【Krush】3度のダウン奪い圧勝した野田蒼「僕がK-1 JAPAN GROUPの中心に行く。KrushとK-1を背負ってトップの顏になる」

　2022年3月26日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.135』の一夜明け会見が、27日（日）都内にて行われた。 　セミファイナルのバンタム級3分3R延長1Rで、松谷桐（ALONZA ABLAZE）に判定3-0（30-25×2、29-25）で圧勝した野田蒼（月心会チーム侍）が出席。前夜の試合を振り返った。 「他団体の元王者に落ち着いて戦えたと思うので、試合内容的には良かったかなと思います」 　合計3度のダウンを奪う圧勝だったが「作戦はあの内容とは全く違うもので、もっと圧倒する予定というか。向き合った時に決めようと思っていて。今回変わった自分を見せると言っていたんですけれど、向き合った時に感じたことのないようなプレッシャーだったり、オーラと言うか凄いものを感じて。最初は自分からプレスをかけてKrushらしい試合をしようと思って、1Rからバチバチ打ち合って倒しに行くつもりやったんですけれど…。パンチ力はずっと磨いていて、プレッシャーかけて三日月蹴って腹を効かせて倒すみたいな作戦やったんですが、一生プレッシャーかけられて凄いやりにくかったです」と、実際には作戦通りではなかったという。 　有効的だった下方向からのストレートについては「松谷選手は距離が上手くて、入ればその分下がって。パンチが当たりにくい選手、ディフェンスに特化した選手、負けない選手ってイメージがあって。それの距離をごまかす上でのああいう変則的な入り方やったり、距離を誤魔化しながら、まずは触らせないようにする作戦でした。インローも。でもミドルを蹴られた時に腕が折れそうなほど痛くて。めちゃくちゃ強かったですね」と、入り込むための変則的な動きだったとする。 　また、出入りのスピードについては「その練習をしてたかと言うとそんなにしていなくて、5月から積み重ねてきた事が勝手に出たのかなというのがあって。三日月蹴りで倒せるかなというのがあったんですが、12月に橋本実生選手と決まった時に、思い切り腹を効かせて苦しませて倒してやろうというので三日月蹴りを練習してきて。思い切り腹を効かせて上から見下してやろうと思っていたんです。その延長戦上に強いサウスポーの松谷選手がいて、これは使えるなと思っていて、三日月が凄い出てよかったなと思っています」と、出入りよりも三日月蹴りが効果的だったとした。 　3Rは苦しそうな表情を浮かべる場面もあったと指摘されると「プレッシャー自体はしんどくなかったんですけれど、2R目は始まってすぐくらいからほとんど息してなかったです（苦笑）。ヒザ蹴りとかが一生嫌で、2Rは何度か倒れようかなと思って。けれどこんなん試合中に考えたらあかんのやろなと思いながら。いろいろなことを考えながら試合が出来ましたね。試合前から今回は緊張よりかは集中の方が強くて、いつもは緊張もちょっとするんですけれど落ち着きすぎていたので、今回は試合前に集中に入れて身体の調子も凄く良かったです」と、心が折れそうな時もあったが集中力が高まっていたおかげでやりきれたとした。 「やりたいことが出せたのは30％くらいですかね。前のスタイルにただパンチ力がついたくらいの試合と言うか。それでも内容は変わったと思ってくれる人がいて、いっぱい意見をもらったのでまだ僕には可能性しかないと思っているので、僕は今年でK-1 JAPAN GROUPの中心に行こうと思っているのでまだまだこんなもんじゃないぞと思っています」と意気込む。 　メインでは同じバンタム級のタイトルマッチが行われ、池田幸司（ReBORN経堂）が壬生狼一輝（力道場静岡）を破って新王者となった。そのことについて聞かれると「自分の試合が終わってホッとしすぎてあまり見てなかったです。見なくても壬生狼選手が勝つと思っていたんですが、セコンドの人たちから延長行くかもとか同じくらいと聞いて『えー』と思って。頑張れ壬生狼、と思っていたんですが負けてしまいましたね」と、昨年5月のバンタム級トーナメントで敗れた壬生狼を応援していたと話す。 「壬生狼選手は凄い華があると思っていて。見ていて面白いし、そういう王者に挑戦したいと思っていたんです。今回勝って絶対に壬生狼に挑戦したんねんって気持ちがあったんですけれど。池田選手は強いし王者だと思いますが、普通の王者、ただの王者だと僕は思う。僕が王者になった方がこれからのK-1 JAPAN GROUPを上に持っていけるというか、まだまだ僕は進化するので、ただの王者にはすぐに変わってもらおうと思います」と、新王者となった池田を認めないとの発言。 「僕はK-1 JAPAN GROUPの中心に本当に行こうと思っているので、昨日の試合内容ではまだ無理だと思いますが、もっともっと上げて行けると思うし、昨日見た人なら分かると思うけれど凄いパンチ力ひとつにしろ変わって来たと思うので、まだまだノビシロしかないと思うのでこからの僕に期待していて欲しいです」と、K-1 JAPAN GROUPの“ど真ん中”を目指すと宣言する。 「これから僕はK-1 JAPAN GROUPの中心に行って、ベルトを巻くというよりもKrushとK-1を背負ってトップの顏としてみんなに見られるような試合をしていきたいと思っています」とデカい目標を掲げ、最後には「あと来週、（椿原）龍矢が『K’FESTA』に出るので、そっちの応援もよろしくお願いします。龍矢は僕と同じで倒せないと言われていてアウトボクシングがどうのこうのと言われているんですけれど、凄い変わっているので倒して勝てると思うので、それを楽しみにしていてください」と、同門の椿原をアピールした。