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【PANCRASE】デカゴンデビュー、無敗の鶴屋怜「みんなの脳裏に焼き付くようなインパクトのある試合をしたい」=4月29日(金・祝)立川で秋葉太樹戦

2022/04/29 13:04
【PANCRASE】デカゴンデビュー、無敗の鶴屋怜「みんなの脳裏に焼き付くようなインパクトのある試合をしたい」=4月29日(金・祝)立川で秋葉太樹戦

(C)ゴング格闘技

 2022年4月29日(金・祝)立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE 327』の第2部のコ・メインのフライ級戦(5分3R)で、アマチュアMMA6勝無敗、プロMMA4戦無敗の鶴屋怜(パラエストラ松戸)がPANCRASEデビュー戦で、同級3位の秋葉太樹(フリー)と対戦する。

 第3代修斗フェザー級王者・松根良太をはじめ、内藤のび太、扇久保博正、岡田遼、浅倉カンナら数々の名選手を育成した元修斗ウェルター級ランカーの鶴屋浩を父に持つ“サラブレッド”怜は、レスリングで小学4年、6年で全国優勝。高校ではインターハイ常連校の日本体育大学柏高等学校レスリング部に所属し、高校2年ジュニアオリンピック2位、世界大会出場。高3で2020年全国高校選抜大会フリースタイル60kg級で準優勝に輝いた逸材。

 ボクシングでも中学で全国ベスト8、柔術でも小学4年時にアブダビワールドプロ柔術2013(ジュニア・-34.5kg オレンジ・黄色帯)で優勝、ドゥマウジャパンカップ優勝など、全国大会で6度の優勝を誇るなど、MMAに向けて、スキルを磨いてきた。

 2021年2月にDEEPでプロデビューし、竜己を2R TKO、岡崎鷹士郎に不戦勝後、荒木凌にギロチンチョークで一本勝ち、2021年10月の前戦では久保健太に1R TKO勝ちと、全試合をフィニッシュしている。2022年4月のPANCRASEではストライカーの秋葉太樹を相手に初のランカーとの対戦に臨む。

 米国大手スポーツエージェントの「イリディウム・スポーツ・エージェンシー(IRIDIUM SPORTS AGENCY)」と日本人MMA選手として、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)に続き2人目の契約をかわしたばかり。

 4月30日(日本時間5月1日)に練習仲間・平良の試合も控えるなか、6月9日(木)&10日(金)には、シンガポールで『ROAD TO UFC』の開催(フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級)も決定。鶴屋は「インパクトのある勝利を目指す」という。

 計量直後の鶴屋に聞いた。

平良選手のUFCでの国際戦を通して、自分のレベルも分かる

──育ち盛りの19歳、減量はいかがでしたか。

「今回はいつも以上にスムーズに落ちました。まだ19歳なので、結構、食べてデカくなったりしてキツいと言えばキツいですが、若さでなんとか落としています(笑)」

──新陳代謝のいい若さで落とす! 那須川天心選手のMMA挑戦時に柏で練習していたときと比べると、身体つきも大人になってきたなと感じます。ところで、パラエストラ千葉ネットワーク以外にもずいぶん出稽古に通っているようですね。

「いま仕事は手伝い程度にやっていて、基本的には格闘技に専念できるようにやっていて、1日2部練習をパラエストラ千葉ネットワークでやっています。それで出稽古としては、EXFIGHTで倫也選手や(宇佐美)パトリック選手、鈴木崇矢選手、軽量級の選手が多いK-PLACEで関原(翔)選手、荻窪(祐輔)選手、有川(直毅)選手、福島(啓太)選手。STFでも箕輪ひろば選手と、まだ1回だけですけど、Me,Weで藤田(大和)選手、山北(渓人)選手、倉本(一真)選手ともやらせていただきました」

──出稽古は、乗り込むわけですから強い気持ちを作らないと出来ないと感じます。外に出る意図はどんなところに置いていますか。

「いつもやっているジムで同じメンバーと練習を続けていると、相手の手の内が分かっているので、やっぱり100%では出来なくなってしまいます。それが出稽古にいくと何を仕掛けてくるか分からないから、自分もスタミナが上がりますし、相手が何をやってくるのか探りながら、実戦に近い気持ちで練習が出来るので、出稽古は大事だなと感じています」

──初期の頃は、鶴屋浩代表、お父さん譲りの首投げからのキーロックも見せていました。あの技は直に習ったものでしたか。

「小さい頃にいろんな技を教えてもらっていて、そのなかの一つなんです。ほかにもたくさんあります」

──お父さんがZSTで極めたように、道衣OKであればラペラも使えると。

「あーっ、出来ますね(笑)」

──レスリングのみならず、柔術、ボクシングの経験もある鶴屋選手ですが、当初の強引な仕掛けから、試合毎に落ち着きと、時に動きを試すような場面もあり、進化を見せていると感じます。

「はい。最初はレスリングばかりをやっていたので、レスリング選手がMMAに来たという動きだったんですが、正直、いまはレスリングの動きというより、MMAの動きが出来てきたいるかなと感じています。もちろんレスリングを活かしたタックルが強みとしてありますが、強いタックルがあるからこそ、いろんな技術をMMAで出せます。ボクシングもやっていたので、パンチもそこそこの自信がありますし、『打撃が出来ないだろう』と思う人もいるかもしれませんが、言うほど打撃が出来なくはなくて、打撃でも勝負できます」

──平良達郎選手のUFCデビュー戦(日本時間5月1日朝5時)の直前に、鶴屋選手が試合をすることになりました。平良選手とは東京に来たときに何度も練習していますね。

「今回たまたま、平良選手の相手がサウスポーのレスラーだったので、いい練習になるということで。それに自分の相手もオーソドックス構えだったのでいい練習になりました」

──平良選手とは競り合う練習をしていると聞いています。互いの試合で感じるものもあるでしょうね。

「はい。自分の実力がどんなものなのかを、平良選手のUFCでの国際戦を通して、自分のレベルも分かると思っていて、楽しみです」

──そういうなかでどんな試合を見せたいですか。

「海外で戦っていく選手がいるなかで、自分はまだ4戦しかやっていなくて遅れは取っているので、みんなの脳裏に焼き付くようなインパクトのある試合をしたいなと思っています」

──とはいえ、相手の秋葉選手はフライ級の3位のランカーです。

「秋葉選手はパンクラスで3位、日本のトップのなかの一人で、柔道出身ですが打撃も強くていい選手だと思っています。ただ、自分としては、日本のフライ級の誰と戦っても負ける気はしないですし、ランカーの秋葉選手との対戦でインパクトのある勝利で、チャンピオンになって行きたいと思っています」

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