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【RISE】YA-MAN、ダウンの応酬は「気持ちいいーっ!」6月ドームでの「芦澤は無しで」と言った理由

2022/04/03 04:04
 2022年4月2日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『Cygames presents RISE ELDORADO 2022 ~Tenshin Nasukawa Finalmatch~』の第5試合にて、オープンフィンガーグローブマッチで伊藤澄哉(戦ジム)とダウン応酬の激闘で1R2分33秒、KO勝ちしたYA-MAN(TARGET SHIBUYA)が試合後インタビューに答えた。  眉間に絆創膏を貼ったYA-MANは「4針縫ってきました。めっちゃ痛かったですね。試合中は痛くなかったですけれど、終わった後も血が止まらなくて。初めてですね、試合で血が出るの。モロにもらうと切れるんだ、と思いました」と、試合での初の流血にもなぜか嬉しそう。  1Rに伊藤の左ストレートで切れたと思われたが、「1R開始して10秒くらいでカットしてたんですよ。最初は汗かなと思って拭いたら血で。ヤバい、カットしてるみたいな。めちゃめちゃ血が出ているのが分かったので、これは早く終わらせないとヤバいなって思って仕掛けに行った感じでしたね」と、かなり序盤で切られていたと話した。  そのため「焦りはなかったんですけれど、ぱっくり開いているなっていうのは感覚で分かったので、ドクターに止められる前に終わらせないといけないなっていうのは心の中では…焦りなんですかね。それはありました」と、ドクターストップがかかる前に試合を終わらせようと思ったという。  試合中のことは「何も記憶がないというか。興奮しすぎて。あまり考えてやっていないので、何も覚えてないですね。ドクターチェックを受けた時は、血の量的に止められはしないだろうと思っていました」と、ほとんど覚えていないとする。  最初にYA-MANがダウンを奪い、伊藤が右ストレートでダウンを奪い返し、さらにYA-MANが右フックのカウンターでダウンを奪い返す展開。これにYA-MANは「練習したことが出たってだけなので。ずっと今回の試合は右フックで決めるっていうのをやっていて。なぜかと言うと伊藤選手は右の単発が多いんですよ。その右に右のクロスカウンターを合わせようという練習をずっとやっていて、ただそれが出ただけです」と、2度目のダウンを奪った右フックは練習していたものが自然と出たとした。  ダウン取られて笑っていたのは「今回のダウンはあまり効いてなくて。フラッシュダウンみたいな」だったと言うが、「後で動画を見たらKO負け寸前のやつだったんですけれど(笑)。試合中は何も効いてなくて焦りはなかったですね。取られた、よし取り返そうくらいしかなかったです」と、試合中は効いている感覚はなかったという。  試合が終わったあとは「気持ちいいーっ!って感覚ですね。9月の北井戦は速攻で終わっちゃったじゃないですか。あの時は不満があったんですよ。試合したのかな、俺、みたいな。やっぱり倒し倒されみたいなのは気持ちいいですね。ダウン取られても楽しかったです。相手も笑ってて楽しそうにしていて、こっちもやってやられてだったので楽しいーっ! って感じでした」と、とにかく楽しかったと顔をほころばせる。  試合後のマイクでは、6月19日(日)に東京ドームで開催が決まったメガイベント出場をアピールしたが、「芦澤は無しで」とK-1の芦澤竜誠とは嫌だという。その理由は「だって、6月でどうってけっこう言われるんですよ。でも実力差がありすぎるじゃないですか。だから今日みたいにダウン取られずに速攻で終わっちゃうと思うので、そこはやらなくてよくないですか。だったらもっと打ち合える選手とやりたいなって思いました」と、打ち合いが出来るもっと強い選手とやりたいと説明。  6月も得意のオープンフィンガーグローブ戦でやりたいかと聞かれると「オールラウンダーなのでどっちでもいいです。みんなが見たい方でやればいいんじゃないですか。でもやっぱりOFGでやりたいですね。盛り上がるじゃないですか。距離が近くなるので。世紀の一戦なので会場を盛り上げたいですね、今日みたいに。ダウン取られて取り返して取られて…みたいなのを3R出来たら最高っす!」と、今回のような試合を3Rやりたいと言って笑う。  しかし、右手には包帯が巻かれており、「多分、親指が折れてるっすね。打ち合ってる中で親指から殴っちゃって。多分、折れてるかもしれないって医者の先生から言われました」と骨折の疑いがあるとのこと。それでは6月に回復が間に合わないのではと言われると「6月ですか、余裕ですよ。片手で行けますよ。誰が相手か分からないですけれど」と、片手でもやってやると笑い飛ばした。  昨年末、RIZINで皇治を破り注目を集めたことでプレッシャーにはならなかったかとの問いには「プレッシャーには全然感じなくて。どちらかと言えば励みですね。二択で言うと。なぜかと言うといろんな方から頑張ってねとか、自分の試合を見て勇気をもらいましたって言ってもらえるようになって。自分が活躍することによっていろいろな人に力を与えられるんだなって、大晦日のゴールデンタイムで流れていろいろな方からメッセージを受けて感じたので、俺が頑張ればみんなも頑張れるみたいな。そういう気持ちになったのでもっと頑張ろうという気持ちになりました。みんなに力を与えられる選手になりたいなって思います。別にファンにならなくてもいいので、自分の試合を見て何か感じてもらえるような選手になりたいと思っています」と、逆に力になったという。  また、試合前に今回のテーマとして掲げた東京vs埼玉については「埼玉県民のみんなに言いたいですけれど、東京は大丈夫だぞ、安全だぞ、気軽に池袋以上も行ってくれと埼玉県民のみんなに伝えたいです」とした。  最後には「試合が終わった後のマイクでも言いましたが、去年2月28日のELDORADOにも出ているんですよ。その時ってまだYA-MANって誰も知らなくて。何でELDORADOに出てるんだよって感じだったと思うんですけれど、次の5月にOFGで目立って、そこから1年で格闘技の夢の祭典の場所、あの大晦日まで行けて。1年でこんなに人生が変るんだってことを自分が証明したので、いま人生悩んでいる人とか本当に1年で変わるので、1日1日を頑張って生きて欲しいなって思います。6月誰とやるか分からないですけれど、期待していてください」と、メッセージを送った。
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