MMA
レポート

【修斗】平川智也が4年ぶり再戦で復活のKO勝利! 竹原魁晟が浜松ヤマトを降す、椿飛鳥が岡田達磨に判定勝ち、片山将宏が3連勝、新井が中桐に競り勝つ、菅野がデビュー戦で北野きゅうを撃破

2022/04/03 18:04
 休憩時間中に、5月22日(日)後楽園ホール大会で、環太平洋バンタム級王者・小野島恒太と挑戦者・石井逸人の王座戦が発表。両者は2020年8月に対戦し、ドロー。また、6月5日(日)にプロ修斗北海道大会の決定が発表された(※詳細は後日発表)。 ▼第11試合 バンタム級 5分2R〇平川智也(マスタージャパン東京)[1R 0分38秒 KO]×松下祐介(パラエストラTB)  2022年4月3日(日)18時から、東京・新宿FACEにて「プロ修斗 SHOOTO GIG TOKYO Vol.32」が開催された。  2日の前日計量では全選手がパス。メインの第11試合のバンタム級(5分2R)では、平川智也(マスタージャパン東京)と松下祐介(パラエストラTB)が再戦に向け、ともに61.1kgでパスしている。  両者は2017年に一度対戦しており、その時は平川が松下をフルマークで下し完勝。その後、両者共に怪我が重なり2年のブランクを作り、昨年復帰戦を迎えた。  先に復帰した松下は新井拓巳と対戦し、目まぐるしくポジションを奪い合うノンストップバトルを繰り広げ、1Rの劣勢を跳ね除け逆転一本勝ちで見事に復活。  一方の平川は昨年末に大阪で行われた最終戦で青柳洸志と対戦。得意の打撃&組みの展開を封じられ、逆にテイクダウンを許してしまいブランク後の再スタートで痛い黒星発進となってしまった。  復帰戦で明暗を分けた二人の勢いの差は歴然だが、平川が敗戦から軌道修正を行い返り討ちにするのか。それともモメンタムでは有利な松下がリベンジを果たすか。怪我という苦しい時期を乗り越えた両者が4年前と同じく新宿FACEのリングで再び相対峙する。  計量をパスした松下は「こんなに早くチャンスが巡ってくると思わなくて、明日は初めてのメインイベントで、リヴェンジマッチもかかってくるので、しっかりと自分の出来ることをやって、リヴェンジしたいと思います。応援、よろしくお願いします」と、再戦での勝利を宣言。  対する平川は、「前回12月の大阪大会で、復帰戦でしたがなかなかいい試合が出来ず、自分の力も発揮できず負けましたが、敗戦が続いたなかで、今回メインイベントに抜擢していただいたので、自分の力をしっかり全部リングで出せるように頑張りたいと思います。今回、早稲田の後輩の谷井(翔太)君も出るということで、こんな舞台で一緒になれるなんて当時思ってもいなかったですが、こういうめぐり合わせも面白いかなと思いました。まあ無茶ぶりもありましたけど、KOで2人で勝って『紺碧の空』(早稲田大学第一応援歌)とか歌えたらなと思います」と、4連敗からの再起を誓い、大学の後輩の谷井ともに勝利したいと語った。  1R、サウスポー構えから左インロー、右前手を当てる平川は、松下の腰を落とさせると、左ハイ。そこに松下も右を返すが、すぐに左を突く平川。右、左とラッシュをかけると最後は右アッパーに松下がダウン! 追打の前にレフェリーが間に入った。  鮮烈38秒勝利を決めた平川は、リング上で、「3年ぶりくらいですかね、東京での試合は、力発揮できず悔しい思いをして、4年ぶりの再戦で絶対に負けられない、ここで負けたら引退かなと思ってやってきました。チーム、家族、周囲のみんなにほんとうに感謝しています。もう1回トップ戦線にくらいつけるように頑張ります」と語った。  またMVP賞も受け取り「4年ぶりで同じ会場で、ここで負けたら退くしかないなと思っていました。ほんとうに苦しい時間を過ごしました。こうして復活できて嬉しいです。5万円のMVP賞は家族と使わせていただきます」と、大きな笑顔を見せた。 [nextpage] ▼第10試合 フェザー級 5分2R×浜松ヤマト(T-grip TOKYO)[判定0-3] ※18-20×3〇竹原魁晟(パラエストラ松戸)※プロデビュー戦  2021年年末の大阪大会で修斗初参戦を果たした浜松ヤマト(T-GRIP TOKYO)。