強打をヒットさせた滉大(右)が判定3-0で再起を飾った(C)HOOST CUP
「QP PRESENTS HOOST CUP KINGS KYOTO 9~REVERSAL~」
2022年3月27日(日)京都KBSホール
▼ダブルメインイベント(第12試合)53kg契約 3分3R延長1R
○滉大(及川道場/HOOST CUP日本スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※30-29×3
×金子 梓(新宿レフティージム/RISEスーパーフライ級9位)
昨年の「RISE DEAD OR ALIVE 53kgトーナメント」にて対戦予定であった両者の対戦が実現。
滉大は関西で活躍するファイターで2017年4月に現在K-1で活躍する玖村将史、7月に現在RISEで活躍する政所仁、12月にKNOCK OUTで活躍したタネヨシホを連続撃破してDEEP☆KICK 53kg王者となった。さらに、2019年5月のホーストカップではJ-NETWORK&WMC日本スーパーフライ級王者で大崎一貴の弟・孔稀から延長戦で勝利を収め、HOOST CUP日本スーパーフライ王座に就いた。戦績は15戦無敗を誇っていたが、2019年10月のHOOST CUPで大崎一貴に判定2-0で敗れて初黒星。再起戦となった昨年10月の大阪大会ではMA日本バンタム級王者・KING剛をフルマークの判定で下して初防衛に成功。
2021年7月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」に参戦し、1回戦で志朗と対戦して延長戦までもつれ込む接戦を演じたが、ダウンを奪われて敗退。9月のRISEではトーナメントのリザーブマッチで金子との対戦が決まっていたが、大崎孔稀の計量失格により本戦に繰り上がり出場。準決勝で志朗との再戦に臨んだが、判定で敗れた。
金子はRISEスーパーフライ級新設時からこの階級を盛り上げてきた第一人者で、田丸辰と初代王者を争った経験もある。空手とレスリングをバックボーンに持ち、田丸に敗れるまではデビュー以来8連勝を記録していたが、タイトルを逃してからは55kg転向などでスランプが続いた。2021年は匠朗、鳩に連勝したが、7月に大崎孔稀に敗れている。
復活をかけた滉大が序盤からスピーディーなロー、ミドルを中心にヒットさせ崩しにかかるが、金子も負けずに冷静にリターンのローをヒットさせ、小気味よい攻撃のラリーが続く。滉大が引き出しの多さで、時折強打をヒットさせるが、金子も表情を変えずに攻撃を凌ぎ、パンチ、ローのリターンを返し好勝負の展開が続く。
最終R、滉大がKOを狙い攻撃をラッシュさせるが、金子も凌いで隙あらば攻撃を返し最終ゴング。判定で滉大の勝利となるが、金子の健闘も光り、軽量級のレベルの高さを感じさせるハイレベルな試合展開であった。