5月22日(日)後楽園ホール大会で、環太平洋バンタム級王者・小野島恒太と挑戦者・石井逸人の王座戦が決定。両者は8月以来の再戦。前戦は。
休憩時間中に、5月22日(日)後楽園ホール大会で、環太平洋バンタム級王者・小野島恒太と挑戦者・石井逸人の王座戦が発表。両者は2020年8月に対戦し、ドロー。また、6月5日(日)にプロ修斗北海道大会の決定が発表された(※詳細は後日発表)。
▼第11試合 バンタム級 5分2R
〇平川智也(マスタージャパン東京)
[1R 0分38秒 KO]
×松下祐介(パラエストラTB)
2022年4月3日(日)18時から、東京・新宿FACEにて「プロ修斗 SHOOTO GIG TOKYO Vol.32」が開催された。
2日の前日計量では全選手がパス。メインの第11試合のバンタム級(5分2R)では、平川智也(マスタージャパン東京)と松下祐介(パラエストラTB)が再戦に向け、ともに61.1kgでパスしている。
両者は2017年に一度対戦しており、その時は平川が松下をフルマークで下し完勝。その後、両者共に怪我が重なり2年のブランクを作り、昨年復帰戦を迎えた。
先に復帰した松下は新井拓巳と対戦し、目まぐるしくポジションを奪い合うノンストップバトルを繰り広げ、1Rの劣勢を跳ね除け逆転一本勝ちで見事に復活。
一方の平川は昨年末に大阪で行われた最終戦で青柳洸志と対戦。得意の打撃&組みの展開を封じられ、逆にテイクダウンを許してしまいブランク後の再スタートで痛い黒星発進となってしまった。
復帰戦で明暗を分けた二人の勢いの差は歴然だが、平川が敗戦から軌道修正を行い返り討ちにするのか。それともモメンタムでは有利な松下がリベンジを果たすか。怪我という苦しい時期を乗り越えた両者が4年前と同じく新宿FACEのリングで再び相対峙する。
計量をパスした松下は「こんなに早くチャンスが巡ってくると思わなくて、明日は初めてのメインイベントで、リヴェンジマッチもかかってくるので、しっかりと自分の出来ることをやって、リヴェンジしたいと思います。応援、よろしくお願いします」と、再戦での勝利を宣言。
対する平川は、「前回12月の大阪大会で、復帰戦でしたがなかなかいい試合が出来ず、自分の力も発揮できず負けましたが、敗戦が続いたなかで、今回メインイベントに抜擢していただいたので、自分の力をしっかり全部リングで出せるように頑張りたいと思います。今回、早稲田の後輩の谷井(翔太)君も出るということで、こんな舞台で一緒になれるなんて当時思ってもいなかったですが、こういうめぐり合わせも面白いかなと思いました。まあ無茶ぶりもありましたけど、KOで2人で勝って『紺碧の空』(早稲田大学第一応援歌)とか歌えたらなと思います」と、4連敗からの再起を誓い、大学の後輩の谷井ともに勝利したいと語った。
1R、サウスポー構えから左インロー、右前手を当てる平川は、松下の腰を落とさせると、左ハイ。そこに松下も右を返すが、すぐに左を突く平川。右、左とラッシュをかけると最後は右アッパーに松下がダウン! 追打の前にレフェリーが間に入った。
鮮烈38秒勝利を決めた平川は、リング上で、「3年ぶりくらいですかね、東京での試合は、力発揮できず悔しい思いをして、4年ぶりの再戦で絶対に負けられない、ここで負けたら引退かなと思ってやってきました。チーム、家族、周囲のみんなにほんとうに感謝しています。もう1回トップ戦線にくらいつけるように頑張ります」と語った。
またMVP賞も受け取り「4年ぶりで同じ会場で、ここで負けたら退くしかないなと思っていました。ほんとうに苦しい時間を過ごしました。こうして復活できて嬉しいです。5万円のMVP賞は家族と使わせていただきます」と、大きな笑顔を見せた。