修斗デビュー戦ではトップコンテンダーの山本健斗デリカットを相手に真っ向勝負を挑むも玉砕。今回仕切り直しの一戦となる。  相手は2021年10月に行われた新宿FACE大会のトライアウトでプロ昇格した竹原魁晟(パラエストラ松戸)。  2019年3月の自衛隊大会・男子フリースタイル65kg級では習志野駐屯地所属で準優勝に輝くなど、レスリングをベースに2021年10月のプロ修斗デビュー戦では、辻村秀綱に判定2-0で勝利している。ともにグラップラーながら、浜松は大塚隆史ゆずりのギロチンチョークを極めるか。  1R、サウスポー構えの竹原は右ジャブ、左ストレート狙い。浜松は右ヒザを当てると、竹原が組み、小手で鉄槌入れ凌ぐ浜松だが、終了間際に竹原がシングルレッグテイクダウン。  2Rも左の攻撃を振る竹原が圧力。浜松も右の蹴り、ストレートを返すと浜松の首狙いに竹原がダブルレッグテイクダウン。浜松は蹴り上げから立ち上がり。竹原の組みに小手巻き切るがゴング。  判定は3-0(20-18×3)で竹原が勝利。 [nextpage] ▼第9試合 2022年度新人王決定トーナメントフェザー級2回戦 5分2R〇椿 飛鳥(トライデントジム)[判定3-0] ※20-17×3×岡田達磨(SAI-GYM)※椿がトーナメント準決勝進出、工藤圭一郎(グランドスラム沖縄A・P・P)と対戦  格闘代理戦争やROAD TO ONE等、試合経験豊富な全日本アマチュア修斗王者・椿飛鳥(トライデントジム)と格闘DREAMERSファイナリスト・岡田達磨(SAIG-YM)が対戦。  1R、サウスポー構えの岡田に対し、椿は得意の右三日月蹴り、右ロー、右ハイ。その打ち終わりに組んで行く岡田が両差しも椿は崩れず。  右ローからのハイでダウン奪い、パウンド。岡田は凌ぐ。  2R、右の前蹴り・ヒザを突く椿は、前手の左フック。そこに岡田も左を返す。岡田は左ミドルを返し組むがテイクダウンはさせない椿。  逆に四つに持ち込み小外がけテイクダウン。肩固め、ヴォンフルーチョーク狙いからクローズドでギロチンチョークに入れるが、中腰になる椿。ゴング。  判定は3-0(20-17×3)で椿が勝利した。 [nextpage] ▼第8試合 2022年度新人王決定トーナメント フライ級2回戦 5分2R〇片山将宏(TRIBE TOKYO MMA)[判定3-0] ※20-17×2, 20-16×寺嶋直人(SUBMIT MMA)※準決勝戦で青井心二(心技舘)との対戦が決定。  TRIBE TOKYO MMA、練馬ピラニア軍団から未だ無敗の片山将宏と、40歳にしてプロ修斗デビューを果たした寺嶋(SUBMIT MMA)が対戦。片山のセコンドには若松佑弥がつく。  1R、先に右を当てる寺嶋がボディロックテイクダウンも、バックからの引き込み際に正対する片山が上に。寺嶋のリバーサルも潰して上からパウンド。  2R、いきなりダブルレッグテイクダウンは片山。コーナー背にする寺嶋に背中を着かせインサイドからパウンド。寺嶋が腰を切りハーフも片山が抑え込みパウンドでゴング。  判定は3-0(20-17×2, 20-16)で、片山が勝利。3連勝をマーク。準決勝戦で青井心二(心技舘)との対戦が決定した。 [nextpage] ▼第7試合 2022年度新人王決定トーナメントバンタム級2回戦 5分2R×中桐涼輔(トイカツ道場)[判定0-2] ※18-19×2, 19-19〇新井拓巳(ストライプル新百合ヶ丘)※新井がトーナメント3回戦進出。  1R、サウスポー構えの新井に中桐は右の強いミドル! 新井もダブルレッグから脇を潜りバックテイクから足をかけにいくが、スクランブルで離れる中桐の蹴りでローブローで中断。再開。  新井の蹴り足を掴んでテイクダウンする中桐にスイッチ狙いから立ち上がり前転、ヒザ十字狙いから立ち上がる新井が逆にシングルレッグテイクダウン。尻を着かせてゴング。  2R、中桐の右のローブローで新井がインターバル。再開。中桐のシングルレッグをスイッチで切る新井がバック狙い。正対する中桐に三角狙い。さらにオモプラッタから鉄槌。  腕を抜く中桐にダブルレッグテイクダウンは新井。