キックボクシング
レポート

【ホーストカップ】滉大が金子梓に復活の勝利、ミドル級ホープのRYOTAROは小原俊之に勝つ、泰良拓也が初回TKO勝ち

2022/03/31 17:03
「QP PRESENTS HOOST CUP KINGS KYOTO 9~REVERSAL~」2022年3月27日(日)京都KBSホール ▼ダブルメインイベント(第12試合)53kg契約 3分3R延長1R○滉大(及川道場/HOOST CUP日本スーパーフライ級王者)判定3-0 ※30-29×3×金子 梓(新宿レフティージム/RISEスーパーフライ級9位)  昨年の「RISE DEAD OR ALIVE 53kgトーナメント」にて対戦予定であった両者の対戦が実現。  滉大は関西で活躍するファイターで2017年4月に現在K-1で活躍する玖村将史、7月に現在RISEで活躍する政所仁、12月にKNOCK OUTで活躍したタネヨシホを連続撃破してDEEP☆KICK 53kg王者となった。さらに、2019年5月のホーストカップではJ-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者で大崎一貴の弟・孔稀から延長戦で勝利を収め、HOOST CUP日本スーパーフライ王座に就いた。戦績は15戦無敗を誇っていたが、2019年10月のHOOST CUPで大崎一貴に判定2-0で敗れて初黒星。再起戦となった昨年10月の大阪大会ではMA日本バンタム級王者・KING剛をフルマークの判定で下して初防衛に成功。  2021年7月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に参戦し、1回戦で志朗と対戦して延長戦までもつれ込む接戦を演じたが、ダウンを奪われて敗退。9月のRISEではトーナメントのリザーブマッチで金子との対戦が決まっていたが、大崎孔稀の計量失格により本戦に繰り上がり出場。準決勝で志朗との再戦に臨んだが、判定で敗れた。  金子はRISEスーパーフライ級新設時からこの階級を盛り上げてきた第一人者で、田丸辰と初代王者を争った経験もある。空手とレスリングをバックボーンに持ち、田丸に敗れるまではデビュー以来8連勝を記録していたが、タイトルを逃してからは55kg転向などでスランプが続いた。2021年は匠朗、鳩に連勝したが、7月に大崎孔稀に敗れている。  復活をかけた滉大が序盤からスピーディーなロー、ミドルを中心にヒットさせ崩しにかかるが、金子も負けずに冷静にリターンのローをヒットさせ、小気味よい攻撃のラリーが続く。滉大が引き出しの多さで、時折強打をヒットさせるが、金子も表情を変えずに攻撃を凌ぎ、パンチ、ローのリターンを返し好勝負の展開が続く。  最終R、滉大がKOを狙い攻撃をラッシュさせるが、金子も凌いで隙あらば攻撃を返し最終ゴング。判定で滉大の勝利となるが、金子の健闘も光り、軽量級のレベルの高さを感じさせるハイレベルな試合展開であった。 [nextpage] ▼ダブルメインイベント(第11試合)70kg契約 3分3R延長1R○RYOTARO(大原道場/アクセルミドル級王者、RISEミドル級3位)判定3-0 ※30-28×3×小原俊之(キングムエ/J-NETWORKミドル級3位)  昨年12月のRISEにて緑川創からダウンを奪って勝利し、全国区に名をあげた地元京都のアクセル王者、RYOTAROが、HOOST CUPでも活躍のベテランサウスポー、小原と対戦。  序盤からRYOTAROが強打を振るい、期待通りのKOを狙うが、ベテランの小原は引いたり、前に出たりと距離をコントロールし、離れ側の攻撃で左ストレート、左ヒザをヒットさせ、RYOTAROのペースを崩す。2R、RYOTAROの右ボディが効いたかに見えた小原にラッシュを仕掛けるが、ムエタイ式のアームブロックで強打をかわす。  最終RもKO狙いの攻撃を仕掛けるRYOTAROだが、小原がギリギリかわし、タイムアップ。アグレッシブネスでポイントをとったRYOTAROの判定勝利となった。