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2022年4月28日(日本時間29日)米国テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンにて「PFL 2022 #2: Regular Season」が開幕。フェザー級で日本から工藤諒司(TRIBE TOKYO MMA)が出場した。
日本選手として、2018年ライト級の川名雄生、2019年ヘビー級の石井慧に続き3人目の参戦となる工藤は、修斗世界フェザー級4位。MMA10勝2敗1分で、2017年にプロデビューし、キャリア5年目となる。ONE Warrior Seriesで2連勝するなど対海外勢にも実力を示し、2020年12月に山本健斗デリカットに1R4分28でTKO勝ちで7連勝。2021年7月の前戦で斎藤裕が返上した王座をSASUKEと争い、5R判定2-0の接戦の末、戴冠ならず。海外での再起戦となる。
対するラウネーンは、MMA21勝4敗。マンチェスター出身で、「Contender Series 2019」で勝利もUFCと契約ならず。ピョートル・ヤンやハファエル・フィジエフと練習し、PFLではシェイモン・モラエスを1R KO。2021年6月の前戦ではタイラー・ダイアモンドに判定勝ちし、1位通過。ACBでの試合も含め7連勝をマークした。 2021年8月には、19勝1分の無敗モヴリッド・ハイブラエフ(ロシア※今大会を負傷欠場)にスプリット判定で敗れたが、昨年のベスト4に残っている。今回の試合に向けたキャンプでピョートル・ヤンと練習したことを明かしている。
▼フェザー級 5分5R
〇ブレンダン・ラウネーン(英国)
[3R テクニカル判定3-0] ※29-28×3
×工藤諒司(日本)
オーソドックス構えからジャブから左ミドル、右ローを見せる工藤。右で飛び込むがかわすラウネーンは右ロー。工藤も右カーフキックの蹴り返し。ジャブ&ローのジャブをヒットさせる。前に出る工藤は飛び込んでのワンツー。ラウネーンはバックステップでかわす。
じりじりを詰めるラウネーンに、頭を振りながら左に移動する工藤。そこに右ローで止めようとするラウネーン。そこに工藤は巧みに左足を上げてすかすと、すぐに右から左を当ててダウンを奪取!
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さらに倒れ際に右の蹴りも打ち込むが、これはラウネーンがダウンしたため空振りに。そのまま左足を進めて左のパウンドで飛び込んだ工藤! 足を効かせようとするラウネーンだが、中腰の宮藤はかつぎパス狙いからパウンドを打ち込む。クローズドガードにするラウネーンに立ち上がり、パウンドを狙う工藤。
その手首を掴んでから蹴り上げで工藤とのスペースを作り立ち上がるラウネーン。スタンドへ。カーフキックを打つ工藤。ワンツーの飛び込み、かわしたラウネーンは後ろ蹴り。金網まで下がらされた工藤は右ストレート。その打ち終わりにラウネーンは右を返す。工藤の入りを左回りでかわすラウネーン。工藤のローにラウネーンは右カーフキック。再び後ろ蹴りはさばいた工藤がタックルのフェイントから右で飛び込む。ブザー。工藤のラウンドに。
2R、先にワンツーは1Rを取られたラウネーン。工藤は左を振り、右ハイと上下対角に散らす。連打で前に出る出るが、ラウネーンはサークリングでかわし、背中を見せて距離を取り、間合いを取り直すラウネーン。工藤は飛び込んでひ左フック、右ボディを当てる。
右を前傾姿勢で強振するラウネーン。左に頭をかわした工藤。そのまま組もうとするラウネーンは左右ともに差していないが押し込み。左にステップしてさばいて左手でラウネーンの右腕を押さえるようにしてから右足を踏み込んで右ストレートをヒット! さらに追って右ロー! 近づくと互いに右を振るが工藤はすぐに左の返しまで打つ。
またもケージに押し込み組むラウネーン。押し返した工藤に離れるラウネーンは右ローを当てる。追う工藤はダブルレッグで尻もちまで着かせるが、すぐに立つラウネーンは後ろ蹴り。工藤が前に詰め直すと、離れて距離をリセットする。詰めて組んでボディロックはラウネーン。テイクダウンを狙いながら固執せずに肩パンチも。離れたラウネーンを追う工藤。
Back-and-forth battle through two rounds!