互いにスクランブルから最後にシングルレッグは新井。マウント奪いゴング。  判定は19-18×2, 19-19の2-0で新井が勝利した。 [nextpage] ▼第6試合 65kg契約 5分2R〇伊集龍皇(パラエストラ小岩) ※デビュー戦[判定3-0] ※20-18×3×猿山千里(RISING SUN) ※デビュー戦  1R、伊集はオーソから右の蹴りを上下に散らして当てる。その右ハイを掴んでテイクダウンする猿山はパウンド。下から三角狙いで立ち上がる伊集がダブルレッグテイクダウンも猿山も下からシングルで上を取り返す。  2R、サウスポー構えの猿山は左を振って前に。伊集は右の蹴りを当てると、猿山は右の高めの蹴りを掴んでテイクダウン。インサイドから鉄槌。 [nextpage] ▼第5試合 ストロー級 5分2R×牧ヶ谷 篤(和術慧舟會群馬支部)[判定0-2] ※18-20×2、19-19〇梅木勇徳(パラエストラ千葉)  1R、差して押し込む梅木に牧ケ谷は跳びついて引き込み、下からオモプラッタ、フットチョーク狙い。防御する梅木が上に。  2R、ジャブ突く梅木は牧ケ谷のダブルレッグをがぶり上に。ハーフからパウンドで削るが、牧ケ谷は下から外ヒールで絞る。足を抜く梅木。判定は2-0で梅木が勝利。 [nextpage] ▼第4試合 バンタム級 5分2R×辻村秀綱(TRIBE TOKYO MMA) ※デビュー戦[1R 4分59秒 KO] ※離れ際の打撃〇谷井翔太(大道塾/ロデオスタイル)  左のダブルで組む谷井はスタンドバックに。辻村の正対際にテイクダウン。リアネイキドチョーク狙いも立つ辻村。なおも右で差す谷井は離れ際に右! 辻村のダウンにパウンド1発でレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第3試合 ウェルター級 5分2R〇ハーレー(フリー)※2019年同級新人王[1R 1分44秒 リアネイキドチョーク]×上野勇貴(AACC×SPIDER)※2017年同級新人王 久々の公式戦登場となるハーレー(フリー)と上野勇貴(AACC×SPIDER)の新人王対決。1Rともにオーソドックス構え。早々に豪快なダブルレッグテイクダウンを決めたハーレーがパス。背中を見せた上野のバックから身体を伸ばしてリアネイキドチョークを極めた。 [nextpage] ▼第2試合 2022年度新人王決定トーナメント フライ級級2回戦 5分2R〇青井心二(心技館)[1R 2分02秒 ニンジャチョーク]×一杉芳樹(駿東修闘クラブ)※準決勝戦で片山 将宏(TRIBE TOKYO MMA)との対戦が決定 1R、サウスポー構えの一杉がシングルレッグでテイクダウン奪うも立ち上がる青井。2度目のシングルレッグにノーアームでニンジャチョーク、一杉を落とした。 [nextpage] ▼第1試合 女子49kg契約 5分2R×北野きゅう(高田馬場道場)[判定0-3] ※18-20×2, 16-20〇菅野 縁(RISING SUN)※プロデビュー戦  1R、ともにサウスポー構え。菅野の右に左瞼をカットした北野。菅野は大内刈でテイクダウン、立つ北野を2度目のテイクダウン。  2R、左をダブルで刺す北野のボディロックに、菅野は首掴み内股で投げてテイクダウン、バックに付こうする北野の引手を両足に挟みパウンド。判定3-0で菅野がデビュー戦で北野を撃破した。 [nextpage] ▼OPファイト第2試合 フライ級 5分2R〇輝龍(ROOTS)[判定2-1] ※20-18×2, 18-20×森田興希(パラエストラ松戸)※プロデビュー戦 1Rは森田が左カーフキックを効かせ押し込むも、2Rに森田がボディロックテイクダウン、バックマウントからパウンド。スプリット判定で輝龍が勝利。 [nextpage] ▼OPファイト第1試合 ライト級 5分2R〇磯部鉄心(パラエストラ松戸)[判定3-0] ※20-18, 20-17×2×メイヘム和成(パラエストラ小岩) ※デビュー戦
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント