートだぞって言いたいです」と、ここからが本当のスタートだとする。
そしてアンチには「クソアンチども、お前ら俺がベルト獲れないと思っただろ。ベルトは俺が持ってるんだよ、バーカ」と毒づく。
王者になって、今なにを一番したいかと聞かれると「炭水化物を食べたいです。チャーハンが食べたいですね」と大沢。ベルトは枕元に置いて寝るのかと思いきや、「僕すぐに物をなくしちゃうので心配だからジムに置いておきます」と笑った。 また、中村拓己K-1プロデューサーは試合後総評で今後の大沢について「K-1、Krush両方で試合をしていてライト級の選手とはほとんどやっている。なので意味のある再戦、リマッチ、味のあるストーリーをKrushのタイトルマッチで組んでいけると思います。今日のような、ここでこれきたかってタイトルマッチ、挑戦者を選んでいきたいなと思います」と語った。