相変わらずいつ倒すかと期待感のあるダイナミックな攻撃力のRYOTAROと、ワンキャッチ・ワンアタックのなかでギリギリのクリンチワークを駆使した小原の健闘も光った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第10試合)60kg契約 3分3R延長1R○泰良拓也(PFP/元HOOST CUP日本フェザー級王者)TKO 1R 1分59秒×村上真基(ロイヤルキングス)  昨年、魁斗に惜敗し、HOOST CUP日本フェザー級タイトルを失い、減量苦から階級を上げての初戦となる泰良と、DEEP☆KICKトップランカーの実力者、村上真基の一戦。序盤から激しい攻防が続く。ガードを固めて的確なクリーンヒットを狙う泰良に対し、村上はラフな構えから殺傷力のある攻撃をアグレッシブにくりだす。  村上がパンチから左ローをおいて脚が揃った瞬間、泰良の右ストレートのカウンターが決まり、村上は立てず、泰良のKO勝利となった。久々の勝利に泰良は全身で喜びを表した。 [nextpage] ▼第9試合 60kg契約 3分3R延長1R○平塚大士(チームドラゴン/RISEスーパーフェザー級4位)TKO 3R 0分45秒×成尾拓輝(究道会館)  YA-MANにも勝利したことのあるRISEランカー平塚と、昨年12月の名古屋大会ではJKIトップランカーRISING大輝に勝利した上り調子の成尾の、60kg級注目の一戦。  いつものようにガッチリとしたガードからのぞきこむようにハードキックを連発する平塚に対し、成尾は意にも介さず回転の速い強打を返す。  2R早々、平塚の左ミドルに狙いすました、成尾の右ストレートがヒットしダウンを奪う。ペースをとった成尾がラッシュをしかけるが、開き直ったように平塚も打ち合いに応じ激しい攻防が続く。  しかし3R、振りの大きくなった成尾の右に、平塚の右カウンターが炸裂し、成尾は立てず、平塚の逆転のKO勝利となった。HOOST CUP日本ライト級タイトルを熱望する平塚が大きく一歩前に出た。また、敗れたものの60kgトップ戦線にいる平塚を追い詰めた成尾も名を挙げた一戦であった。 [nextpage] ▼第8試合 70kg契約 3分3R○璃久(志真会館/シュートボクシング協会スーパーウェルター級4位)判定2-0 ※30-29×2、29-29×ヴィクトル・アキモフ(BRAZILIAN THAI)  地元京都のシュートボクシングのトップランカー璃久と、龍威地の怪我により出場となった、極東ロシア王者のアマチュア実績から4連勝のヴィクトルの一戦。  サウスポーからスイッチも交えトリッキーに強打を振るうヴィクトルに、冷静にディフェンスし、教科書通りのサウスポー対策の右ミドルを中心に的確にクリーンヒットを重ねる璃久。ヴィクトルのトリッキーなアグレッシブさにやりにくそうな印象だが、最終R終盤、火のついたように声を上げ強打を当て返しあわやKO勝利かというところでタイムアップ。璃久が判定勝利を手にした。 [nextpage] ▼第7試合 64,5kg契約 3分3R○濱崎一輝(PFP)判定3-0 ※30-28、29-28×2×淺居悠太(TEAM U.E/MA日本スーパーライト級5位) ▼第6試合 ヘビー級 3分3R○MAMUTI(BRAZILIAN THAI)TKO 1R 0分51秒×ミヤギン(TEAM BONDS) ▼第5試合 57.5kg契約 3分3R×RAI(888GYM)判定0-3 ※29-30×2、28-29○魁志(VIGOR KICK BOXING) ▼第4試合 62kg契約 3分3R×櫻井祐斗(Rich)判定0-2 ※29-30×2、30-30○田中陸登(拳狼会) ▼第3試合 53.5kg契約 EX特別ルール(ヒジなし・首相撲あり)○RYUKI(大原道場)判定3-0 ※30-29、30-28×2×中島大翔(GET OVER) ▼第2試合 61,5kg 契約3分3R○上村康太(真正会)判定2-1 ※30-28×2、30-29×光太郎(NJKF誠至会) ▼第1試合 54kg契約 3分3R△山川敏弘(MaynishkickBoxing)ドロー 判定0-0 ※29-29×3△相良一志(究道会館) ▼オープニングファイト第2試合 58kg契約 3分3R×井上敬太(NJKF誠輪ジム)判定0-3 ※26-30×2、27-30○橋本雷汰(BFASEED) ▼オープニングファイト第1試合 61kg契約 3分3R○三輪力斗(真正会 武河道場)判定3-0 ※30-29、29-28、30-28×今井はるゆき(BRAZILIAN THAI)
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