二冠王・大島が初防衛戦、挑戦者は5連勝と勢いに乗るJKファイターの須田
2022年5月8日(日)東京・後楽園ホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 37』の追加対戦カードが決定した。
DEEP JEWELSアトム級タイトルマッチ5分3Rとして、王者・大島沙緒里(AACC) が挑戦者に須田萌里 (SCORPION GYM)を迎えての初防衛戦を行う。
“さおりん”こと大島は、3歳から始めた柔道歴は21年を数え、2019年の全日本アマチュア修斗で圧倒的な強さで優勝。2020年1月には修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメントに抜擢され、一回戦でKO勝ち、5月の準決勝では元DEEP JEWELSアトム級王者の黒部三奈相手に敗れはしたものの、新人離れした才能を発揮した。
2020年7月からは『DEEP JEWELS』に参戦。柔術出身のさくらとの寝技合戦をアームロックで制してさくらにプロ初黒星を付け、9月の『DEEP』ではしなしさとこが返上したDEEP女子ミクロ級王者決定戦をにっせーと争い、1R2分10秒、ハンマーロックによるTKO勝ちでプロわずか4戦目にして王座に就いた。
2020年12月はパク・シウに判定3-0で敗れるも、2021年3月に開幕した「アトム級GP2021」で富松恵美に45秒で一本勝ち、6月の準決勝ではパクに腕十字でリベンジし、決勝では青野ひかるを判定5-0で破って DEEP JEWELSアトム級王座を獲得。二冠王となった。そして10月の『RIZIN』に初参戦すると、浅倉カンナに判定2-1で勝利して周囲をあっと言わせた。
しかし、2022年初戦となった3月12日の「DEEP JEWELS 36」でHIME(毛利道場)と49kg以下契約で対戦、判定3-0で敗れている。
須田は4月から高校3年生で、ブラジリアン柔術、グラップリング、MMAのアマチュア試合で経験を積んだ17歳。2020年7月大会のオープニングファイトにてMoochanを1R3分ちょうど、鮮やかな腕十字による一本勝ちでプロ昇格を決めた。
プロデビュー後は柔術の強豪・村上彩、BURSTの佐々木萌には判定負けも、坂本美香に判定勝ちすると、2021年7月のDEEP大阪で樋田智子を腕十字に極めて一本勝ち。10月大会ではキャリアに優る音波に1ポイントも与えず判定勝ち、12月大会では竹林愛留との“JK最強決定戦”を戦い1R4分41秒、腕十字で勝利。さらに今年3月12日にはアトム級トップの一角である青野ひかるから腕十字で一本を奪い破竹の5連勝。キャッチフレーズは“寝技の萌ちゃん”。
共に極めの強い寝技巧者同士。もし須田が勝利すればDEEP史上最年少王者となる。二冠王・大島は勢いに乗るJKファイターを止めて初防衛を果たすことが出来るか。