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【RIZIN】朝倉海が米国修行で「RIZINにもうそこまでこだわる必要はないのかな」「練習時間がもったいない。ハワイ観戦と葛藤」──初日にUFC6位のドヴァリシビリとスパー

2022/04/21 12:04

「海外で戦う姿を見たい」という声に応えたい

 渡米前に「いま自分がどれくらいのレベルにいるのか、向こうの練習内容のいい部分を吸収して帰ってきたい」と語っていた朝倉。ラスベガスでの練習のなかで、手ごたえと同時に多くの課題を感じている。

「同じ階級の選手と2、3人とやって、“自分はまだまだだな”と感じる。打撃とかは普通に通用するな、かなり戦えるなと自信にもなるけど、レスリングでは普通にテイクダウンを取られたりする。極められたりはしないけど寝技もまだまだ。みんな全部出来て強い。打撃が得意そうな選手にテイクダウンに行ったら寝技も強いという。やらなきゃいけないこと、明らかに劣っていることが明確になった。テイクダウン能力や寝技の対応を向上させないといけないなと感じています。それを体感できたのがよかった」

 滞在予定は1カ月。その期間も延長する可能性が出てきた。

「最初は不安だったけど、毎日が楽しい。すごくいい練習ができています。選手も寝技、打撃といろんなタイプがいて、経験値がバッと一気に上がった気がします。正直、1カ月じゃ全然足りない。5日間で日本に帰りたくなくなっている自分がいる。いろんな事情があるけど……もしかしたら延長するかもしれないです」

 できれば米国に移住したい、という朝倉は「海外で戦う姿が見たい」というファンの声に、RIZIN卒業も示唆する。

「RIZINにもうそこまでこだわる必要はないのかなと思っています、正直。いま、RIZINで戦っている姿よりも、海外で戦う姿を見たいっていう声の方が多いと思います。なので僕もそっちを目指してもいいのかなって思っていますね」

『THE MATCH』は出ない。いまは総合格闘技で強くなるために1分1秒でも使いたい

 それは、ファイターとしての強さへの渇望と30歳まであと1年半の焦燥だ。参戦の可能性もあった、6月19日の『THE MATCH 2022』も出場しない、と語る。

「『THE MATCH』は出ないです。あれってキックボクシングの大会だから、キックボクシングの試合もちょっとやってみたいなという気持ちもあったけど、いまはそんなことをしている場合じゃないなって。総合格闘技で強くなるために、1分1秒でもそっちに使いたいんで、キックボクシングに出ることはありません」

 格闘技に集中するために、YouTuberとしての活動の割合も減らしていくという。

「YouTubeの更新は減っちゃうかもしれない。その分、いろんな格闘技に時間を費やしたい。海外に来て見て、大晦日に3年連続負けているというのもあるし、“ほんとうにいま変わらないといけない”というのもあって、今回、海外に来たんですけど、やっぱり来てみて、もっと練習量も増やさないといけないし、もっとやるべきことがあるなと正直、感じています。

 いままで格闘技の練習時間を絶対減らさないように撮影をやってきたんですけど、YouTubeの撮影は大変。ただ、ここまで格闘技に向き合えるのはファンのみんなのおかげなので、YouTubeでも情報を届けたいし、ビジネスにもいろんな人が関わって、僕だけのことじゃない。メンバーやメンバーの家族のこともある。移住もいまのYouTubeが無くなったら難しい」と、朝倉は悩める胸のうちも明かした。

「格闘技が一番なんで、そこに集中できる環境を作っていきます」という朝倉は、今週末にハワイで2日連続で大会を開催し、堀口恭司が出場するBellatorの現地観戦を予定していたが、来場しない可能性もあるという。

「榊原さんから『ハワイに来ないか』と呼ばれていて、もしかしたら行くかもしれないけど、いまは行かない可能性が高い。6時間かかるから、練習時間が減るのがもったいないなと。堀口選手の試合を生で観戦したいのもあるけど、練習もしたいし……いまは葛藤しています」

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