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しかしここでボディロックから尻下でクラッチしたラウネーンは持ち上げ、工藤にマットに手を着かせる。すぐに半身で金網で立つ工藤をなおもボディロックしたまま崩すラウネーン。手を着かされる工藤は立ち上がるが、そこにヒザを突くラウネーン。ここはコントロールされた印象。離れて工藤は左右を突くが、ラウネーンの左を受けて片ヒザを着いて崩れるもすぐに立ち上がり、ブザー。ラウネーンが取り返したラウンドか。
3R、左の蹴りを上下に突く工藤。近距離で右アッパーを突くラウネーン。工藤はワンツーからシングルレッグに繋げるが切られる。ヒザを突く工藤だが、掴んでダブルレッグを合わせたラウネーンがスタンドバックに。テイクダウンするが、すぐに立つ工藤は正対してヒザ。
スタンドで左フックを振るもかわして組んだラウネーンがクラッチを組み、持ち上げてテイクダウン! 工藤も立つが、2R同様にバックコントロールしようとするラウネーンは、背後から足払い狙い。工藤は正対する。ラウネーンが離れると距離を詰めアッパーは工藤。
前に出て追う工藤に、金網背に左右ステップして詰めさせないラウネーン。左をオープンハンドで振りながら捕まえようとする工藤はヒザ着き気味のダブルレッグへ。ここで頭を下げて差し上げようとしたラウネーンの頭とバッティング! なおも胸に頭をつけて右ヒザを突き上げるラウネーン。さらにクリンチボクシングで右を打つが工藤の額のカットから出血が多くなり、レフェリーがストップ。
Doctor comes in after accidental clash of heads. This one is getting stopped.#2022PFL2 pic.twitter.com/E2oMMImHQL
— PFL (@PFLMMA) April 29, 2022
頭が当たったと指差す工藤。ケージに座ってガーゼを当てられた工藤だが、続行不可能と判断され試合はストップ。この時点までのテクニカル判定の結果、3R判定3-0(29-28×3)の3者1ポイント差でラウネーンが勝利。
キャリア初だというダウンを喫したラウネーンは、「1Rにダウンして、2Rは分からなかったから3Rに攻めに出た」とコメント。また試合後の会見では「テイクダウントライを数回受けた後、3回目に彼が消耗しているのを感じた」と語っている。
ダウンを奪うなど攻勢に立ちながら無念の負傷判定負けとなった工藤は、「試合判定負けでした。バッティングもあり、3R途中判定という形でした! 僕のことを信じてくれている皆さん本当にありがとうございます。次に向けて切り替えて頑張ります」と、次戦に向けて気持ちを切り替えて臨むことを、SNSに記した。次戦は6月24日(日本時間6月25日)、米国アトランタ州ジョージアでの「PFL 2022 #5: Regular Season」になることが、マネジメントサイドから発表されている。
諒司3Rに偶然のバッティングで大きく額をカットして判定に。
— 佐藤天 Takashi Sato (@satotenten) April 29, 2022
勝ったと思った。 pic.twitter.com/2i7pxiFpIU
仲良し😁
— Shu Hirata | シュウヒラタ (@ShuHirata) April 29, 2022
Buddies :)
@Ryoji_Kudo 選手、次の試合は6/24アトランタ州ジョージアです!
すぐに決めてくれました👏#pfl #tribetokyomma #softmachine #imustholdings pic.twitter.com/7XJmeHgVK9
試合判定負けでした。バッティングもあり3R途中判定という形でした!僕のことを信じてくれている皆さん本当にありがとうございます。次に向けて切り替えて頑張ります!#pfl pic.twitter.com/3evDWgolWV
— 工藤諒司 Ryoji Kudo (@Ryoji_Kudo) April 29, 2022